バジリコ活用22015/10/01

先週に引き続き、頂いた苗から収穫したバジルを使いました。



今日はロングパスタで、オイル系。
トマト、ニンニク、バジルは素晴らしい組み合わせです。
生のプチトマトとドライトマトも使いました。



GATAOは白に突入です。
ロゼより少し甘くて飲みやすいです。



ドルチェは青いミカン。
シメは小さなレトロカップで飲む深煎りコーヒー。


両鍵盤2の修復32015/10/06

左手側も鍵盤になっている珍しいアコーディオンの修復をしています。

長期の修理は間に短い期間の修理や新品の整備を入れてしまう為、
ちょっとずつしか進んで行きません..


という訳で、前回までに内部の大部分の修復は終わっています。
今日は、ちょっとした時間の間にグリルカバーの網の張替えを行ないました。
剥がした古い網は汚れでグリルカバーの模様が転写されています。
所々、虫食いによる穴もあります。



最初に両側鍵盤の修復を行なった楽器はバルブ材を交換しましたが、
2台目のこの楽器は交換無しで行けそうです。
清掃だけ行ないましたが、ご覧の通り、大変綺麗です。
モタモタやっているので中々調律まで進みません..


コンチネンタルの改造2015/10/12

EXCELSIORの高級機、コンチネンタルのベースレジスターの
組み換えを承りました。


EXCELSIORのコンチネンタルの比較的新しい中古を
ネットで購入したという物です。
最近のモデルはグリルカバーの下にある開閉する内箱の開閉が
音色切り替えスイッチと同じ並びにあるようです。
以前の物はグリルカバーの中央にスライドするツマミがありました。



これがコンチネンタルのグリルカバーの内側にある
箱というか内カバーです。
イタリアではソルディナなどと呼ばれています。

これは従来の物で、取り外しができて、前述のツマミ操作で開閉するタイプです。
この写真は開いた状態ですが、ご覧の通り、
全開でも半分以上はカバーに覆われています。
その分、音が弱くなる事を気にしてコンチネンタル所有者の中には、
このカバーを外して使っている人もいます。
ネジ2本で簡単に外せて、復帰も簡単です。


当店のガラクタ置き場にも過去に外した内カバーが幾つか転がっています。



これは今回の新しいタイプですが、音色切り替えスイッチの台に
取り付けられていて、従来のように簡単に外せません。
この楽器のオーナー(知り合いです)は楽器の音が弱い事を気にしていて、
従来のように内カバーが簡単に外せない事を説明したところ、
自分で切り取ってしまい、この写真の様に周囲を残してカバーが無くなっています。
これを切断する為に、TVの通販で回転する電動ノコギリを買ったそうですが、
なかなか大胆です。



周囲に残った内カバーの穴から音色切り替えスイッチへ伸びる金属棒が
カバーの穴の周囲と干渉しているのが気になります。
この棒状の部品はスイッチ操作で動いてシャッターを開閉しますが、
カバーとの干渉で作動が怪しい感じです。



点検すると、やはりシャッターが全開になっていません。
音が弱いというオーナー様の持つ感覚は、これも一因と思います。



さらによく調べてみると、内カバーとの干渉以外に、
スイッチが取り付けられているアルミニウムの台との干渉もありました。
上の写真のネジ状の部分が下の黒い台に触れています。



部品をずらしてみると、製造時に対処したと思われる
台部分を削った痕があります。
ですが、まだ干渉しているので不十分です。



触れない程度に削って対処しました。
これでシャッターは全開になります。
こういった小さな不具合は製造時から幾つもあるのが普通です。
このようなイタリア製の高級機でも例外ではありません。
当店では販売前の調整で可能な限り、細かい不具合を取り除いています。
また、後に不具合が出てもすぐに対処させていただいています。



さて、本題はここからです。
コンチネンタルは6列ものリードがベース側に入っていますが、
不思議な組み合わせで使われるようにセッティングされています。
以前にもブログで紹介した事がありますが、これは新しいモデルでも同じでした。
詳細は下記の記事をご覧ください。

写真はオーナー様の改造プランです。
今回は3箇所変更します。



改造を行なう為に本体を分解し、ベース側のリードを外しました。
ここで異常を発見。
ベースリードの下にあるアルミニウムの台座を留めているネジが緩んでいます。
ここは多数のネジが入っているので1本くらい緩んでも問題はありません。
実際、ネジ留めと共に接着もされているので問題は無しです。
ですが、気になるので増し締めしました。



同じ台座を固定するネジの別の場所でも緩みによるネジの浮きを見つけました。
こちらはベースリードの木枠の下に位置するので問題があります。
緩んで高くなっているネジの頭とリードの木枠の底が干渉しています。
これでは木枠がきちんと接地しませんので、空気が漏れますし、
リードからの音(振動)も本体にきちんと伝わりません。
ここも増し締めしてネジを低くして事なきを得ました。
状況から見て、これは使用中に緩んだものでは無い気がします。
製造時からの締め忘れの可能性があります。



不具合は無いですが、ネジが変形している箇所がありました。
リードの木枠の端を押えている重要な部品を留めている大きなネジです。
マイナス溝のネジですが何故か、マイナス溝の所で折れ曲がって
ネジの周囲の穴に落ち込んでいます。
ネジの閉め過ぎでもなりそうですが、手締めでネジが変形する筈が無いので
木枠を外す時に端が部品の下に嵌ったままで強引に木枠を持ち上げた
のではないかと思います。
すると部品が木枠と共に持ち上がり、押えていたネジの頭に大きな力が掛かって
ネジが変形して埋没したという事です。
予想ですが他に原因は見当たりません。
今の時点で不具合は起きていませんが、固定にやや不安を感じます。

という事で、調律などで楽器を分解すると色々な発見があります。
新品でも一度、点検を兼ねて調律を行うと細かい不具合を
見つける事ができるのでお勧めです。
ネットや他店で購入した物でも問題なく持ち込みいただけます。


円頓寺秋のパリ祭20152015/10/13

今年で3回目となる「円頓寺 秋のパリ祭」が行われます。
11月7、8日の両日、アコーディオン奏者による無料のパフォーマンスがあります。
当店も出店させていただき、デモ演奏、楽器展示、体験コーナーを行う予定です。
是非ご来場ください。 (円頓寺の門の隣付近に出店します)
詳細は下記サイトをご覧ください。

新品コンサーティーナの整備2015/10/17

コンサーティーナを欲しいという方がいらっしゃいましたので、
新品を仕入れました。
当店ではコンサーティーナを直接メーカーから輸入していないので
代理店から新品を購入しました。



代理店経由でも直輸入でも同じですが、お客様へお渡しする前に
製品のチェックと修正、調律を行っています。
これはアコーディオンもコンサーティーナでも、
アコーディナでも同じようにしています。
という訳で、蓋を開けました。



新品にはよくありますが、製造時に出た加工屑が
内部に残っています。
蛇腹の角の革の所に木の削りカスがあります。
こういう小さなゴミは演奏中にリードに挟まって
発音しなくなる事があるので見つけ次第取り除きます。



他にも、蛇腹の角部分には物が挟まっていました。
こちらはリードに貼ってある薄いフィルム状の樹脂部品の先端を
切り落とした先の部分です。
楽器製造時に出るゴミです。
薄くて細いのでリードに挟まるトラブルが起きやすいです。



リードの横にも木屑があります。



先ほど蛇腹の角にあったのと同じ、フィルム部品の先端が
リード付近にも落ちていました。



リードにも異物がありました。
先ほどから先端部分が落ちてる薄い樹脂フィルムの部品である
リードバルブを持ち上げるとリードフレームに小さな黄色い
塊がありました。
恐らく、リードを留めているロウのカケラです。
これは既に発音に影響していると思います。



リードを留めているロウ接着が不十分な箇所があります。
ロウが不足していてリードフレームと木枠の境目が見えます。
ここから僅かに空気が漏れますし、リードの振動が
きちんと本体に伝わらなくなりますので補修します。



こちらもロウ留め不良で穴が空いています。



このリード(一番上)では4辺ある外周のうちの1辺で、
全くロウ留め施工がされていません。
驚く方もいるかも知れませんが、高級なアコーディオンでも
こういう事は時々あります。
部品数が多く、人が手作りしている物なので
少なからずエラーが存在します。



薄いフィルム状のリードバルブという部品を開いてみると、
先端部分しか開きません。
これでは音がきちんと出ません。



一つ手前の正常なリードで同じ事をするとこんな風に
自然なカーブでリードバルブが開きます。
手前の写真の不良箇所はロウなどの粘着物質による
リードフレームの汚染でバルブが貼り付いているものと思います。



こちらもリードバルブの開きが不良です。
中央部を持ち上げても先端部が開きません。
先ほどの例とは貼り付いている位置が違います。



リードは表裏逆向きに同じパーツが付いて一対になっています。
内側にもリードバルブがあります。
表側からリードを押し下げると、通常はリードバルブも
リードに押されて開きますが、この部分では
片側しか開かずに傾いています。



リードを外してみると木枠の内側が狭く、
リードバルブが壁に当たって開けない状態です。
現状で既に発音不良として症状が出ています。



同じく、内側のリードバルブの開きがうまく行っていない箇所です。
これはサイドではなくて先端が木枠に触れているようです。


リードを外してみるとリードバルブが開いています。
本来なら、外したリードにピッタリとくっついてくる筈ですが、
先端が木枠に当たっている為、リードから離れて開いています。



リードを完全に外して横向きにしたところです。
リードバルブが長過ぎて木枠に接触していたので
バルブに癖がついて曲がっています。



この楽器は音の数が多いのでリードも沢山入っています。
狭いコンサーティーナの内部に多数のリードを入れる為に
この楽器では2階建て構造になっています。
中央のロックを外すと跳ね橋のように開いて
下部のリードが出てきます。



リードの上段を開いて行くと、細長い木屑が出てきました。

このような細かい不具合を取り除いた後に、全体の調律を
行なって、ようやく楽器をお渡しする事ができます。
この楽器は高級な物ではありませんがイタリア製です。
代理店の検品をパスして保障が付いている物です。
通常の楽器店ではそのまま陳列されているでしょう。
この楽器に限らず、100万円以上するような有名ブランドでも
同じように不良箇所が点在するので、必ず点検、修正を行い、
調律を行って出荷しています。
この作業には時間と労力と経験が必要です。
手作りの楽器は家電と違い、どこで買っても同じではありません。