ピクトグラム2021/08/06

オリンピックもあと3日で終わりですが、開会式でピクトグラムが話題になりました。
当店では開業時から店内に幾つかのピクトグラムを使っています。
あまり目立たないので、ご来店いただいた方で気付いていない人もいると思います。


店内のレッスン室の間にある短い通路ですが、トイレ、清算、工房への表示と
その下にニュース、インフォメーションの表示がしてあります。


こちらはレッスン室のドアのところ。
注意喚起が目的なのでそれなりに目立つようにしています。
文字の羅列よりはわかりやすいと思います。


レッスン室の中の時計の下にある表示です。
まあ、言われなくてもという内容ですが..

開業時、店内でピクトグラムを用いるアイディアはすぐに思いつきました。
ピクトグラムという言葉を知ったのもその時です。
言葉で表示すると場所も取りますし煩雑になるのでどうしようかと考えた結果です。
子供さんや外国人の方が来る可能性も考えました。

ピクトグラムをきちんと意識したのは28歳の時に初めて行った海外旅行です。
一人で飛行機の予約のみでイタリアへ行くという無謀な旅行でしたが、
言葉も殆どできない時、空港や駅の表示でピクトグラムがあり、とても助けられました。
場所も取らないし言葉は必要なく、しかもスタイリッシュで、とても良いものと思いました。
以来、頭の片隅にこの事が残っており、開業時に活かせました。


自分で設置したもの以外にもありました。
非常口の表示です。


よく考えるとアコーディオンのリードセットの表示もピクトグラムと言えそうです。


これは店内にあるデロンギのコーヒーメーカー。
操作部に文字は全くありません。


同じく店にあるダイソンの掃除機のトップ部分です。
フィルターのメンテナンスがピクトグラムになっています。
FILTERがいくつもの言語で書いてあるのも面白いですね。


こちらはトイレにある温水便座の操作部です。
メーカーはパナソニック。
ごく一部だけピクトグラムで殆どは文字です。
点字の表示があるのは凄いです。


エアコンの操作部です。 メーカーはダイキン。
これは全て文字表示です。
他にも店内の物を確認してみましたが、
国産や国産ブランドの家電品は輸出を考えていないのか殆ど文字表示です。
デロンギやダイソンのように海外の物はさすがです。

サイズアップ2021/08/07


こちらは当店のレッスンに使っている部屋です。
大きさは2畳分しかない部屋ですが感染症対策として、
マスクの着用、強力な換気、プラズマクラスターイオン発生機の設置を行っています。
感染症対策については下記の記事に詳細を書いています。


以前からシャープのプラズマクラスターイオン発生機を置いていましたが、
車載用の小さな物でしたので、同じく車載用ですが大型の物に入れ替えました。
以前の物より適用容積が増えています。

これは2010年に最初に導入した時の記事です。
2010年より感染症に対して考慮はしていました。


実際に設置したところです。
壁にある丸い部分は外気導入口です。
その脇にある白い円筒状の物はサーキュレーターで、入ってきた外気を
上に向けて流れを作って部屋の滞留を減らしています。
と同時に必要があれば角度を変えて涼を取ることもできます。
黒い四角いのは今回導入したプラズマクラスター発生機ですが
出口が生徒さんの顔の方に向けてあります。

丁度、これを接地した頃にシャープからCovid-19に対するプラズマクラスターイオンの
効果が発表されました。 それによれば、付着した飛沫や浮遊している飛沫中のウィルスの減少効果があるということです。


部屋自体には大きな天井用のファンを防音室に直接付けて使っています。
元々付いていた物はあまりにも貧弱でしたのですぐに交換しました。
コロナが問題になってから実際の排気速度が気になったので
煙突部分に大きなビニール袋を付けて排気した空気が袋を一杯にする時間を計りました。
その結果と防音室の容積で計算すると、大体1分間で部屋の全容積分を
排気していることが分かりました。
どの程度の循環が必要なのかは不明ですが排気速度としてはかなり速いです。
引き続きmonte accordionでは感染症対策をきちんと行って参ります。


日本製アコーディオン修理完了2021/08/09

古い日本製アコーディオンの修理をしてきましたが、ようやく調律も終わり
楽器をお返しできる状態になりました。


最初に受け取った時は多くの不具合がありましたが全て修理しました。

手前の袋に入っているのは古い革の部品で交換して取り外した物です。
使えない物ですが楽器と共に返却しています。

製造から40年以上経ち、ずっと家にあった物という事ですが
これで再び元のように元気な音が出るようになりました。
これからまた長く使って行けると思います。

マイクの取り付け2021/08/10

アコーディオンへ内蔵するマイクの取り付けを承りました。
6月にもマイクを取り付ける記事を書きましたが同じメーカーの物です。

このマイクですが2009年の開業当初から取り付けを開始しました。
現在までに56台のアコーディオンに取り付けた実績があります。
今日は57台目。


とても綺麗な楽器です。
内蔵マイクの右手側はグリルカバーの内側に入ります。
この楽器のように透かし部分が多い場合、取り付けたマイクが
目立ってしまわないような工夫が必要です。
グリルカバーには音量調整のツマミやシールドを刺すジャックが付きますが、
目立たないこと、違和感のない配置、内部の部品との干渉を考慮する必要があります。
上の画像は取り付け前に部品を置いてみて色々な事を確認しています。
取り付け前のこの作業がとても重要です。


これが実際のマイクの部品です。
今回はマイクユニットがSennheiser製のプロ仕様の物を取り付けます。
配線や基盤などグリルの隙間から見えないように工夫する必要があります。


グリルカバーの裏面に基盤を取り付けますが、カバーの裏にはメッシュが貼ってあります。
このメッシュ自体の貼り付けが経年で弱くなっているので、
まずはこの部分を修理してからという事になります。


無事にマイクを取り付けできました。
これは右手側なのでベース側も取り付け作業を順次行って行きます。

リゾット2021/08/12

今日は木曜で定休日です。
5月にイタリアCooperfisaから新しい楽器が届きましたが、
その時に頂いたお米を調理することにしました。


これは頂いたお米です。
綺麗な布の袋に入っているので枕みたいですがお米です。
Cooperfisaがある北イタリアのVercerriはお米の産地、つまり「米どころ」です。


お米を出して使う分を軽量しました。
このお米はCarnaroliという品種でリゾットに向いた高級米です。
米の色は、もち米のように白っぽいです。
粒の形は細長くはなく、日本の米と似ていますが少し大きいです。
という訳でリゾットを作る事に。


玉ねぎのみじん切りを炒めた後、生のお米を投入。
お米は研がずに使います。
このまま少し炒めます。


炒めている途中で少量の白ワインを入れました。
カルディで安く売っていた時に買っておいた辛口の白ワイン、PesceVinoを使いました。
もちろん、これは後で食べる時に一緒に飲みます。
魚のボトルで日本でも有名ですが1000円しないお手頃ワインです。
このワイン、産地はOsimoという所で、アコーディオンメーカーが集まる
Castelfidardoの隣町です。
リードメーカーで有名なVoci Armonicheの所在地でもあります。
今日は北イタリアのアコーディオン処と中部イタリアのアコーディオン処の
名産品を食べるという事になりますね。


お米を炒めた後、コンソメを溶いたお湯を入れて煮詰めて行きます。
本当は野菜を煮て取ったダシ汁を使うのですが固形ダシで簡略化。
今日は最もシンプルな Risotto alla Milanese、ミラノ風リゾットです。
これはサフランで風味を付けただけの言ってみれば「具無し」のリゾットです。
上の画像はサフランを入れたところです。
サフランはカレーのライスの為にウチでは常備しています。


具無しと言ってもチーズは大量に入れます。
パルミジャーノを用意しました。
ちょっと高い..


水分がなくなってきたらコンソメを継ぎ足して20分程度で仕上がります。
パスタ同様、アルデンテで止めます。
最後にパルミジャーノを削り入れてかき混ぜれば完成です。


完成!
丁度良いアルデンテで仕上げたつもりでしたが、思いのほか
パルミジャーノを削り入れるのに時間が掛かって少し柔らかくなりました。
次回は予め削って用意しておく事にします。
でも、味はなかなか良かったです。
Vercelliに滞在していた時を思い出す味でした。
次回はポルチーニとかアスパラとかを入れてみようと思います。