チャンバーのバルブ22008/06/06

今日も、昨日から行っているチャンバーのバルブの取り付けと調整の作業を行いました。チャンバー側のバルブは、表に出ているチャンバーの無いバルブと違い、奥まった狭い所での作業になる為、非常に作業がやりにくいです。目視もしにくく、道具なども入りにくいので作業は大変困難です。また、一つの鍵盤から二つに分岐した枝の先に、チャンバー用と、通常の音のバルブが付いていて、一つのバネの力を両側のバルブに均等に分けなければなりません。その調整は微妙で非常に難しく、片方のバルブの力が不足すれば空気漏れを起こしてしまいます。
今日一日かけてようやく、この作業を終了させ、鍵盤を全て元通りに組み付ける事ができました。

ちなみに、楽器を作成する時は、チャンバー部分の組み立てをする前にバルブの固定を行う為、チャンバーなしのバルブと同じ様に組み付けるだけで済みます。その後、チャンバーの壁となる部分を取り付けて接着してしまうので、次回からの組み付けはチャンバー内で行わなければなりません。偶に、チャンバー壁が接着されておらず、ネジで外せる楽器もあるそうです。大半の楽器が接着されているので、恐らく音質的に接着が最良なのでしょう。