点火系交換2021/04/15

今日は木曜で定休日。
今年に入ってから少しずつ、25年以上所有しているバイクの整備をしています。


今日は点火系の交換です。
これは社外品のイグニッションコイル。
R100系は世界に愛好家が多いので純正が無くなっても
代わりのパーツがある場合が多くて安心です。


元々付いていたコイルを外しました。(上)
新しいコイルに付属のステーを取り付けました。
見た目の大きさはあまり変わりませんが重さがかなり違います。
純正はコイル自体も金属鉄心が大きくて重そうですが、無意味に大きな
スチール製のステーがより重くしています。
新しく用意した物はコイルも軽いですがステーもアルミニウムでシンプルな形状なので
全体としてかなり軽量です。


コイルからプラグコードを抜くと片方は水漏れで内部が腐食していました。
これでも普通に走行できていましたが、燃費やパワーに影響していたかも知れません。


外したコイルとプラグコード(左)と、新しいコイルとプラグコード(右)です。
実は外した古いコイルは以前に一度交換しています。

20年以上前ですがソロで和歌山県にツーリングに出かけ、高速道路を降りた頃に
アイドリングが不調になり、エンストを繰り返すようになり、
ついにエンジンが掛からなくなってしまいました。
できればその場で直してツーリングを続けたかったのでBMWのディーラーを探して
電話をしたのですが、そっけない反応でバイクを見るつもりもないという感じでした。
仕方なくレッドバロングループの和歌山店を探して電話をするとすぐに
トラックで来てくれて店まで運んで点検をしてもらえました。勿論無料です。
診断も早くイグニッションコイルが壊れているという事がすぐに分かりました。
とても迅速で丁寧な対応だった事を今も記憶しています。
交換部品がないのでその日は一泊して翌日電車で帰り、後日引取りに行きました。
交換した部品は対策品という事で元々問題が出る部品だったようです。

この出来事は今の自分にとても影響を与えています。
どこで買ったアコーディオンでも修理を引き受けるという体制です。
他店やオークション購入の楽器は修理しません、なんて事は言いません。
(オークションで転売する目的の楽器は受け付けていません)
あのディーラーのような店にはなりたくありませんので。
名古屋市内の当時の正規ディーラーもそんな感じの対応でしたが、
今は名古屋のディーラーも和歌山のディーラーもありません。
やはり行いが悪いと経営が続かないのでは?と思ってしまいます。
修理や調律など時間が掛かって利益も薄い事を積極的に受け付けていない、
ただ売るだけのような店はダメな店です。この判断基準は間違いないです。
ちなみに、今の名古屋のディーラーのDATZさんはとても良いディーラーです。
念のため..


新しいコイルをバイクに取り付けました。
メーカー名が入っている面ではなくて裏面の電気抵抗が貼ってある方が表になりました。
どのみちタンクを付けると見えなくなるので関係ありませんが。


プラグコードも取り付けました。
これは国産の物です。
プラグは既に交換済みなのでそのままです。


他にも電装系部品を2つ準備しました。
やはり社外品ですが、点火を制御しているコントローラーという謎の部品と、
発電した電圧を保つレギュレーターです。


これは車体に元々付いているイグニッションコントローラー(上の黒い部品)と、
ボルテージレギュレーター(赤い部品)です。
どちらの部品も壊れると走行不能になります。
特にイグニッションコントローラーは古くなると突然死する事があるらしいので
交換しておくと安心です。


古い部品を取り外しました。(右側)
大きさや外観はあまり変わりません。


新しい部品に交換しました。
これでセルモーター、イグニッションコイル、イグニッションコントローラー、
プラグコード、ボルテージレギュレーター、ヘッドライトバルブ(LED)の交換が
完了し、電装系の整備は終わりにするつもりです。
他にも色々ありますが全部やるわけにも行きませんので。


タンクを外していてガソリンがないのでエンジンが掛けられませんが、
やっぱり動かしてみたいので車から少しガソリンを抜き取って
キャブの手前のホースまで満たしてエンジンを掛けてみました。
一発始動はしませんでしたが、これは多分ハイオクを使った為と思います。
このバイクはレギュラー仕様に調整されていますので。

セルモーターはかなり元気になりました。
暖機が終了するほど長くは掛けていませんが、エンジンは安定して回っていて、
発電電圧も14.3Vをキープしていますので問題なさそうです。
早く実際に走行してみたいところですが..
今日はここまで。