2度目2023/03/03

在庫していたチェコ製アコーディオンを販売する為に
点検、調整、調律を行っています。


右手のリードですが、画像の中の1つに異常があります。
矢印のリードですが、何が異常なのか分かるでしょうか?


答えは..
該当リードに貼ってあるリードバルブの向きが間違っていました。
先日ブログに書いた、小型ダイアトニックの新品にも同じ事がありました。
表裏の間違いは時々ありますが上下は珍しいです。
先日、珍しいと書いたばかりなのに、こんなに早く2回目に遭遇しました。



これは隣の正常な方ですが、薄い樹脂が2枚重ねてあり、
上になる方は透明で短い物が貼ってあります。
透明な物が付いている方が表であり、リードの根本側になります。
問題のリードでは上下が逆さまで、
短い透明樹脂のある方がリード先端側になっています。
この状態でもバルブは開くので音は出ます。
なので、詳細な点検をしなければそのままでユーザーまで行くでしょう。
場合によっては生涯、気づかずに使う事になるかも知れません。
新品楽器でもこのような小さな不具合や調整不良が沢山あるのが普通です。
販売前の調整、調律で同じ楽器でも全く違った状態になります。
これは有名メーカーでも高級楽器でも同じです。
高価な楽器だから、有名ブランドだから大丈夫という事は絶対にありません。


同じ楽器の右手リードですが、木枠の内側にあるリードバルブが戻っていません。
木枠の内側の木に加工時にできた凹凸があり、バルブの先端が引っ掛かって
戻りが悪くなっています。
これも音は出ますが、蛇腹の開閉に伴い雑音が出たり調律が変化するので
異常に気付ける場合もありますが、一つずつ動作を目視して行けば確実に分かります。
新品楽器でも4~7日程度、調整、調律に時間をかけています。

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