チャンバー側バルブ2008/06/25

今日も、昨日から行っているボタン式アコーディオンのチャンバー側バルブの取り付けと、調整作業を行いました。この作業をうまく行わないと、空気漏れの症状が出ます。何もボタンを押さないのに、蛇腹を開閉できたり、酷い場合には音が出てしまう時もあります。空気漏れがある楽器は蛇腹の操作がダイレクトに伝わらず、キレの悪い演奏になりますし、開いた時と同じフレーズを弾いても、閉じる時に空気が足らなくなったりします。アコーディオンの命である蛇腹操作が、音として反応しにくい状態は、演奏の質を下げるのはもちろんですが、初心者が練習する過程で上達を妨げます。楽器を買う時は必ず、空気漏れのチェックをおこないましょう。これは初心者にはわからないので、慣れた人に見てもらう事が重要です。また、既に空気漏れがある楽器を使用している方は、修理する事をお勧めします。但し、チャンバーの付いた楽器は調整が大変なので時間と費用がかかります。ベース側のバルブに原因がある場合は、ベース部分をオーバーホールする為、やはり時間と費用がかかります。また、空気漏れの原因は多岐に渡る場合があり、全てを一度に対策しないと直らない場合もあります。なので、中古楽器を購入する場合はこの点によく注意をした方が良いでしょう。