破損の修理2020/01/24

お客様から調律のご依頼で宅配便で届いたアコーディオンの
左手側の本体部分の破損を修理しています。


ベースの下部にある4箇所の足が当たる部分の内側の木が破損していて、
接着修理をしているところです。
この損傷の原因は楽器を宅配便で送った際の梱包不足による
輸送中の衝撃によるものです。
ハードケースに入れられてきましたが楽器の下の空間への緩衝材が薄く、
宅配業者でケースを強めに置いた時に脚部に大きな力が加わってその内側が
破損したのだと思われます。

楽器を宅配で送る際は楽器の下とその周囲に厚く緩衝材を入れるようにしてください。
アコーディオンはベースの手のひらが当たる面を地面、
鍵盤の先が空に向くような姿勢で送るようにしてください。
そして、楽器の下には沢山の緩衝材を入れてください。
ハードケースだけでは楽器の下に緩衝材を入れるスペースが少ない場合があります。
その時はもうひと回り大きいダンボール箱に入れてケースの下に緩衝材を入れます。

荷物の周囲には大きく分かるように、壊れ物表示と輸送中の
向きを指定する表示をするようにしてください。
これはどの方向から見ても分かるようにする必要があります。
宅配業者から表示するためのラベルをもらうことができます。
依頼する業者が使っているラベル表示以外のものは貼ってあっても
無視される可能性があるので、依頼した業者からもらうのが間違いないです。
きちんと梱包されておらず、表示もされていない場合、万が一の際に
宅配業者からの保険が使えない場合が多いです。
なにより、大切な楽器を壊さないためにできる事をしておきましょう。