FB修理2014/07/27

フリーベースアコーディオンの修理を承りました。
フリーベースの修理が少し増えてきた気がします。
演奏家の方の物ですが、やはり構造が複雑な分、問題発生率も高いという事でしょうか。


蛇腹を外すとスタンダードベースのリードとは明らかに違う、
長いリードが目立ちます。


今回の修理はベースボタンの不具合ですので、
フリーベースのメカニックを触ることになります。
かなり複雑ですので出来れば、深く分解せずに済ませたいところです。
症状は、フリーベース使用時に、偶にボタンが戻らないという事です。
偶に..というのが難しいです。
症状が出ないと原因が特定できない場合が多いので、
症状が再現できない場合は困ります。



じっくりとメカニックを眺めると位置のズレが気になる箇所がありました。



何度もボタンを動かしていると、戻らない現象を再現できました。
やはり、この部分が問題のようです。
見える場所という事でかなり安心。
深くまで分解する必要はなさそうです。



これは問題が無い部分です。
位置のズレが殆どありません。
単純に曲げてセンターに戻すという操作をしがちですが、
さらにじっと観察すると見えてきました。


ベースメカニックの取り付け部分の一部ですが、
メカニックの長い方向に2箇所、あります。
つまり、両端という事ですが、こちらが片側です。

こちらは反対の端です。
上下の画像を良く見ると、留める順番が違っています。
上の画像ではL字の部分の内側に長い部品の片方の端が留めてあります。
下の画像ではL字の外側になっており、しかもその長い方の部品も
L字断面になっているので外に留めると部材の厚さ分、上にずれます。
この留め方の左右の違いで僅かな傾きがメカニックに生じていました。

一旦、取り外して締め直して修理は完了し、問題も消えました。
修理は僅かな時間ですが原因究明には沢山の時間を使う事がよくあります。
今回は複雑なフリーベースにしては早く解決したのでラッキーでした。
それにしても、この不具合は初めからという事になりますね..