両鍵盤 修復72015/02/10

昨日に引き続き、両手側共に鍵盤になっている
古いアコーディオンの修復をしています。



劣化したバルブ材の代わりに新しい物を準備しました。



バルブが当たる面が荒れていましたが綺麗にしました。
これでバルブを取り付けて行きたいところですが、
別の作業を行います。



これは鍵盤部の真裏です。
厚紙でできたカバーを外してあります。
この楽器が右手のリードセットがMMMLですが、
鍵盤の淵にあるパームスイッチでLリードのON/OFFができます。
現代の楽器の様に沢山のスイッチは無く、これだけです。
このスイッチの動きが悪いので修理します。



スイッチの機構部の横に何か書いありました。
Repaired By Narolel Bauex?
Nov 21-1999
と、書いてあるように見えます。
修理した人の名前と日付の様ですが、名前はハッキリ分かりません。
文字の感じ、名前、日付の書き方から、日本では無いでしょう。
16年前ですが、このリペアがどの範囲の事なのか分かりません。
状態はあまり良い楽器ではありませんので、
応急的なリペアなのかも知れません。



Lリードの切り替えスイッチの機構ですが、分解清掃が必要です。



この機構は鍵盤裏の板を貫通するビスとナットで留めてあるので、
鍵盤が外してある今が修理をするには都合が良いのです。
鍵盤が付いているとナットが落ちれば面倒ですし、ネジ回しもできません。


ベースメカニックの修理依頼2015/02/10

ベースボタンの修理を承りました。
ベースボタンに不具合が生じ自分で分解して
戻せなくなったという事です。



楽器はこの状態です。
ちょっとビックリしましたが、ボタンの順番については
考える必要がなさそうなので少し安心。

昨年はこのような事がありました。



ボタンは楽器に付いた状態ですが、何故かボタンの裏にある
穴の空いた板は取り外されています。
ボタンを分解せずに板をどうやって外したのか不思議です。
普通に考えてできないと思うのですが..
ボタンが楽器に付いた状態で板を外したとなれば
メカニックに負担をかけて各部に歪が出ている事が懸念されます。



楽器と共に渡された部品です。
ベース部分の蓋と、ボタンの裏の板と、ネジ数本。
いずれにしてもボタン部分を全て取り外した後に
組み付けて行くしかありません。