メロディカ整備2014/10/31

HOHNERのメロディカという楽器の整備を承りました。


楽器を分割したところです。
合わせ目のパッキンと黒いスポンジ部分は交換します。



裏蓋は二重構造になっており、吹き口から入った空気は一旦、
裏蓋の外側にある空間に入り折り返して丸い穴の部分からリードへ導かれます。
すると吹き込んだ息の中の水蒸気が裏蓋の冷えたところで凝縮して水となり、
下部に溜まり、リードのところで水が付きにくいようになっています。
オリジナルのアコーディナではこれと似た構造をしていました。



古いパッキンを剥がしました。



パッキンを剥がした後に綺麗に磨いたところです。




裏蓋に新しいパッキンを貼り付けました。
これで気密が良好になります。



リードは真鍮製のプレートに直付けされており、リードも真鍮製です。
メロディカの柔らかい独特の音はこの作り方によるものと思います。
真鍮に腐食が起きており、リードの動きに支障は出たり、調律に狂いが出ています。



リードプレートを外す為には全ての鍵盤を外必要がありました。



鍵盤に付いているバルブ材はまだ使えそうです。
何故か3色ありますが、特に意味は無いようです。



リードの清掃を行いました。
後は組み立てて調律を行えば作業終了です。
簡単な楽器ですが、整備すると意外に時間が掛かります。


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