コンサーティーナの調律2023/07/22

コンサーティーナの調整を承りました。
新しそうな物ですが、ネットオークションで購入した物という事です。


30ボタンの一般的な仕様の楽器です。
メーカーはPLAYTECHという中国製の物です。
最近、日本でもアコーディオンやコンサーティーナの低価格品として
売られているようです。


エンド部分はネジ留めされていますが、ネジの形状が木ネジのような物です。
高級な楽器ではビス留めで、楽器側にも金属製の雌ネジが入っていますので、
何度も開け閉めしても問題はありませんが、木ネジの物は
楽器側は木に穴が空いただけの状態なので、頻繁に開閉を繰り返すと
楽器側のネジ山がダメになってくるでしょう。
この辺は低価格品という事で仕方がない部分です。


リードはアコーディオンリードです。
リードに階名の刻印があるのは中国製の楽器によく見られます。
音程表示があるリードは高級品ではないという事です。
これも楽器が安い物なので仕方がないでしょう。
それでもきちんと調整すれば問題なく発音します。
この楽器は比較的リードの調整ができていますが、完全ではありません。


リードのロウ留めも不完全な部分がありますが、酷い程ではありません。
低価格帯のコンサーティーナとしてはイタリアのBastari(Stagi)がありますが、
近年のそれよりもまだきちんと調整してある印象です。


それでもリードの調整は必須です。
裏面のリード調整が必要な個所はリードを外して行います。


右側が完了したので、左側に移ります。
アコーディオンと違ってリードの木枠が直付けなので、
その分、整備性が悪いのがコンサーティーナの特徴です。


左側もリードの調整が必要ですが、やはり、とても悪い状態ではないという感じです。
価格を考えると初めての人が取り敢えずやってみるという場合、
Bastariよりも良いと思います。
Bastariは直すべき箇所がとても多く、整備が大変になります。
基本的に購入後の整備が必須と思っています。


左側も必要に応じてリードを外して調整します。
全てのリードの調整が完了したら、全体の調律を行って作業終了です。
費用は掛かりますが、ここまでやれば発音が良くなり、
音も揃って気持ちよく演奏できます。

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