カレー屋へ行こう82012/08/02

岡崎市内のカレー店を巡る個人的企画という事で、8回目です。
前回の記事はこちら。
http://accordion.asablo.jp/blog/2012/07/26/6586670

なんだかんだで8回目になりました。
岡崎市近辺でカレーが好きな人以外は全く興味の無い話題かと思いますが..
今日行ったのは岡崎のやや北部にある「ガンダァーラ」というお店。
伊賀川沿いにある喫茶店風の概観の店です。
http://tabelog.com/aichi/A2305/A230502/23005698/

ランチBをオーダーしました。
セット内容は、カレー、ナン、シークカバブ、サラダ、スープ、ドリンクで、
950円とお値打ちです。。
最初にサラダとスープが出ます。
スープは溶き卵でコショウの利いた味でした。
サラダにかかっているドレッシングはちょっと変わった感じでオリジナルでしょうか。


続いてカレーとナンが出てきました。
カレーは、日替わり、チキン、ポークの3種から選択です。
王道のチキンを選択しました。
辛さは5段階で、3の普通にしましたが、4でも全然大丈夫そうです。
カレーには白いココナツミルク?と、赤い油が装飾的にかけられています。
私の感覚だと少し塩が強いですが、許容範囲です。
濃厚な味わいで印象は良いです。
他のお客さんが、「以前と同じ辛さを選んだけど前と全然違う..」と訴えていましたので、
作る人によって差があるかも知れません。
何件もこの手のカレー屋に行きましたが、こういう事はよくある事の様な気がします。

ナンは表面がパリパリしていて良いと思います。
甘味は弱め。
冷えて固くなり切れやすさに方向性があるタイプで、明らかにパンとは違います。


ちくわではありません。
最後にシークカバブが出てきました。
塩味は丁度良く、油っぽさが無い事と、色々な材料の味が感じられとても良いと思います。

昭和の喫茶店という趣の店は表側の窓が広く、雰囲気は良いです。
半円状のカウンター席がありますが、この内側にはガラス張りの
半円のブースがあり、ナンを焼いているところが見られます。
と言っても、手元はあまり見えません。
多分、以前は喫茶店か何かだったと思いますが、昔はここで何を焼いていたのか
想像するのが楽しかったです。

ぶらり温泉2012/08/02

今日は定休日という事で、昼にカレーを食べそれからちょっとのんびりと
車に乗って新城方面まで軽くドライブして、帰りに気が向いたので
温泉施設へ寄りました。


本宮山(アンテナがいっぱいある♪)の麓にある、「本宮の湯」というところです。
下記は、以前、本宮山について書いた記事です。
http://accordion.asablo.jp/blog/2010/11/18/5611275


本宮の湯ですが、実は何度も来た事があります。
施設的にはスーパー銭湯的な感じですが、天然温泉と表記があります。
露天風呂とか薬湯、ジャグジー風など色々とありますが、
私のお気に入りは、「木霊の湯」という寝湯です。
木組みのやぐらの下に寝ながら浸かれる温度が低めの薄暗い風呂です。
上の写真のタワーの様な物の内側が木組みになっていて、その真下が風呂です。
木の香りと暗い照明で寝ながら浸かるのはとてもリラックスできます。
私が時々ここへ来るのはこの木霊の湯があるからです。
そして必要以上に豪華な感じがしない素朴な施設である事も良い印象です。
今回も気が向いてぶらりと立ち寄ったので、タオルもここで購入しました。


やっぱり風呂上りのソフトクリームは最高です。
平日の夕方の空いたロビーでソフトクリーム食べ、オリンピックの中継を見るという贅沢。
大金を使わなくても楽しめます。

本宮の湯のHPです。
http://www.honguu-no-yu.com/

真鍮の音2012/08/03

日本製の50年以上前と思われるアコーディオンの修理を承りました。
不良の症状は、雑音と調律のずれ、鍵盤の深さ異常と底突き音です。


ヤマハの30鍵盤、18ベースですが、今までに見た事もないデザインです。
相当古い物と思います。
もしかすると60年以上前かも知れません。


ヤマハのロゴも今までに見た事がない形状です。
セルロイドの色や模様も見た事がないものです。
大変古い楽器と思いますが、外観が新品と言っても良いくらいの状態で
驚くばかりです。



真鍮製のグリルカバーは腐食も汚れも殆どありませんが、
ネジの締め過ぎによる変形があります。


本体の裏側に白い付着物による汚れがあります。
恐らく、合成皮革のベルトが長時間触れていて転写されたものと思われます。
傷ではないので簡単に取れそうです。


グリルカバーを外すと動物の毛の様な埃が堆積していました。
猫さまが同居なさっているのかも知れません。
バルブのフェルトは古いですが虫食いは無く、元々薄いので
劣化して潰れていてもあまり変化が無さそうな感じです。
楽器の性質から考えて、空気漏れが無ければこのままで良いという感じです。


問題は鍵盤の深さが異常に深い事と、押し切った時に
底に当たるカツンという感触と音です。
高さのバラツキもありますが、これはアームが華奢なので
変形によるものでしょう。


どんなに外観が綺麗でも中身は年代なりの状態です。
天然皮のリードバルブは殆ど反っています。
樹脂製の押さえバネも酷く変形しています。
このことが演奏時の雑音と調律ずれの原因となっています。
年代から考えて総交換です。


ベース側のリードもやはり同じ状態です。


リードを見てビックリ、真鍮リードでした。
この事からも相当古い楽器である事が伺えます。
真鍮故に鋼に見られるような錆はありません。
部分的な変色はありますが調律に大きく影響する事は無いですし
進行する事もないでしょう。


右手側のサブタ皮を全て外しました。
30鍵盤、MMの楽器でも結構な量です。


鍵盤のストローク増と底突き音の原因はこれでした。
鍵盤を外したところの写真ですが、鍵盤の下に貼ってあったと思われる
スポンジが劣化してペッタンコです。
殆ど接着剤しか残っていない様な状態でした。
黒鍵の下には緑色の丸いフェルトが貼ってありますが、こちらは問題なし。
やはり天然材料は強いです。


そして、いきなり完了の写真です。(8月5日)
結構頑張って作業を進めました。
見た目には先頭の写真と殆ど変化はありませんが、
グリルの変形修正や蛇腹留めの退避用スナップの取り付け、
外装部分の清掃を行っています。
真鍮リードの調律は普段と感覚が違うのでちょっと手間取りましたが
その独特のサウンドは鋼のリードには無いものです。
色々と欠点があるので鋼に置き換わっていった訳ですが、
真鍮リードの音も捨て難いものがあると感じました。

それにしても、この楽器の外観や機能の劣化具合は、全く古さを感じさせません。
どうしたらこんな状態を保てるのでしょうか。
まだまだ現役で使って行ける状態です。

ボタン式中古2012/08/03

ボタン式の中古は滅多に入ってきませんが、珍しく入荷しました。


日本でも有名なVICTORIAの物です。
右は46音の音域があり、リードはMMLの3セットです。
ベースは4セットリードの96ベースボタンです。
まだ購入後6年程度で、目だった傷などもありませんので
新品と同じ感覚で使える楽器です。

ボタンは5段あります。
インターナショナルタイプのボタン式ですので、ボタンが大きく間隔も少し広いです。
ベースボタンは鍵盤式と同じで、全て押し込めるもので2列ベース、4列コードです。

新品の時からの調整不良で若干、発音に問題がある箇所がありますが、
整備してから出荷します。
中古と言っても新品より良い状態としてお渡しできるという事です。
かなり新しい中古楽器ですが、整備に少しお時間を頂きます。

蛇腹ロックの修理 他2012/08/07

少し前に、変わったデザインの楽器の修理依頼が来ましたという事を書きました。
http://accordion.asablo.jp/blog/2012/07/28/6587497

この楽器の修理を実際に開始しました。

二枚貝の様な開口部ですが、思ったほど開きません。
調整が可能かと思いましたが調整はできませんでした。
やれば更に開く方法があると思いますが改造になりますので取り敢えずこのままで。


この楽器特有の機構の蛇腹ロックですが部品はバラバラで、破断している物もあります。
楽器の中や蛇腹の中を探して部品を集めましたが、全部あるかもわかりません。
また、完成図や手本が無いので最悪の場合はこのシステムは外して通常の
ベルトによる蛇腹留めを付ける事も考えました。


蛇腹ロック機構はリードの上にシャフトが通っているので、
ズレた部品が回転する事でリードのロウの部分に損傷が少しあります。
木枠の凹んだ部分にシャフトが通ります。


かき集めた部品の破断した部分を修理し、部品を色々と組み合わせて
元がどうなっていたのか考えて試行錯誤を繰り返し、なんとか元の状態に
戻す事ができました。
幸い、部品は全て揃っていました。 と、いう事もここまで来て判る事です。

ベース側に音色切り替えスイッチが一つありますが、これも少し変わったタイプです。
押す度に状態が交互に変わるというものでスイッチは1つです。
通常のアコーディオンは2個のスイッチで同様の切り替えをします。

この機構が曲者で、中途半端に押し込むと中立状態となり、
リードの開閉も中途半端な位置で停止しておかしな音が出ます。
一旦、中立状態になると、スイッチを押しても状態が変わらなくなります。
1個スイッチで交互に切り替わるタイプの欠点です。
仮に作動に問題が無くても現在の状態が音を出すまで分からないという欠点もあります。
良いところはスイッチが一つなので位置を気にせずに切り替えができる事です。
作動に問題が出易いので現在は殆ど使われていません。

この楽器も中立になったまま切り替わりができていませんでした。
また、中立状態を解除しても少しスイッチの押し方が弱いとすぐに中立となるので、
できるだけ中立状態になりにくくする様に調整をしました。


ベース側だけではなくて右手のスイッチにも問題がありました。
写真の様に、シャッターが中途半端な位置で止まっています。
全開、全閉になる様にしないといけませんが、調整だけでは直せませんでした。


という訳で、スイッチを分解する事に。
普通の楽器と違って丸型のおしゃれなスイッチですが、分解する時は
スイッチを外さないとパネルが取れない構造でした。
ネジを外して一つずつ取り外す必要があります。


スイッチの下にダストカバーの役目をする革がありましたが、劣化してボロボロです。


スイッチの部品ですが、一部に変形が見られました。
この為にスイッチ機構が正常に作動していないという事です。
恐らく、複数のスイッチを同時に強く押した為でしょう。
アコーディオンのスイッチは2個同時に押してはいけません。
多分、それは皆さん分かっていると思いますが、大抵はソフトケースにいれて
運搬するときに外力により意図せずに複数同時押しをしているのだと思います。
運搬時は気をつけましょう。

こういうアイテムもあります。
http://accordion.asablo.jp/blog/2012/04/24/6499504
http://accordion.asablo.jp/blog/2012/03/03/6447768