リミニ→カステルフィダルド2010/10/06

イタリアへ来て3日目です。
今日はリミニからカステルフィダルドへ移動します。

何時だったか忘れましたが朝方、目が覚めてなんとなく気になって
カーテンを開けて外を見るととても綺麗な夜明け前の景色でした。
細い月が見えていて、水平線はオレンジ色になっています。
高級リゾートホテルなので大きな窓から海が見えるのですが、
ここは東向きなので、日の出が見えると気づきました。

という訳でそのまま日の出を待つ事に..
そんなに時間が経たないうちに日の出を迎えました。
全く予想していませんでしたが、思わぬ偶然でした。

そして..
次に目が覚めた時はご覧の通り。
ちょっと雲っています。朝日が見えたのが嘘みたい。
ちょっと遅く起きて、充実したホテルの朝ごはんをしっかり食べました。
遅く起きたのは理由があって、今日からは夜型の生活に入るからです。

リミニからカステルフィダルドまでは電車で1時間、車で30分程度です。
今日からフェスティバルが行われていますが、あまり早く行っても
仕方が無いので、遅くチェックアウトして荷物をホテルで預かってもらい、
また海岸を散歩したり商店街を見て歩いたりして昼を迎えました。
昨日と同じ店でお昼です。朝、沢山食べたのでメインは無し。
ポルチーニ入りのニョッキを頂きました。うまかった!

微妙に物足らなかったので、ドルチェも頂きました。
見ての通り、プリン(カタラーナ)です。
でもかなり本格的で、ガラスのお皿の上に乗ったプリンが運ばれて来て、
プリンの上にはザラメみたいな砂糖が載っていて、上から酒(グラッパ?)を
振りかけた後、バーナーで炙るとこの写真の様になります。
ご想像の通り、有り得ない美味しさでした。言葉にできない..

荷物をホテルで受け取り、リミニ駅から電車に乗りました。

リミニ辺りからカステルフィダルドまでの車窓はずっと海です。
しかも殆ど砂浜。
海水浴場やオートキャンプ場などが通り過ぎて行きます。
少し突き出た所に建物や大きな船が沢山見えてきたらアンコーナです。

アンコーナからはバスで30分程度でカステルフィダルドに行けます。
今回はフェスティバル中で中心地のホテルが取れず、2km離れたホテル
を予約しています。ホテル近辺のバス停が不明という事で、ちょっと贅沢ですが、
タクシーで移動しました。スーツケースもありますので。

ホテルへ着いて一服した後カステルフィダルドの中心まで歩いて来ました。
ここへ来るのも1年5ヶ月ぶり。よく考えたら3年連続で来ています。
来る途中、取引先の一箇所へ行き、近況報告や新しい情報を聞いてきました。
今日からはアコーディオンを聴くのと、お仕事です。
つまり、アコーディオン三昧。

カステルフィダルド フェスティバル12010/10/06

前の記事からの続きです。
カステルフィダルドへ着き、市内中心へ来ました。
取り敢えず、インフォメーションでフェスティバルのパンフレットを頂き、
そして、明日の夜に行われる「WORLD ACCORDION TRIO」の
チケットを買いに行きました。
WORLD ACCORDION TRIO は、昨年、東京で行われたcoba、
リシャールガリアーノ、フランクマロッコの3人が出演したコンサートです。
メールで1週間前に問い合わせをして予約した状態でしたが、
取り敢えず、普通にチケット下さいと、言うと、後2席しかないと、
会場の席表の最後列を指差して言われました。
慌てて、予約してありますっ!と名前を言うと、「あぁー」みたいな感じで
ちゃんと封筒に入れて分けてあったチケットをくれました。
日本人は珍しいからか、覚えていてくれた様です。
それにしても予約しておいて良かった..


これがカステルフィダルドの中心にある市庁舎の前ですが、
トラックが2台と何故か変なバギーが置いてあります。


トラックの大きい方は仮設ステージでした。
表は透明な樹脂で隔離されていて、外が寒くても快適に
中で演奏できる様になっています。
ここでは朝から夜中まで大抵、何かやっています。


別の会場でミニコンサートをやっていました。
ダイアトニックによる演奏ですが、一般的にこの手の楽器で
演奏される民族音楽ではなく、普通(クロマチック)のアコーディオンで
皆が演奏する様な曲をうまくアレンジして弾いていました。
ダイアトニックでそういう演奏を聴いたのは初めてなので、ちょっと感動しました。
奏者はハリーポッターの人に似ているので、自分の中で勝手に
そう名づけてしまいました。
ハリーポッターさん(失礼)は、なかなか熱心で、その後、色々な会場で
他の人の演奏を聴いている姿を見ました。

この後、時間を惜しむように近くのピッツェリアでピザとワインをお腹に入れ、
また、先ほどの市庁舎前のトラックステージへ行きました。
ピザもワインも素晴らしい味でしたが、写真を撮り忘れた..


さて、トラックのステージでは明日行われるWORLD ACCORDION TRIOの
出演者のうち、cobaさんとマロッコさんが来てインタビューを行っていました。
もちろん、演奏はありません。明日の宣伝という感じです。
インタビューが終わると、中からcobaさんが出て来たので挨拶してきました。
ここへ来る事を伝えていなかったのでちょっと驚いていました。
cobaさんからマロッコさんを紹介して頂き、握手をしました。
終始、ニコニコと笑っていて、フカフカのとても柔らかい手でした。
暫くcobaさんと話をして、明日、楽しみにしています..と伝えて別れました。

 
そして、一番大きな会場であるアストラ劇場へ..
今日はアコーディオン、クラリネット、スーザフォン、コントラバス、ドラムという
変わった編成のバンドでした。
21時開演という日本より遅めのスタートです。
しかも、イタリアらしく21時丁度にスタートなんて絶対しません。
ちょっと遅れて司会が始まり、今日のコンクールで上位入賞した人の表彰と
優勝者の演奏がありました。沢山、部門がある中の一つです。
明日以降も、こんな感じで表彰が続きます。

やっとバンドの演奏が始まりましたが、内容がアバンギャルド過ぎて
私にはちょっと楽しめませんでした。
で、1時間聴いて会場を出ました。
会場を出たのはバンドの演奏が嫌だったという訳ではなく、
別の会場でやっている演奏を聴きたかったからです。


移動中にトラックステージの前を通ると、やっぱり何かやっています。
この時の時間は見ての通り、22時過ぎ。
こんな感じで、フェスティバル期間中は、同時多発的にライブ、コンサート、
コンクールなどが展開されていて街中が凄い事になっています。


お目当ての会場へ着きました。
今度の会場は教会の中です。
教会の祭壇の前ですらステージに変えてしまいます。
石造りの天井の高い教会では音が反響して素晴らしいサウンドになります。


やはり時間よりだいぶ遅れて演奏開始。
この時には用意された席は全て埋まり、立ち見も出ていました。
なんと最前列にはcoba、ガリアーノ、マロッコ、の3大アコーディオニストが座って
見ています。しかし、そんなプレッシャーは微塵も感じていないかの様な
凄い演奏が始まりました。
モルドバという国から来た7名のアコーディオンと、ピアノ、パーカッションの楽団です。
プレイヤーは皆とても若いです。(cobaさんが学生と言っていました)
7名のそれぞれが超ハイレベルで、とんでもなくシンクロした合奏でした。
演奏は迫力満点で、曲中、ソロパートや少人数パートだけになる時も
ゾクゾクする様な演奏で「素晴らしい」なんていう言葉だけでは表現できません。
これを見られた事だけでも本当に来て良かったし、とても勉強になりました。
この人達のソロ演奏も聴いてみたくなりました。

この演奏が終わると日付が変わる頃でした。イタリアでのお祭りは大抵こんな感じです。
前に3ヶ月滞在した時も、教会の前で爆音演奏を零時までやっていましたから。
日本よりかなり寒い夜中のカステルフィダルドを2km歩いてホテルへ戻りましたが、
例のトラックステージではまだ何かやっていましたし、別会場でもライブのプログラムが
あります。 でも明日からもこんな調子ですので帰って寝ました。
今朝、リミニで遅くまで寝ていて良かった..