円頓寺 秋のパリ祭2024 二日目2024/11/10

円頓寺秋のパリ祭、ニ日目です。
初日は下記リンクで見られます。

今日もまずは設営から。
昨日より曇っていますが、今のところ雨は大丈夫そうです。


設営完了です。
二日目は慣れてちょっと早いです。


11時、パリ祭スタートと同時に演奏を開始します。
今日も既に多くの人が来ています。


そして、今日も自分のブースを放置して最初のライブステージを見てきました。
今日は名古屋で演奏活動しているスナフキンさんです。
今日は、ボーカル&アコーディオン、ギター、パーカッションという
シンプルなスタイルですが、衣装もパリ祭に合わせていました。
曲目もパリ祭に合わせていますが、フランス語での歌も素晴らしいです。

それで、途中で気付いたのですが、この楽器の調律をさせていただきました。
また、内蔵マイクの取り付けもさせていただきました。
その事を意識し始めたら演奏よりも調律や集音が気になって
聴き方が変わってしまいましたが、マイクは見た目も含め、
とても良い仕事をしていて安心しました。
内蔵マイクですが音に違和感はなく、楽器の操作音などのノイズもなく、
外観も殆ど変化なしで、配線などもスッキリです。
もっと普及したら良いと思うのですが..


自分のブースに戻ってきました。
演奏しているのはパリ祭参加2回目の生徒さんですが、
昨年はベースの操作にまだ自信がなくて、
講師のアンジェロさんとの合奏でしたが、
今年は堂々とした演奏で、音量もありました。
屋外での演奏は音量が出せる事がとても強みになります。


こちらの生徒さんも2回目の参加です。
長野県からパリ祭の為に来てくださいました。


こちらはベテランの生徒さん。
初日のライブで見てきたアコーディオン奏者のRieさんと
フランス人ダンサーさんがmonte accordionのブースへ来てくれました。
そして、演奏に合わせてダンス!
一瞬にして目の前がフランスになりました。


こちらもベテランの生徒さん。
鍵盤式からフレンチタイプのボタン式に転向しました。
釘留めリードの音と外観による雰囲気はパリ祭にピッタリです。


今日も子供さんに大人気。


時には生徒さん同士の合奏も。


日中の演奏仕事を終えてアンジェロさんが来てくれました。
パリ祭終了までのラストスパートです。


2日間のパリ祭が終了し、ブースも片付けて元の状態になりました。
今年も快適にパリ祭での演奏をする事ができました。
パリ祭スタッフの皆様、演奏で参加してくださった生徒さん、
講師のアンジェロさん、ありがとうございました。


店へ戻って車から荷物を降ろし、レンタカーを返却しました。
家に帰って食事するのは大変なので金山駅で済ませました。
みなさん、お疲れ様、ありがとう!
明日の朝イチは取り敢えず車から降ろした荷物の片付けが待っています..

円頓寺 秋のパリ祭2024 初日2024/11/09


今年も円頓寺秋のパリ祭の日がやってきました。
2013年から始まったパリ祭も今年で10回目と言う事ですが、
初年度から連続で出店させていただいています。



という訳で、円頓寺商店街近くのコメダです。
あさイチで軽バンをレンタカーで借りてきて、店で必要な物を積んで
円頓寺商店街のコインパーキングに停めてきました。
ブースの設営時間まで時間があるのでコメダでモーニングです。


今年のブース位置は昨年と全く同じで、商店街の一角ですが、
一般住宅の正面です。
設営を開始したところですが、この時間でも既にパリ祭の来客と思われる人が居ます。
monte accordionのブースはご覧のように、アコーディオンのハードケースを
積み木状態にして組みあがっています。
なので、地震が来たら崩れるという構造です。


ブースが組みあがりました。


11時、パリ祭開始です。
開始時間には既にこれだけの人が来ています。


それでもまだ空いている時間なので、自分のブースは任せて
最初のライブステージを見てきました。
パリ在住のRieさんという奏者のソロ演奏に合わせて
フランス人ダンサーが躍るという、バルミュゼットを再現したようなステージです。
観客参加型という事なので、一緒にダンスをしましょうという趣旨ですが、
そこは日本人なので、皆さん遠巻きに見ているだけです。
参加しましょう!の声掛けに応える人は少なく、
このままでは意図したステージになりませんので、
ダンスは全く不得意ですが、参加させていただきました。
輪になって踊るタイプのダンスでしたが、
小学校以来にフォークダンス的な事をしました..


monte accordionのブースに戻ってきました。
レッスンに来ている生徒さんにボランティア演奏をお願いしています。
演奏しているのはパリ祭初参加の方です。
早い人でレッスンから1年程度でパリ祭演奏しています。


こちらも初参加の生徒さんです。
参加希望者がそれなりに多いので、一人15分の持ち時間で
キッチリとスケジュールを組んています。


13時には、レッスンの講師をしていただいている、
アンジェロ アクィリーニさんが来てくれました。
夕方から名古屋で演奏仕事があるという事ですが、
その前にmonte accordionブースで演奏という感じです。


こちらもパリ祭初参加の方です。
パリ祭でアコーディオンを見て、アコーディオンをやる事に決めたという経緯ですが、
パリ祭での演奏をするところまで来ました。
パリ祭演奏を目標にレッスンへ来ている方もいらっしゃいます。


アンジェロさんの演奏です。
プロ奏者の演奏だけあって、観客の数がとても増えます。


こちらの生徒さんは昨年に続き2回目の参加です。


パリ祭は家族で来ているかたも多く、アコーディオン演奏は
子供さんにも人気です。


アコーディオンソロの演奏を見る機会は殆どないと思いますので、
釘付け状態ですね。
こちらの奏者もパリ祭初参加です。


こちらの奏者はベテランです。
パリ祭には何度も参加いただいていますが、
レッスンもずっと続けていらっしゃいます。


午後5時です。
パリ祭終了まであと1時間ですが、周囲が暗くなって街頭が灯りました。
今日の天気は晴天で冷え込みもなく、快適です。
予報では今日は曇りで、明日は雨という事でしたが..


初日終了です。
ブースは一旦撤収して、明日、再設営します。

monte accordion発表会20242024/05/26

今日、5月26日は臨時休業です。

理由は、当店のアコーディオン教室の発表会だからです。
一年に1回、行うようにしていますが、このところは5月に行っています。



例年、名古屋市港文化小劇場で行っていましたが、
今年は会場の都合で使えないので名東文化小劇場になりました。
初めて使いますが、名古屋市の小劇場なので大体、同じような作りです。
ここは駅から直結なので、とても便利です。



リハーサルが始まりました。
横に並んでいるのはリハの順番待ちです。
人数が多いので持ち時間は1人2分だけです。



後ろから見るとこんな感じです。
まだ観客のいないステージでのリハーサルですが、
案外、気持ちよく演奏できたりします。
同じ場所で同じ事をするだけなのに、
本番は同じようにできないのは誰しも経験していると思います。



発表会の最後に出演者全員で行う合奏のリハーサルです。
全員で揃って演奏するのは今日が初めて。
難しい曲ではなく、パートも主旋律だけなので、1度の合わせだけで何とかなります。
伴奏は講師のアンジェロさんが弾くので、カラオケに乗っかるだけ、という感じ。



あっという間に午前中が過ぎて開場時間となり、間もなく開演です。
お客さんも集まってきました。



そして、開演です。
一人一曲、ソロ演奏を行っていきます。



こんな感じで演奏します。
ステージには反響板があるので、マイク無しでもそれなりに音は届きますが
補助的にマイクも使っています。
譜面は見ても、見なくてもOK。
選曲は、自分で決められます。
自分で決められない人は講師に相談して決めます。

今年は、アコーディオンの為に書かれた曲が全体(39曲)のうち14曲です。
このうち、講師のオリジナルが4曲で、その他はイタリア人奏者のオリジナルや、
ミュゼット、R ガリアーノなどです。
アコーディオンの曲以外では、定番のシャンソン以外に、映画音楽、クラシック、
タンゴ、ジャズ、ロシア民謡、Aピアソラなど。
変わったところでは、昭和歌謡やゲーム音楽もあります。



楽屋からの通路に貼り出した今日のプログラムとスケジュールです。
今回は43名のソロ演奏(うち4名は講師、スタッフ)と、合奏1曲があります。
人数が多いので3部構成になりました。
今年で14回目で、新型コロナ以降は人数が減りましたが、
ようやくコロナ以前の2019年の参加者を少し超えました。



舞台袖はこんな感じで奏者が待機しています。
講師も大体、ここで生徒さんの演奏を聴いています。



休憩時間。
第1部終了です。
因みに、出演の順番は、くじ引きです。
なので初出場の方が最後に演奏する事もあり得ます。
ソロ演奏の後は講師の演奏と、全員の合奏で終了という段取り。



第2部の中盤です。
この方はボタン式ですが、私がボタン式を使う事もあり、
開業当初からボタン式の在庫を多く展示していたので、
比較的ボタン式の方も多いです。
今回は出演者39名のうち、9名がボタン式です。(23%)
 
出演者の男女比は7:34で、圧倒的に女性が多いです。(女性87%)
これはピアノなどを習っていた人は女性が多かったからではないか?と思います。
今回、初出場の方が多く、14名です。
東海3県以外からの参加者は6名で、長野、滋賀、奈良、大阪などです。



再び舞台袖です。
待っている時の緊張感は経験者なら分かるでしょう。



そして、舞台袖で待っている時に目にするのはコレです。
暗いステージの天井や照明、幕のワイヤー等々..



あっという間に生徒さんの演奏が終わり、講師のアンジェロさんの演奏です。
恐らく観客の方々は「あっという間」の感じは無いと思います。
運営している側の感覚では、会場に到着して準備から閉会まで、
バタバタして「あっという間」の感覚なんです。
 


アンジェロさんの演奏が終わると、最後の全員合奏で〆となります。
合奏の準備の時間をアンジェロさんがMCで繋ぎます。



準備が終わり、合奏が始まります。
今回、演奏する曲は「天空の城ラピュタ」のエンディングテーマ「君をのせて」です。
皆さんおなじみの曲ですね。
アンジェロさんが伴奏を行い、出演者全員がメロディーを演奏します。
伴奏はアンプで拡声しますが、その他は生音です。
初心者でも演奏できるようにアレンジがシンプルで、
全員でメロディーパートのみを演奏するというスタイル。
なので思い切り大きな音で演奏できて意外に迫力のある合奏となります。
ソロ演奏が終わった後という解放感も手伝っていると思います。
皆さんの表情もとても良いです。



閉会して、お客様を見送った後、ステージで記念撮影です。
全て終わってホッとした表情の皆さんです。



発表会が終わって隣の駅まで地下鉄で移動しました。
打上げ会の為です。
ホールのある上社駅の近辺で手頃な店が見つけられなかったので
ひと駅移動となりました。



今回、お邪魔する事になったのは本郷駅前にあるカレー屋、ビシュヌさん。
例年の港文化小劇場でも打上げはカレー屋ですが、
別にカレー屋を選んでいる訳ではありません。(いや、少しあるかも?)
発表会会場の近くで、20名以上の規模を収容できて、
それなりにお値打ちな店で探すとカレー屋になってしまうという感じです。



打上げ会の乾杯前に講師から今日の感想を頂いています。
ちょっと学校行事の先生のお話しみないな感じ?
アンジェロさんはイタリアでは音楽学校の講師でしたので、
そんな感じが出るのかも知れません。



乾杯で打上げ会の始まり! 2時間、飲み放題です。
普段はレッスンの切れ目ですれ違うだけの方と交流ができる機会にもなっています。

という訳で、今年も無事に発表会を終わる事ができました。
ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
出演された皆様、お疲れ様でした。
会場のスタッフの方々、大変お世話になりました。
また来年も良い発表会ができれば、と思っています。

来年2025年は、5月11日 名古屋市港文化小劇場にて行います。
多数の皆様のご参加、ご来場をお待ちしております。

monte accordion発表会20242024/04/19

monte accordionのアコーディオン教室の発表会を行います。

日時: 5月26日(日) 11:30開場、12:00開演
      (開演後は入り口を閉じます。退場は可能です。)
会場: 名古屋市名東文化小劇場
    地下鉄 東山線 上社駅(駅舎内のエレベーターで3階へ)

入場無料で、どなた様でも入場する事ができます。
会場入り口は開場時間(11:30)まで開きませんので
早く来ても会場へ入る事はできません。
演奏の順番は抽選で決めています。

例年と会場が違いますのでご注意ください。
また、開演時間も30分早くなっています。
多くの皆様のご来場をお待ちしております。

会場の詳細は下記サイトをご覧ください。

古いEXCELSIORの整備2023/12/04

製造から50年程度経過しているEXCELSIORの整備を承りました。
機種は911ですが、珍しいMusette仕様(MMML)です。
古い物なので、それなりに多くの作業が必要となりました。



古い楽器ですが、幸いリードを留めているロウは問題なさそうです。
リードに貼ってある革製のリードバルブも何とか使えそうです。
一般的には、50年程度で革製のリードバルブは総替えします。
リードを留めているロウも50年程度で劣化が問題になってきます。
なので、アコーディオンの最初の寿命は50年程度です。
劣化部分を全て修理すれば、更に何十年と使って行けますが、
修理費用が高額になるので、判断が難しくなります。
そのような理由で、40年を超えた中古は使える残存期間が短いです。
整備済みで販売されている物でも、リードのロウや蛇腹、
バルブのフェルトや革まで交換はされていませんので、
古い楽器は良い状態で長くは使って行けません。

さて、上の画像は一見、何の問題もないように見えますが
小さな問題があります。
何が問題か分かるでしょうか?



答えは、上の画像の通り、リードバルブに付いている
金属製のバネが2枚重なっている事です。
これは見ただけでは簡単には分かりません。
詳細に全てのリードを点検していかないと気付く事はできませんが、
調律前に行うリードの修正作業で見つける事ができました。
言うまでもなく、これは製造時からの問題です。
人が作業する事なので、こういう事もあります。



こちらは経年による問題です。
リードに錆が出ています。
幸い錆の程度は軽く、錆びている箇所も多くはありませんでした。
リードに錆があると調律が安定しないので、錆がある場合は
楽器として使って行く事ができない程の大きな問題です。
進行度合いによっては修理費用がとても大きくなります。
また、楽器の保管状況や使用環境によっては
比較的新しい楽器でも起きる事があるので注意が必要です。
錆があっても普通に音は出るので、オークションなどの中古楽器は
常に錆リスクがあります。
錆があれば修理費用が高額になりますし、
修理しなければ楽器として使う事ができません。
返品もできないので、全くのムダになります。
オークションと言ってもタダではないので、高額な博打ですね。



ベース側のレジスタースイッチを操作した時の感触に
引っ掛かりがあり気になるので点検をしました。
その結果、動きに問題があるのはスイッチ機構ではなく、
リードの下にあるシャッター機構のうち、
一番高い音のリードの列に問題がある事が分かりました。
上の画像の矢印部分を動かすと硬い感じの引っ掛かりがあります。



更に調べてみると、リードの木枠を固定する金具のネジの先端が
シャッター機構の上に突き出ていて、これが干渉していました。
矢印部分が突き出ているネジの先端です。
この位置では先端は機構と接触していません。



シャッター機構を動かして行くと、高くなっている部分が
ネジの先端に当たる所があります。
このような場合、単にスイッチの感触が悪いというだけではなく、
シャッターが全開にならなかったり、全閉にならなかったりで、
音にも問題が出ていた筈です。



リードの木枠を固定する金具を外しました。
左の皿ネジが問題のネジです。
右の鍋ネジは他の金具に付いている物で、こちらがオリジナルでしょう。
恐らく、オリジナルのネジが回し過ぎで効かなくなった為、
別のネジに交換したのだと思いますが、長過ぎるので
直下にある機構と干渉したのでしょう。
何も考えずに修理すると、こんなことになります。
修理後のチェックでも気づけなかったのだと思いますが、
スイッチの感触が悪くなった事は気にならなかったのか??
と思います。
そもそも、皿ネジを使う場所ではありません。

楽器の修理をしていると色々な事に遭遇して面白いです。
面白がってはいけない事なのだと思いますが..