さくら2015/04/02

今日は木曜で定休日。
ちょっと気晴らしに車で30分程度の海岸に行きました。


西浦という三河湾にある小さな半島ですが、
先端にはちょっとした温泉街があり、景色の良いところです。
その半島の先端に小さな小山があり、歩道で登れる様になっています。
実は昨年も同じ時期に来ています。



少し登ると海岸線と温泉街が見えます。
今年、温泉街の一角で火災があり、昨年と少し見た目が違います。



この小さな山の一帯には桜が所々にあります。
今年は少し暖かくなるのが早かったので既にピークは過ぎていて、
緑の新芽が見えています。
昨年は4月3日で丁度見ごろでした。



「万葉の小径」という名前が付いた遊歩道なので、
途中に歌が書いてある立て札があります。
好みの問題ですが、私は何も無い方が気持ち良い気がします。
まあ、それではただの小径になってしまうという事でしょうか。



10分も登らないうちに頂上に着きます。
頂上には神社があります。



境内には巨大な椎の木があります。
樹齢は相当あると思います。



境内への急な階段です。
転んだら一番下まで行きそう。



階段の入り口にある鳥居です。
神社の名前は稲村神社です。


神社の鳥居付近は大変眺めが良い場所です。
今の時期は桜と海が同時に見られます。
今日は天気がイマイチなので空も海も青く見えませんが..



少し登って気温が低いからでしょうか、登り口付近の桜みたいな
新芽は殆ど出ていません。



暫く歩道を行くと「朝日が輝く丘」という展望台があります。
三河湾を一望できる気持ちの良い場所です。
天気が良ければ対岸の渥美半島もハッキリ見えます。
看板の解説によれば西浦が万葉集に読まれているとありますので、
それに因んで万葉の小径と名付けられたという事ですね。
ここにある希望の鐘というのを鳴らせば、開運招福、身体健全、商売繁盛!
という事です。



これが展望台の隅にある希望の鐘です。
付近は誰も居ませんが小心者なので鳴らしません..
先ほど、稲村神社でちゃんと商売繁盛の祈願しましたのでヨシとします。



西浦近辺に来たら寄るのはここです。
名物屋という干物店ですが、ここの「べっこう姿焼き」は素晴らしい一品です。
勿論、私も買って帰りました。
ネット販売はありませんが、電話で受注できるようです。
店主様の話では、他のみやげ物店などには卸していないそうです。


バネ破断2015/04/04

一般的な楽器店でも手に入る中国製アコーディオンの修理を承りました。


症状はベースボタンの一つが戻らず、音が出たままという事です。
この楽器はベースメカニックが簡単に全て取り外せるので、点検も修理も簡単です。
一方で、ボタンを押した時のフィーリングの悪さや、耐久性で劣る部分があります。
低価格なアコーディオンではこのシステムが多いです。



ベースのバルブが全て見える状態になりました。
3分以内にこの状態にできます。
イタリアの通常のシステムでは、ここまで来るのに慣れた人で30分程度かかります。
しかも外した部品を並べる為の広いスペースが必要になります。
このシステムでは外すのも戻すのも数分です。
イタリアのシステムでは戻す時には更に時間が掛かります。



音が出たままの原因はこれでした。
画像の中央のバルブのバネが折れています。



バネの取り外し、交換はちょっと大変でした。
一つの軸上に部品が串刺しになっている為、一箇所の交換でも
バルブ全てを取り出し、バラバラに分解して行く必要があります。
串はボディーに収まったままでは抜く穴が無いので
全て取り出しての作業となります。
折れたバネは画像の一番左の物です。

同じメーカーの低価格な楽器で以前にも幾つかバネ折れを経験しています。
そんなに沢山の同じメーカーの楽器を見てきた訳でもないのに
何回か記憶がありますので割合としては高いと思います。
この楽器も古くないので、バネ材の品質に問題があり、
ある一定割合で不良が生じているのでしょう。



バネを修理して、メカニックを戻し、ベースの蓋を閉めて終了です。
ベースの蓋の部分は左手で押す部分なので塗装が剥げて変形しています。
薄いアルミニウム製で塗装仕上げなので耐久性が低いです。
楽器が全体的に薄く軽く出来ています。
初心者の方は軽さと価格の安さで選ばれやすい楽器と思います。
軽さと安さは魅力ですが過度な軽量化は耐久性が劣ります。
イタリア製の楽器の重さは、長い期間、試行錯誤された結果です。
耐久性と重さのバランスの良いところで落ち着いている訳です。
楽器の大きさ(音域)のわりに軽い楽器は何かを犠牲にしています。

一般的に、価格が25万円以下の物はブランド名に関わらず
ヨーロッパの物ではありません。
ですが、きちんとブランド名がある物は粗悪品という程ではありませんので、
自分にとって何が必要なのかを考えて選ぶ事が大事かと思います。
有名ブランドでもイタリア製でも、古くてくたびれたアコーディオンより、
新品の中国製の方がずっと上達に貢献するでしょう。


足場が取れた2015/04/10

駅から店までの途中にあった大きな天狗の面のあったビルですが、
2回目の足場が取れていました。


綺麗に塗り替えられていました。
天狗の面のあった場所は相変わらず空白ですが、
照明が二つ付けられています。
あそこに天狗が付くのか?


北海道から2015/04/10

イタリアの有名メーカーの古いアコーディオンの修理を承りました。
なんと、北海道からのご依頼です。


EXCELSIOR306 というあまり聞かないモデルです。
40年以上経っている物と思います。



鍵盤に×が書いてあります。
鍵盤の高さがバラバラになっているのではなく、鍵盤が戻らない状態になっています。
不良箇所を示す為にペンで×を書いてくれていますが、
場合によっては染み込んで消えない事がありますので、
ペンで書くのは止めておいた方がよいと思います。



ベースのスイッチに不具合がありました。
ベースのスイッチが機能せず、調律がずれた音がしています。
スライドして開閉する部分が動かない状態になっており、
中途半端な開き具合で固定されています。
この状態では切り替えができないだけではなく、音にも異常が出ます。



開閉機構が動かない原因はアルミニウムの錆でした。
酸化アルミニウムが狭い所に析出して固着しています。
この楽器は全般に動きが悪い箇所が多いです。
スイッチ、鍵盤、ベースボタン..

アルミニウムは屋内で使用する用途では簡単に錆びる事が無いですが、
ここまで錆びるのは寒い地方だからでしょうか?
気温が低い事と暖房を使用する事で内部での結露があるのかも知れません。



アルミニウムの部品おを外すと木のボディー側にも白い酸化物が付いています。
バルブのある穴の所は場所によって細かい砂の様な物があります。
これはアルミの錆ではなくて、恐らく、繊維を食べる虫の糞です。
これが見られる楽器はフェルトが食われている可能性があります。


取り付け中!2015/04/12

駅からmonte accordionまでの徒歩経路にある
天狗の面の看板があったビルですが..


今朝、出勤すると、また足場が組まれており、
何かを取り付けている途中でした。
天狗復活なるか?