ベースストラップの調整2022/07/27

在庫している楽器をご購入いただけることになり、細部の修正、全体の調律などを
進めてきました。
イタリア製の創業100年を超える老舗メーカーの物ですが
それでも内部を詳細に調べると修正すべき部分が幾つも出てきます。
調律も完全とは言えないので全てやり直しを行います。
なのでMMの波の速さも任意の状態にしてお渡しする事ができます。
これはアコーディオンではとても大事な事ですが、
どのようにしましょうか?以前に、調整できる事すら伝えられずに
売られている現状があります。
アコーディオンを買う時にMMの波の速さについて言及が無かったという人、
多くいると思います。


最終チェックでベースの左手を通すバンドをいっぱいに締めても少し緩いかな?
という感じだったので、後に伸びる事も考慮して切り詰める事にしました。
輸入楽器なので日本人には初期の調整が少し緩い場合があります。

このバンドの事をベースストラップと言っていますが、
アコーディオンの演奏ではとても重要なパーツです。
この部分が緩いと良い演奏はできませんし、演奏中に外れたり、切れたりすれば
その後、演奏を続けることができなくなります。
プロ奏者の場合、とても大きな力が繰り返し掛かっていますので
時々、固定状態を点検していないと本番でのトラブルになる事があります。