ひょうたん2号、3号2014/06/04

昨日、店の前にある鉢植えに、ツマグロヒョウモンチョウの幼虫を
見つけたという事を書きました。
http://accordion.asablo.jp/blog/2014/05/31/7482121

9:45 店のシャッターを開けて今日も始まり~、です。
鉢植えの、ひょうたんは一段と太くなっていました。

15:08 ちょっと鉢植え近辺を覗いてみると..
やっぱり...
以前と同じようにシャッターのレールの中に移動していました。
http://accordion.asablo.jp/blog/2014/05/01/7431885

サナギになる前には目立たない所へ移動する習性のようです。


もう一匹。
鉢植えの陰で宙吊り体勢に入る予感のひょうたん。
初代ひょうたんを観察してきたので、大体、動向が分かるようになりました。


シャッターのレールの中でサナギになってもらっても困るし、
枯れるであろう茎でサナギになっても困るだろうから..
捕獲しました。
ひょうたん2号、3号となりました。

ひょうたん4号2014/06/05

昨日、2匹のツマグロヒョウモンチョウ幼虫を捕獲しました。
http://accordion.asablo.jp/blog/2014/06/04/7482978

捕獲した2匹のうち、1匹がサナギになりました。(ひょうたん2号)


そして、今朝の鉢植えには大胆な奴が..
今までのは陰に隠れるようにしてサナギ準備に入っていましたが、
この個体は丸見えのパンジーの茎でサナギ体勢に入っています。


鉢植えにはまだ沢山のひょうたんが居ます。

暑さと、うどんこ病により、パンジーもだいぶ弱ってきました。
このままでは、ひょうたんの食料が尽きそうです。


先ほどの茎でぶら下がっていた奴を茎ごと切り取って捕獲しました。
茎が枯れればサナギをその体勢で維持するのは無理でしょうから。
ひょうたん4号となりました。
既に逆さ吊りで硬直しているので茎部分を柱に接着して固定しました。


11:06
昨日からの捕獲で3階建てになりました..

19:50
夜には全てサナギになりました。

不具合は無し。 の整備。2014/06/10

中古アコーディオンの整備を承りました。

見た事のない、VICTORIAの白い楽器です。
グリルカバーのデザインが珍しいですね。
特に不具合は無いが整備をして欲しい、というご依頼です。

不具合は無いという事でしたが、ベースボタンを押すと戻らない箇所がありました。


よくある事例ですが、dimのボタンが斜めに曲がっている事が原因で
押し込むと戻らなくなっていました。
一番外側のdimボタンは、ぶつけて曲げてしまいやすいので要注意です。
ソフトケースの運搬の方は特に気を付けてください。


鍵盤、ボタンの操作無しで強く蛇腹を閉じると音が出る、
空気漏れの症状がありました。
グリルカバーを開けるとすぐに目に入る大きな異物がありました。


発泡スチロールの破片がバルブに挟まっていました。


まだ別の音が空気漏れで鳴っていますので、該当箇所のバルブを外しました。
バルブの当り面に異物が入っていました。


これは何か分かりませんでした。
接着剤か何かを小さく搾り出した先?の様な..
これで、スッキリと音漏れは無くなりました。


通常、鍵盤のバルブを取り外すには、鍵盤を留めている軸を引き抜いて、
順番に端から該当箇所まで抜いて行く必要がありますが、
この楽器は軸が無くて、バネで引っ張って個別に留めています。
なので、今回の様な修理の場合は、最初から該当箇所にアクセスできて便利です。
この方法は鍵盤のタッチが軸方式より劣る為、廉価な楽器に採用されています。

この楽器では、その他、蛇腹シールの交換、リードバルブの修正と全体の調律、
ベルト類の交換を行いました。
不具合の指摘はありませんでしたが、きちんと調べると出てきます。
初心者の方や初めての方には明らかな不具合しか分からない為、
悪い状態の楽器を使い続けている場合もあります。
特にオークションなどで販売されている楽器は要注意です。
古い物、安い物はリスク満載で、後に修理に掛かる費用も
高額になる場合があります。
ピアノを購入するのに、5万円とか7万円で..という人は居ないと思います。
アコーディオンもピアノに近い高額な物ですので、3万円とか5万円で、
まともな物は購入できません。
オークションで、ノークレーム、ノーリターンなどと書かれている楽器は
どんなに安くて、見た目が魅力的でも、楽器として使用する事を
考えているのであれば手を出さない事です。

中には悪質な転売をしている方もいます。
多数のアコーディオンをオークションで出品、販売しているにも関わらず、
「当方素人ですので正常な音が出ているか分かりません」、
などと書いているのはちょっと考えれば怪しい事がすぐに分かります。
素人が何台も古いアコーディオンなど持っている筈はありません。
問題があるのを知っていて売っているので、
こんな事を理由にキャンセル不可にしているという事です。

更に悪質なのは、「専門店で修理済み」などの謳い文句です。
一部の修理を行っただけで全て整備したかのように錯覚させる事もできますし、
看板を出して経営している訳ではないので嘘を語る事も可能でしょう。
職業で行っている場合、嘘などあれば廃業まっしぐらですから。
具体的な人名、店名を出す場合もありますので注意が必要です。
不審な出品がある場合、当店に尋ねていただければ回答する事も可能です。
いつでもお気軽にお問合せください。

中国製ボタン式の修理2014/06/10

中国製のボタン式アコーディオンの修理を承りました。


グリルカバーを外したところです。
ボタン式では、1段目と4段目、2段目と5段目は同じ音が並んでいて、
ボタンのどちらを押しても一緒に動いて音が出る様になっています。
そのうちの一箇所で4段目のボタンが連動せず、
引っ込んだままになっているという部分が不具合の箇所です。

ボタンを外さないと原因究明と修理ができませんが、
少し試弾きしてみて幾つか気になる点が見つかりました。
ボタンを押すとカチカチと異音がする箇所が幾つかあります。
これはその一つで、ボタンの周囲が他のボタンに当る箇所がありました。
押すと斜め上のボタンの渕に当ってノイズが出ます。
こういうところが幾つかありました。


別の原因で異音が出ている箇所もあります。
ボタンを押した時に上がって空気を通すバルブの上面が
他のバルブのアームと干渉しています。
写真は該当箇所で、ボタンを押した状態です。
明らかに接触していますが、こういうところが他にもあります。


本題では無い細かい不具合を修理しつつ、ボタンを全部外しました。
これでやっと、その下にあるパネルを外す事ができます。
写真の4段目中央付近のボタンが引っ込んでいるのが分かります。

ボタン下のパネルを外したところです。
かなり複雑になっているのが分かると思いますが、
鍵盤式と比較して複雑な構造になる為、ボタン式の方が高価になります。
音域が広いという事も一因ですが。


不良箇所のところです。
一つだけ高さが違います。


不具合の原因は1段目と4段目のボタンを繋いでいる
真ちゅう製のリンク部品が破損している為でした。
写真の左端が壊れた部分で、右の二つは正常な状態です。
同じ部品はありませんので、部品を作製して修理しました。


修理完了後、またボタンを一つずつ取り付けます。
中にはネジが壊れていて空回りする箇所もありますので、
修理しながら元に戻す必要があります。
製作時の取り付けでオーバートルクになっているのでしょう。


最後に取り外した音色切り替えスイッチ(レジスター)を取り付けます。
ネジ二つで固定していますが、何故かビスとナットで留めています。
通常、こういう部分は台座に目ネジが切ってあり、ビスだけで留まっています。
台座は折り返し付きでナットは下部になるため目視できませんし、
工具もまともに入りませんので、2箇所留めるだけで苦労しました。
これでは作る時に無駄な労力が掛かる筈です。

今回のご依頼はボタンの不良だけでしたので、
音の関係は全く手を入れていません。
中を開けたのでリードを見てみましたが、対向して取り付けてある
リードがどう見ても近すぎると思います。
発音時に開いたリードバルブが向かいのリードに接触するのは間違いないでしょう。
これは不具合ではなくて仕様なので修理はできません。

ひょうたん移住2014/06/11

5月から店先のパンジーの鉢植えにツマグロヒョウモンチョウの幼虫を発見し、
度々、ブログで取り上げています。
諸々の事情により4体の幼虫を捕獲する事態になっていますが..
http://accordion.asablo.jp/blog/2014/06/05/7482982


鉢植えにはまだ沢山の「ひょうたん」こと、ツマグロヒョウモンチョウの幼虫がいます。
ですが、気温が高くなり西日が当たるこの場所ではパンジーがもう限界にきています。
今いる ひょうたんが全員、蝶になるまではとても持ちません。


という訳で..
鉢植えの ひょうたんを全て捕獲しました。
大小、色々と居ります。


事前に近所の公園で状態の良いパンジーを見つけてあり、
そこへ移住させることにしました。


食料たっぷりの新天地でみんな無事に育ってくれる事を祈りつつ..