両鍵盤 修復22014/11/07

左手側も鍵盤になっている古いアコーディオンの修復をしています。
前回までに、左手側のバルブの半分を取り付けました。



左手鍵盤部の残りのバルブを取り付けて行きます。
空気ボタンのバルブもこの並びにあります。



全てのバルブの取り付けが終了しました。
全部で29個です。
一般的なアコーディオンでは24個なので、それより少し多いです。
メカニック部分は未知のものですが、通常のボタンのベースよりシンプルです。
シンプルな物ほど調整が難しい時もあるので油断はできませんが..



左手鍵盤の周囲にある大きな部品です。
装飾のセルロイドが割れて半分ありません。



円弧状の金属パーツを外しました。
セルロイドは接着剤が劣化しているので簡単に取れました。



古い接着剤を取り去り、綺麗に磨きました。



裏側には皮が細く貼ってあり、鍵盤の端が当たる際のクッションになっていました。


皮はバブルと同様、古くなっているので交換しました。



金属部品に合わせて白い樹脂を加工して取り付けました。
真っ白なのでちょっと浮きますが、欠けているより良いでしょう。



鍵盤の部品です。
一部、部品が壊れていますので修理します。



壊れているのが接着剤の劣化によるものなので、壊れていない鍵盤も怪しいです。
木のパーツの上に乗っている樹脂の鍵盤表面部は持ち上げると剥がれそうです。
全ての鍵盤に補修が必要と思います。