円頓寺 秋のパリ祭 2024 ― 2024/10/23
11月9,10日に「円頓寺 秋のパリ祭」が名古屋市西区の円頓寺商店街にて行われます。
monte accordionは初回から毎年出店させていただいておりますが、
今年も出店させていただく事が決まりました。
例年のように、楽器の展示と、当店のレッスンに来ていただいている
生徒さんによるボランティア演奏を行います。
多くの皆様のご来場をお待ちしております。
詳細は下記の公式サイトをご覧ください。
monte accordion発表会2024 ― 2024/05/26
今日、5月26日は臨時休業です。
理由は、当店のアコーディオン教室の発表会だからです。
一年に1回、行うようにしていますが、このところは5月に行っています。
例年、名古屋市港文化小劇場で行っていましたが、
今年は会場の都合で使えないので名東文化小劇場になりました。
初めて使いますが、名古屋市の小劇場なので大体、同じような作りです。
ここは駅から直結なので、とても便利です。
リハーサルが始まりました。
横に並んでいるのはリハの順番待ちです。
人数が多いので持ち時間は1人2分だけです。
後ろから見るとこんな感じです。
まだ観客のいないステージでのリハーサルですが、
案外、気持ちよく演奏できたりします。
同じ場所で同じ事をするだけなのに、
本番は同じようにできないのは誰しも経験していると思います。
発表会の最後に出演者全員で行う合奏のリハーサルです。
全員で揃って演奏するのは今日が初めて。
難しい曲ではなく、パートも主旋律だけなので、1度の合わせだけで何とかなります。
伴奏は講師のアンジェロさんが弾くので、カラオケに乗っかるだけ、という感じ。
あっという間に午前中が過ぎて開場時間となり、間もなく開演です。
お客さんも集まってきました。
そして、開演です。
一人一曲、ソロ演奏を行っていきます。
こんな感じで演奏します。
ステージには反響板があるので、マイク無しでもそれなりに音は届きますが
補助的にマイクも使っています。
譜面は見ても、見なくてもOK。
選曲は、自分で決められます。
自分で決められない人は講師に相談して決めます。
今年は、アコーディオンの為に書かれた曲が全体(39曲)のうち14曲です。
このうち、講師のオリジナルが4曲で、その他はイタリア人奏者のオリジナルや、
ミュゼット、R ガリアーノなどです。
アコーディオンの曲以外では、定番のシャンソン以外に、映画音楽、クラシック、
タンゴ、ジャズ、ロシア民謡、Aピアソラなど。
変わったところでは、昭和歌謡やゲーム音楽もあります。
楽屋からの通路に貼り出した今日のプログラムとスケジュールです。
今回は43名のソロ演奏(うち4名は講師、スタッフ)と、合奏1曲があります。
人数が多いので3部構成になりました。
今年で14回目で、新型コロナ以降は人数が減りましたが、
ようやくコロナ以前の2019年の参加者を少し超えました。
舞台袖はこんな感じで奏者が待機しています。
講師も大体、ここで生徒さんの演奏を聴いています。
休憩時間。
第1部終了です。
因みに、出演の順番は、くじ引きです。
なので初出場の方が最後に演奏する事もあり得ます。
ソロ演奏の後は講師の演奏と、全員の合奏で終了という段取り。
第2部の中盤です。
この方はボタン式ですが、私がボタン式を使う事もあり、
開業当初からボタン式の在庫を多く展示していたので、
比較的ボタン式の方も多いです。
今回は出演者39名のうち、9名がボタン式です。(23%)
出演者の男女比は7:34で、圧倒的に女性が多いです。(女性87%)
これはピアノなどを習っていた人は女性が多かったからではないか?と思います。
今回、初出場の方が多く、14名です。
東海3県以外からの参加者は6名で、長野、滋賀、奈良、大阪などです。
再び舞台袖です。
待っている時の緊張感は経験者なら分かるでしょう。
そして、舞台袖で待っている時に目にするのはコレです。
暗いステージの天井や照明、幕のワイヤー等々..
あっという間に生徒さんの演奏が終わり、講師のアンジェロさんの演奏です。
恐らく観客の方々は「あっという間」の感じは無いと思います。
運営している側の感覚では、会場に到着して準備から閉会まで、
バタバタして「あっという間」の感覚なんです。
アンジェロさんの演奏が終わると、最後の全員合奏で〆となります。
合奏の準備の時間をアンジェロさんがMCで繋ぎます。
準備が終わり、合奏が始まります。
今回、演奏する曲は「天空の城ラピュタ」のエンディングテーマ「君をのせて」です。
皆さんおなじみの曲ですね。
アンジェロさんが伴奏を行い、出演者全員がメロディーを演奏します。
伴奏はアンプで拡声しますが、その他は生音です。
初心者でも演奏できるようにアレンジがシンプルで、
全員でメロディーパートのみを演奏するというスタイル。
なので思い切り大きな音で演奏できて意外に迫力のある合奏となります。
ソロ演奏が終わった後という解放感も手伝っていると思います。
皆さんの表情もとても良いです。
閉会して、お客様を見送った後、ステージで記念撮影です。
全て終わってホッとした表情の皆さんです。
発表会が終わって隣の駅まで地下鉄で移動しました。
打上げ会の為です。
ホールのある上社駅の近辺で手頃な店が見つけられなかったので
ひと駅移動となりました。
今回、お邪魔する事になったのは本郷駅前にあるカレー屋、ビシュヌさん。
例年の港文化小劇場でも打上げはカレー屋ですが、
別にカレー屋を選んでいる訳ではありません。(いや、少しあるかも?)
発表会会場の近くで、20名以上の規模を収容できて、
それなりにお値打ちな店で探すとカレー屋になってしまうという感じです。
打上げ会の乾杯前に講師から今日の感想を頂いています。
ちょっと学校行事の先生のお話しみないな感じ?
アンジェロさんはイタリアでは音楽学校の講師でしたので、
そんな感じが出るのかも知れません。
乾杯で打上げ会の始まり! 2時間、飲み放題です。
普段はレッスンの切れ目ですれ違うだけの方と交流ができる機会にもなっています。
という訳で、今年も無事に発表会を終わる事ができました。
ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
出演された皆様、お疲れ様でした。
会場のスタッフの方々、大変お世話になりました。
また来年も良い発表会ができれば、と思っています。
来年2025年は、5月11日 名古屋市港文化小劇場にて行います。
多数の皆様のご参加、ご来場をお待ちしております。
monte accordion発表会2024 ― 2024/04/19
monte accordionのアコーディオン教室の発表会を行います。
日時: 5月26日(日) 11:30開場、12:00開演
(開演後は入り口を閉じます。退場は可能です。)
会場: 名古屋市名東文化小劇場
地下鉄 東山線 上社駅(駅舎内のエレベーターで3階へ)
入場無料で、どなた様でも入場する事ができます。
会場入り口は開場時間(11:30)まで開きませんので
早く来ても会場へ入る事はできません。
演奏の順番は抽選で決めています。
例年と会場が違いますのでご注意ください。
また、開演時間も30分早くなっています。
多くの皆様のご来場をお待ちしております。
会場の詳細は下記サイトをご覧ください。
古いEXCELSIORの整備 ― 2023/12/04
製造から50年程度経過しているEXCELSIORの整備を承りました。
機種は911ですが、珍しいMusette仕様(MMML)です。
古い物なので、それなりに多くの作業が必要となりました。
古い楽器ですが、幸いリードを留めているロウは問題なさそうです。
リードに貼ってある革製のリードバルブも何とか使えそうです。
一般的には、50年程度で革製のリードバルブは総替えします。
リードを留めているロウも50年程度で劣化が問題になってきます。
なので、アコーディオンの最初の寿命は50年程度です。
劣化部分を全て修理すれば、更に何十年と使って行けますが、
修理費用が高額になるので、判断が難しくなります。
そのような理由で、40年を超えた中古は使える残存期間が短いです。
整備済みで販売されている物でも、リードのロウや蛇腹、
バルブのフェルトや革まで交換はされていませんので、
古い楽器は良い状態で長くは使って行けません。
さて、上の画像は一見、何の問題もないように見えますが
小さな問題があります。
何が問題か分かるでしょうか?
答えは、上の画像の通り、リードバルブに付いている
金属製のバネが2枚重なっている事です。
これは見ただけでは簡単には分かりません。
詳細に全てのリードを点検していかないと気付く事はできませんが、
調律前に行うリードの修正作業で見つける事ができました。
言うまでもなく、これは製造時からの問題です。
人が作業する事なので、こういう事もあります。
こちらは経年による問題です。
リードに錆が出ています。
幸い錆の程度は軽く、錆びている箇所も多くはありませんでした。
リードに錆があると調律が安定しないので、錆がある場合は
楽器として使って行く事ができない程の大きな問題です。
進行度合いによっては修理費用がとても大きくなります。
また、楽器の保管状況や使用環境によっては
比較的新しい楽器でも起きる事があるので注意が必要です。
錆があっても普通に音は出るので、オークションなどの中古楽器は
常に錆リスクがあります。
錆があれば修理費用が高額になりますし、
修理しなければ楽器として使う事ができません。
返品もできないので、全くのムダになります。
オークションと言ってもタダではないので、高額な博打ですね。
ベース側のレジスタースイッチを操作した時の感触に
引っ掛かりがあり気になるので点検をしました。
その結果、動きに問題があるのはスイッチ機構ではなく、
リードの下にあるシャッター機構のうち、
一番高い音のリードの列に問題がある事が分かりました。
上の画像の矢印部分を動かすと硬い感じの引っ掛かりがあります。
更に調べてみると、リードの木枠を固定する金具のネジの先端が
シャッター機構の上に突き出ていて、これが干渉していました。
矢印部分が突き出ているネジの先端です。
この位置では先端は機構と接触していません。
シャッター機構を動かして行くと、高くなっている部分が
ネジの先端に当たる所があります。
このような場合、単にスイッチの感触が悪いというだけではなく、
シャッターが全開にならなかったり、全閉にならなかったりで、
音にも問題が出ていた筈です。
リードの木枠を固定する金具を外しました。
左の皿ネジが問題のネジです。
右の鍋ネジは他の金具に付いている物で、こちらがオリジナルでしょう。
恐らく、オリジナルのネジが回し過ぎで効かなくなった為、
別のネジに交換したのだと思いますが、長過ぎるので
直下にある機構と干渉したのでしょう。
何も考えずに修理すると、こんなことになります。
修理後のチェックでも気づけなかったのだと思いますが、
スイッチの感触が悪くなった事は気にならなかったのか??
と思います。
そもそも、皿ネジを使う場所ではありません。
楽器の修理をしていると色々な事に遭遇して面白いです。
面白がってはいけない事なのだと思いますが..
ベースリードの木枠 ― 2023/11/29
Giustozziのボタン式、チャンバーモデルの整備を行っています。
これは以前に当店で新品で販売した物の中古品です。
楽器を分割してベース側の方を手前に置いたところです。
この楽器は、一般的なベースリードの作りと違っている部分があります。
ベースリードを横から見たところですが、一番低音のリードの木枠が
一般的な楽器(左側)はストレートですが、右のGiustozziの物は
木枠がL字型になっていて、リードからバルブまでの空間が広くなっています。
L字になっている事で空間がホーン形状になっていますが、
この事で得られる効果は、低音が豊に響く事と、L字木枠の下に入る
高音のリードもチャンバーのような効果が付加される事です。
この作りにする事で木枠の製造や調律で手間が掛かりますが
音に拘るメーカーは、この方式を採用しています。
L字木枠を採用する右のGiustozziは
100万円台前半のボタン式ダブルチャンバーです。
上の画像の左の一般的な作りの楽器は、
先日から並行して作業を進めている200万円もする超高級機です。
私が知っている範囲でこのL字木枠を使っているのは、
Cooperfisa、Guerrini、Giustozzi、Paolo Soprani、Scandalliの
チャンバー付きのモデルです。
他にもまだあるとは思います。
日本で有名なメーカーの超高級機では何故か採用されていません。
例えば、上の画像の左側の超高級なBugari Silver Plus、VICTORIAの超高級なPoeta、
EXCELSIORのContinental、PIGINIのSuper King、HOHNERのGolaなど、
何れも超高額な楽器です。
アコーディオンを選ぶ時、ブランド名や価格に囚われずに
中の作りや、出てくる音を基準にする事が大事です。
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