20162016/01/01

新年あけましておめでとうございます。
2016年がやってきました。
本年も宜しくお願い申し上げます。



年が明けて、いつもように町内の神社へ来ました。



今年は天気も良く、かなり暖かい年明けです。
神社の焚き火ですが、例年よりかなり大きいです。
かなり太い木が入っていますが昼中まで燃えていそうです。



という訳で、昼前に近くまで来たので神社に寄ってみると、
巨大な木もすっかり灰になっていました。
意外と簡単に燃え尽きるものですね..



85山2016/01/03

年始3日目です。
今日は恒例となっている年始の登山に行きました。



登山と言っても比較的低い標高の山です。
愛知の100山という本に掲載されている山を登っていますが
20年以上かけてやっと80個を超えました。
残っているのは標高が高い所が殆どです。



車で登山口付近まで来ました。



登山口発見。



登山開始です。
今日はとても暖かいので冬山の感じはありません。
登り始めから山頂までの2/3はかなりの急勾配です。



稜線まで出ると暫く歩けば山頂です。
という訳で、大峠の山頂に着きました。



山頂はご覧の様に綺麗なカーブの稜線上です。



展望は全然ありません。



大峠、三角点です。



三等三角点。
標高は953.7mです。



今日で通産85山です。



下りはあっという間に..
帰って新年会の予定。



再び初詣2016/01/04

正月4日目。
明日は仕事始めという事で、2度目の初詣へ自転車で出かけました。
今日もかなり暖かいです。



岡崎公園近くにある菅生神社に来ました。
岡崎公園といえば、お城のすぐ近くの龍城神社が有名ですが、
人が多過ぎるのでこちらの方が気分は良いです。
岡崎最古の神社との事です。



岡崎公園まで来たら寄りたくなるのは康生通りにある和泉屋。
今日は営業していました。



店内は昭和レトロ。
小学生の時に行った時から何も変わっていません。
今日はぜんざいを頂きましたが、赤飯のおにぎりや
みたらし団子が最高です。



まだ時間があるので八丁味噌の工場へやってきました。
八丁味噌の工場は「カクキュー」と「まるや」があり、工場も隣接しています。
今日は「まるや」の方へ行って工場見学しました。
これは外に干してある味噌樽です。



こんな風に天然石を積み上げて樽で仕込んでいます。
よく考えたら、長年岡崎市にいたのに工場に入ったのは初めてでした。
そして、意外な事実を知りました。
「まるや八丁味噌」の方がずっと早くから創業していたという事です。
私は勝手に「カクキュー」の方が老舗と思っていました。
まあ、だからと言って別に何か変わるわけでもありませんが..
どちらの会社も工場見学ができます。



八丁味噌の工場周辺には古い町並みが残っている箇所もあり、
NHK 連続テレビ小説、「純情きらり」のロケ地としても使われました。

私もこのドラマのエンディングでちょっとだけ出ました。



味噌蔵の前の道は旧東海道とのことです。
この位置から少し北に行ったところには国道1号線があり、
沢山の車が行きかっていますが、少し入っただけで
とても静かな本当の東海道がひっそりと存在しているのは不思議です。



八丁味噌の工場の裏の通りにお寺がありますが、
私のご先祖様のお墓があります。
自転車を置いてちょっと墓参り。



日が傾いてきたので再び岡崎公園を通って帰りました。
明日から仕事始めです。



仕事始め2016/01/05

今日から仕事始めです。
昨年から手がけている古い国産のダイアトニック式アコーディオンの
修復の仕上げを行ないました。



全ての作業を完了し仮組みして演奏してみると
何箇所かの音のピッチが極端に下がっている事が分かりました。
該当のリードは見た目には折れていませんが、
内部では亀裂が入っている状態でした。
ちょっと無理に曲げてみると簡単に折れてしまいます。


近年のアコーディオンのようにリードが各音階で独立していませんので、
簡単に新品と入れ替える事ができません。
当時のリードは真鍮リードですのでスチールリードに
交換するとそこだけ音が変わってしまいます。
仕方がないので該当部分のリードを作製して入れ替えました。
後は調律を行って全ての作業が完了です。



調律を終えたリードです。
リードバルブも新品に交換しました。



作動不良だったバルブも修復して問題なく動くようになりました。



組み立てを行い、綺麗に清掃して完了です。
とても古い物ですが外観は綺麗ですし、蛇腹も問題ありません。
当時の音を再現できているか不安ですが、
再び使えるようになった楽器で想い出が蘇って来たら嬉しいです。


鍵盤ハーモニカの調律2016/01/06

滅多に来ないのですが、鍵盤ハーモニカの調律を承りました。
お客様はアコーディオンの修理で以前にもお世話になっている方です。



当店では、口で吹くリード楽器のアコーディナ(Accordina)を販売しているので
同属楽器の鍵盤ハーモニカの修理、調律も承っております。
今回の楽器はオレンジメタリックカラーの高級な物です。



スズキ楽器のPRO-37という楽器です。
お客様による調律の狂いの指摘箇所は付箋が貼ってありますが
全体の調律を行います。

私もアコーディオンを始めた頃に気軽に持ち出せると思い、
同じスズキ楽器のPROモデルを購入した事があります。



外のケースを外しました。
すると昔の記憶が蘇りました。
黒い内側ボディーに長方形のゴム板が貼ってある箇所があります。
吹き口のすぐ後のあたりです。
私が以前に購入した時すぐに分解し、この謎のゴム膜を確認して
すぐに埋めた記憶があります。

このゴム膜は内部の圧力が一気に上がらないように逃がしている物と思います。
考えつく理由は2つあり、一つは低音のリードではあまりに強く吹くと
反応しなくなるのでそれを防ぐ事と、ゴムの復帰による余韻的な効果を生む為?と
思いますが本当のところは知りません。
最初にこの楽器を鳴らした時に安い楽器と比較してダイレクト感が無いな..と
思いましたが分解してこのゴム膜が息の急激な変化を吸収している事が分かり、
板で埋めてしまいました。
息の急峻な変化を表現の為に与えてもゴムがペコペコと動いて
圧力変化をなだらかにしてしまうのでダイレクト感が損なわれます

この機能は、Proと名の付くモデルより低価格なモデルに付けた方が
良いような気がします。
Proレベルの奏者は自分で息を細かくコントロールできますので、
余計な楽器任せの制御は不要と思うからです。
Proレベルの方はここを埋めて息のダイレクト感を高めてみる事をお勧めします。



内部のケースを分割しました。
鍵盤ハーモニカの大半はリードの後にバルブがありますが、この楽器もそうです。
アコーディナやクラヴィエッタではバルブの方が先にあります。
後、先、というのは空気の流れる順番の意味です。
鍵盤ハーモニカの殆どが何故、後バルブ式なのかは知りません。
アコーディナのように先にバルブがあるとリードはケースの外側に出てきますので、
分解せずに調律ができますし、音もダイレクトに外に出てきます。
アコーディナなどではバルブは息の吹き込みで閉じる方向に動くので
空気漏れの心配もありません。
エンジンのバルブと同じように内圧が上がると閉じる方に働くという事です。

後バルブの場合は息で内圧が上がると開く方に動くので
空気漏れが起きやすくなります。
それを防ぐには鍵盤のバネを強くする必要が出ます。
後バルブでも構造を工夫すれば逆向きに作れそうですが複雑になりそうです。

色々考えると、先バルブの方が良い点が多い気がしますが、
特許とかの関係でマネできないのでしょうか?
それとも、別の何か大きなメリットがあるのかも知れません。



息で吹く楽器ですので、ちょっと吹いただけでリードが結露します。
結露は吐息中の水分が楽器内の冷えた部分に触れる事で起きます。
後バルブの場合は吹き口からすぐにリードとなるので結露もしやすいです。
結露は調律のズレや発音不良の元になりますので、
できれば演奏中でも最小限にしたいところですが..
子供の時に学校でやった時のようなホースを使った演奏をすると
結露はしにくくなりますが、私はホースでの演奏は見た目が悪いので
あまり使って欲しくないアイテムです。
吹く楽器、例えば縦笛やサックスやフルート等々..
ホースで繋がっていて吹く方法でやったら..
想像するとやっぱり格好悪い。

アコーディナの古いオリジナルの物や同じ時代のクラヴィエッタ、
古いHOHNERの鍵盤ハーモニカでは吹き口からケースの外周に沿って空気を流し、
末端でUターンさせてからバルブやリードに届くようになっています。
ケースの底が2重になっているのでそんな事ができますが、
リードに届く前に息が冷却され結露が先に終了するという機構です。
大変凝っていますが最近では省略されている機構です。
結露防止の為にS字の細い金属管を吹き口にしている
鍵盤ハーモニカ的な楽器をアコーディオンメーカーが作っていた事もあります。
ホースじゃなくて金属の管だったらカッコイイですね。



リード周りの清掃とリードの調整を行なった後に調律を行いました。
鍵盤ハーモニカの調律は結構難しいところがありますので、
アコーディオンより単純ですが時間はそれなりに掛かります。