形状調整2008/06/12

今日も引き続き、リードの形状調整を行いました。調律も含めてリード関係の調整は根気勝負です。数量も多いですし、デリケートな面がある部分ですので。なんと言っても、アコーディオンの心臓部でもありますし。でも、発音部がこんなにある楽器って、他に無い様な気がします。心臓部と言いながら、一つではない訳ですから。
今日一日かかって全てのリードを調整し、仕上げに拭き取り作業をしました。ここまでの作業で、リードを触りまくっていますので、錆びない様に綺麗にします。ネット上で、アコーディオンを開けて修理や調律をしたという記事を時々見ますが、リードに触れただけで錆びの原因になりますので、むやみに開けるのは止めた方が良いです。ネジ一つ、動かしても調律が狂う部分もあります。リスクを承知で行う人は構いませんが、記事を読んで真似をする人もいると思いますので、そのあたりの説明は十分にする必要があるでしょう。

仕事が終わって帰ろうとすると、電話中の社長のエミリアーナに呼び止められました。何かと思ったら、日本からアンジェロさんが電話をかけてきているところでした。アンジェロさんは、名古屋に住むイタリア人アコーディオン奏者です。電話を代わると、普通に日本語で喋られて気が抜けました。イタリア村が閉鎖され、仕事が無くなってしまいビザの延長などの問題があるとの事でしたが、本人はダイジョウブ..と言っていました。本当に大丈夫だろうか.. 帰国してすぐに会って話をする約束をしました。アンジェロさんはCooperfisaに私を紹介してくれた恩人なので、なんとか力にならなければと思います。