長年使った楽器の修復 完了2021/03/30

若い頃から40年以上ずっと使い続けている楽器の修理を進めさせていただき、
本日、完了することができました。


リードに貼ってあるリードバルブは酷く反っていて再使用は難しい状況でしたので
全て新品に貼り替えました。
リードの錆も少しありましたが除去して全体の調律を行いました。


取り外した古い部品です。
楽器内の全てのリードバルブと蛇腹と本体の合わせ目に入っている革パッキンです。


中の部品に接触するほど酷く凹んでいたグリルカバーの変形を修正し、
破れかけていた古い網も交換しました。
本体は磨いてありますので艶は出ましたが傷までは修復していません。
EXCELSIORのロゴも欠落がありますがこれもそのままです。
時間と費用をかければもっと綺麗になりますが、あまりやり過ぎても仕方がありません。
新品で購入して長く使って来た物ですので外観に関しては新品同様にしてしまうのも
何か違うと思います。
勿論、そういうご希望があれば対処は可能です。


ベースのバンドも新品に交換し、曲がってしまったボタンも戻しました。
これで楽器としての機能は購入した頃のようになっていると思います。

後日、楽器を引き取りに来られましたが当店でレッスンを受けられる事になりました。
長年使っている楽器という事なので、年齢も楽器暦もそれなりにある訳ですが
ここに来てもう一度、きちんと習うというその気持ちが凄いと思いました。
ある程度の年齢になると楽しくやれれば良いという方も多くなってきます。
ですが、思い通りに弾ければもっと楽しくなる筈です。
昔はグループの中で上手な人が教えていたということですが、
今度はヨーロッパのメソッドに従ってやり直す事になります。
新たな発見と修復した楽器の相乗効果で良い音が出てくる事を願っています。