照明交換2022/09/06

店の軒下に設置した太陽電池で充電して夜間に点灯するライトが点かなくなりました。
中国製の安物ですが、恐らく内蔵リチウム電池の寿命と思います。


電池を買って交換する事も考えましたが、電池代で新しい物が買えそうなので
新しい物を買いました。
Amazonで3つセットで4000円。
1つあれば足りますが壊れるので予備として..



取り敢えず、無意味に分解するのは子供の時からの癖です。



本体を閉じているネジは最初から幾つかはネジが利いていませんでした。
分解するとボスが折れているところも..
さすが中国製の安物だけのことはあります。



基盤のハンダ付けもヤバい感じのところが幾つかあります。



LEDパネルの表にある透明カバーにもヒビが..
普通なら返品対象レベルですが、気にしません。
想定済みなので。



太陽電池パネルとLED本体を繋ぐ線は5メートルありますが
30cmもあれば十分なので躊躇無く切断しました。



線はとても細く、芯線は1ミリ以下です。



切断した残りの電気抵抗を測ったら2Ωありました。



壊れた物を取り外し、新しい物に交換しました。

が...
夜間になっても点灯せず..
設置前のテストでは点いたので故障ではありません。
色々調べてみると、線を切断した事が問題という事がわかりました。
太陽電池から発生した電気は夜間になった事を検知して点灯動作に入るための
センサーとしての役割りもありますが、線を短くした事で電気のロスが減って
隣の接骨院の看板の照明から漏れる弱い光程度で
夜間と判断してくれてない事が判りました。



切断した線を戻してロス分を受け入れるのは悔しいので改造しました。
充電経路とは別系統の簡単なトランジスタの回路で
夜間の判断をしているだけだったので、バイアス抵抗を大きくして
元の線と同じ程度の電圧低下を再現させました。
充電経路の方は短くした線のままなのでロスは最小限で充電されます。

最近の基盤には小さなチップ部品なので改造も大変です。
1/8Wの抵抗器に入れ換えました。
1/8Wでも昔は小さくなったと思っていたのですが、チップ部品と比べたら巨大ですね。



という訳で無事に点灯しました。
まだ薄明るい空でも夜間の判断になったようです。



さて、いつまで問題なく作動してくれるでしょうか?
壊れても2つは予備があるので暫くは大丈夫そうです。


リードバルブの剥がれ2022/09/06

1年前に当店で調律を行ったアコーディオンの一部の音に問題があるという事で
1年ぶりに楽器が戻ってきました。
楽器自体は当店で販売した物ではありません。
急に2箇所の音の調律が大きくズレたのと、ベースの音が1音出なくなったという事です。、




点検してみると、リードに貼ってある薄い樹脂製のリードバルブという部品が
剥がれて無くなっていました。
楽器内を探すと剥がれたリードバルブが出てきました。
アコーディオンの1つの音が突然に調律が大きくズレる時の原因は大抵2つです。
一つは今回のようにリードバルブが取れてしまう場合で、
もう一つはリードにヒビが入って折れかけている時です。



もう一箇所、音に異常がある所も原因は同じでした。
こちらも楽器内から剥がれたバルブが出てきました。



こちらの方はリードの木枠の内側なので外から剥がれた箇所を目視できません。



ベースの音が出なくなった所を点検してみると、ビックリ!
リードの隙間にリードバルブが刺さっていました。
剥がれたリードバルブがリードの隙間に入って引っ掛かったため、
音が出なくなったという状況です。



該当箇所は内側のリードバルブでした。
中で剥がれた物が演奏する事でリードの隙間から
外に出掛かって止まったという感じでしょう。

異常はこの3箇所だけでしたので、剥がれたものを貼り直し、
該当箇所の調律を行って作業を完了しました。
リードバルブは経年で反りが出たり、閉じる力が弱くなると調律が変わります。
アコーディオンの調律がずれる原因の一つです。
反りを修正したり、貼り直しを行った場合も調律が変化するので、
触った場合は併せて調律を行う事が必須となります。

今回、3箇所共にリードバルブの剥がれが原因でした。
これはリードバルブの接着が弱っているか、元から弱かった可能性があります。
この楽器は古くはないですが、新品でも数年で問題が出てくる時もあります。
今後、同様の問題が出た場合は全数のリードバルブを貼り直す作業が必要と思います。
剥がれれば大きく調律がズレたり、音が出なくなったりする原因になり、
その不安を抱えながら使って行く事は現実的ではありませんので。