アコーディナ2つ 32010/09/15

2台のアコーディナの修理を進行中です。
前回の記事は下記リンクです。
http://accordion.asablo.jp/blog/2010/09/10/5416192


木製ボディーでできたアコーディナの折れたリードの代わりに使っていた
アコーディオン用リードを取り外しました。(左2つ)
アコーディオン用リードはスチール製なので錆が出ています。
写真の右2つは交換用の新品リードです。
材質はステンレスで、古いアコーディナで使われていた様な
銅合金のワッシャーは使われていません。
また、リードサイズも以前ほど短くなく、許される範囲内で長く作ってあるので、
以前のリードほど無理のある設計ではありません。

新しいリードを取り付けたところです。綺麗にピッタリと収まっています。
以前のリードよりも長くなっているのが分かります。
交換しただけでは狂いがありますので、後で調律を行います。

こちらは金属ボディーのアコーディナです。
傷んでいた裏蓋のパッキンを交換しました。

こちらのアコーディナにもアコーディオン用リードで補修された箇所があります。
取り外して新しい専用リードに交換します。

この古いBORELのアコーディナはコンパクトサイズで、最新の
アコーディナのリードが長過ぎてそのまま入りませんでした。
なので不要部分をカットしました。(写真下部)
写真の上は補修で使われていたアコーディオン用リードです。

切断短縮で無事に収まりました。

木製ボディーのアコーディナですが、合わせ目のパッキンを新品に交換しても
空気の漏れが殆ど改善しませんでした。
なので、ボタンを全て外して原因を調査しました。

よく観察すると、空気漏れの原因らしき理由が分かってきました。
ボタンの下部にあるゴム製の開閉バルブが当たる穴の周囲の加工が悪く、木の
繊維方向と穴の外周が直行する位置で一部が欠けて小さな溝を作っていました。
一つ一つは少量ですが全てのボタンから漏れる空気の総量は無視できなくなります。
これは使用中になったとは考えにくいので、製造当初からあったと思います。
この穴の外周部分を修復する作業を行う事にしました。
この部分がメタルのBORELアコーディナは問題ありませんでした。
今日はここまで..

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