バルブ材交換2020/06/23

中古楽器の整備をしています。
この中古はそんなに古くないEXCELSIOR911ですが、
何故か鍵盤もベースもバルブの張り付きが起きているため、
全てのバルブ材を交換する必要があります。

バルブの張り付きとは、鍵盤やベースボタンを押すときに、普通に演奏する力で
押す事ができず、少し強めに力を入れると押す事ができるという不具合です。
原因は鍵盤やボタンの操作で開閉するバルブに貼ってある皮の表面に
粘着物が出てきて本体側と張り付いてしまう事です。
一度、操作すると直後は普通に操作でき、時間が経つとまた張り付くというのが
典型的な症状ですが、酷い場合には全く押す事ができないような事もあります。

先日は右手側のバルブ材を全て交換しましたが、今日はベース側です。
ベースのバルブは複雑な構造のベースメカニックの下にあるので、
殆ど全ての部品を取り外さないと手を入れる事ができません。
画像は部品を取り出してバルブも外して並べてあるところです。
楽器は箱だけの空っぽ状態ですが、ここまでやると気持ちよいです。
ここから張替えをして部品を戻すのが大変な作業ですが..

バルブ材を全て交換すると鍵盤を離した際の音が小さくなりますし、
部品を戻して組み立てる時に細かい部分の清掃、調整ができるので
新品同様の操作感と寿命が得られます。
という訳で、この中古品は外観もとても良いので
新品より安くて新品のような良い物が手に入ります。
ベルトは勿論、ベースのバンド、蛇腹留め、胸当ても全て新品に交換します。

中古楽器の情報はこちらです。

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