バンドネオンの調律2021/09/12

バンドネオンの調律を承りました。
何故か今年はバンドネオンの調律のご依頼が多いです。


オークションで購入されたという楽器ですが
最近見た物の中では新しくて状態が良さそうです。


ブラジル製のようです。
ブラジルでもバンドネオンを作っているのでしょうか?



中を見るととても綺麗でリードバルブの反りも殆どありません。


極一部のリードバルブに反りがありますが
殆どのバンドネオンに見られるような劣化したリードバルブが付いている
ような事はありません。
樹脂製というのも大きいでしょう。
持ち込まれるバンドネオンの殆どは革製で経年劣化で酷く反っている事が多いです。
そのような場合はリードバルブの交換が必要となります。


リードの内側も問題ありません。
リードプレートと革パッキンが接触する部分で革パッキンと金属が
反応して癒着気味ですが問題が出る程では無さそうです。
そして、このバンドネオンのリードプレートはアルミニウムでした。
一般的なバンドネオンでは亜鉛が多いです。
亜鉛のリードプレートで各音が独立していないで1枚に並んでいる事が
バンドネオン独特の音を得る要素の一つですが、
アルミニウムなので音への影響はあると思います。
聴いた感じでは悪い印象はありませんでした。
楽器が軽量になるというメリットはあります。


リードの錆は殆どありませんが一部のリードでは錆が確認されました。
バンドネオンのリードやドイツ製のアコーディオンは
イタリア製のリードより錆が出やすい印象があります。
統計を取ったわけではありませんが、経験的にそう思います。


とても古くなりので蛇腹の状態も良く、空気漏れは少ないです。
という訳で、標準的な調律作業で済みそうです。
バンドネオンは古い物が多いので調律だけで済む場合が少ないです。


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