鍵盤部の修復完了2012/05/07

60年前のアコーディオンの修復をしています。
前回の記事は下記です。
http://accordion.asablo.jp/blog/2012/05/01/6511892


鍵盤部のボディー側の固定、付いていた不要物の撤去などを行い、
鍵盤のバルブに付いているフェルトと皮を交換しました。
バルブ自体はオリジナルですが、ロウ接着もやり直し、
見た目もタッチも新品に近くなりました。


異様に深かった鍵盤ストロークも浅くなり、高さも均一になりました。
鍵盤は一つずつ磨きましたので綺麗です。
鍵盤下のフェルトも交換しました。


鍵盤部分の修復が終わり、次に目立つ、ボディー割れを修理します。
これは元の状態。
修理した跡があり、ひび割れの中に接着剤が入っています。
はみ出た接着剤がひび割れを余計に目立たせています。


この、ひび割れは見た目だけの問題ではなく、内側にまで達しています。
内側にも接着剤の跡がみられますが、修復は不十分で空気漏れが起きています。
空気漏れも問題ですが、ボディーが大きく割れていると、リードの振動を
響かせる事に支障が出るので、音としても悪くなっている筈です。

修復しました。(書くと簡単ですが..)
見た目はまだ少し影響が残っていますが、空気漏れは出ないと思います。
「思います」、というのは、現時点では確認できないからです。
ベースのバルブからも空気漏れがありますので、最終的に
全てが終わった時に、空気漏れのチェックが完了するという訳です。

今回の場合、接着剤が既に入っている為、きちんと合わせる事が不可能に
なっているので、修復は困難な部類でした。
もっとピッタリ合わせられる筈ですが、溝に接着剤が入っていて除去も
できないので、この状況で空気漏れの防止と見た目の修復を行う必要がありました。
見た目はもうちょっと頑張れたかも知れませんが、取り敢えずのレベルでは
OKかと思います。2メートル離れたら分からないでしょうか。
完璧にという事であれば、別途、再修理として行います。
ここだけに時間を取られる訳にも行きませんので。

コメント

_ コロポ ― 2012/07/19 21:10

鍵盤バルブ部分、赤い新品の靴をはいて喜んでいるみたいです。
手術開始時の画像と比べると鍵盤ストロークの深さ、きれいさも雲泥の差ですね。
今後の修復記事も楽しみです。

_ Cookie(店主) ― 2012/07/21 00:16

コロポ様、こんにちは。
コメントの書き込み、ありがとうございます。

修復作業自体は順調ですが、なかなか思うように進んで行きません。
(このブログ自体も遅れていますが..)
専門店として、見えない部分にも最大限の注意を払って慎重に進めています。
見えない部分、というのは、目視できないという部分と、見る事では分からない音や感触という部分の両者を指します。
グリルカバー内で普段は見られないバルブのロウの部分の仕上げにも拘っています。
外観を綺麗に見せる事に注力した中古品とは違います。

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