ベルギービールウィークエンド2022 ― 2022/05/07
ベルギービールウィークエンドというベルギービールが飲める
イベントが栄で行われていたので行ってみました。
期間は4月28日~5月8日という事で終了前日です。
このところ、日没後は気温が低かったですが
今日は少し蒸し暑くてビール日和です。
会場は久屋大通公園近辺です。
以前に同じ場所で同じようなドイツビールのお祭り、
オクトーバーフェストに来たこともありました。
最初にスターターセットとして3300円で
オリジナルグラスと飲食に使えるコイン10枚を購入します。
セットを購入すると腕に巻く目印をくれます。
入院した時みたいな感じ?
コインは1枚240円相当でビールは3~5枚で1杯買えます。
食事も入れると10枚ではちょっと足らない感じですが
コインだけ追加購入できます。
ビールと食べ物を買ってきました。
かなりボリュームあります。

ビールはとても沢山の種類があり迷ってしまいますが
専用のサイトやアプリで味や種類で検索して
1つずつ詳しい説明が見られます。
上の画像はその時のスクリーンショットです。
最初の1杯は私の好きな白ビール。
沢山ある候補から選択した基準は、ここでしか飲めない銘柄、
生(サーバーから出るやつ)、の2つを満たす事です。
そして2杯目です。
ベルギービールという事でベルギーワッフルも買ってきました。
ビールも食事もこれで十分という感じです。

2杯目はワッフルに合わせて、というかあまり飲めないので
アルコール低めの甘いビールにしました。
基準は最初と同じで、ここだけ、生、です。
本当はこれと似た別の物が良かったのですが売り切れでした。
2杯で十分に楽しめる安上がりな体質で良かったです。
それなりに人が来ていましたが混雑している感じでもなく、
変な感じの客も皆無で、良い雰囲気のイベントでしたが
1つだけ残念なことがありました。
それはBGMですが、かなりの音量で、何と言うジャンルなのか不明ですが
殆どメロディーなど無く、重低音のベースを殆ど音程変化なしで
4分音符で刻むだけの単調な音楽です。
ベースのメトロノームのような感じ?
音量が大きくて耳障りで雰囲気も重苦しく、イベントを台無しにしていました。
店員とのやりとりもBGMで聞き取りにくく大声で話さないといけないですし、
感染防止の透明な仕切りをめくって近づかないと聞こえないという
全く困った状況でした。
担当者は良いと思ってやっていると思いますが
誰か反対意見をする人がいなかったのか?と思います。
多分、その事だけで売り上げが減ったと思います。
音が不快で長く居たくありませんでしたので。
それ一つだけが残念でした。
中国製アコーディオンの修理 ― 2022/05/14
先日、当店で販売する中国製アコーディオンの事を書きましたが、
今日は同じメーカーの日本向けOEM製品の中古を買われた方から
修理のご依頼がありました。
中国Goldencup のOEM品です。
整備済み中古という事で2万円台でネットオークションで購入したそうです。
中古アコーディオンを整備済みとして多数のアコーディオンを販売している
個人からの物と思われます。
問題の症状はベースボタンが戻らなくなったという事です。
この場合、音が出たままになる場合が多いですが
今回は音は出ていなくてボタンが戻らないという症状です。
大抵の場合、音が出ない時の方が問題が大きいです。
幸い今回は大きな問題ではありませんでした。
ボタンから伸びる金属の長い部品の先が受けている部品から抜けて
斜めになった状態です。
ボタンから伸びる金属部品の末端は、くし型の金属部品の隙間に
収まっており、小さなL字に突起が出ているので簡単には抜けない構造です。
これが抜けて外れた原因は部品を上から押さえている
人工皮革?のような部品が磨り減って隙間ができているからです。
矢印部分はボタンが戻らない部品が抜けた所ですが、左右の他の
部品の隙間より広くなっているのが分ります。
よく使う音は減りが早いという事と思います。
他のボタンの隙間も場所によって磨耗が進んでいます。
この磨耗以外にも金属部品にも磨耗が出ます。
中国製のベースメカニックは金属部品同士が擦れる構造のため、
頻繁に使うと金属が磨り減って隙間が増えて行きます。
イタリアの楽器ではこのような事が起きないような
全く違う構造や素材になっています。
矢印部分は例の合成皮革のような部品です。
金属の板とサンドイッチ状になって取り付けられています。
修理の為にこの部分の部品を分解しました。
部品の摩擦で擦り減って出た粉が溜まっています。
今回は位置をずらす事で対応しましたが頻繁に使うと同じ事が起きます。
同時に金属部品も減って行きますので酷使すると
ボタンのガタツキが増えて操作感がとても悪くなってきます。
中国製ではベースや鍵盤など可動部分で磨耗による寿命があります。
当店では中国製アコーディオンはお試し用という位置付けで
長期の使用はできない物と考えています。
沢山練習した人ほど寿命は短くなるので
楽器がダメになってきた人はステップアップの時が来たという事で
喜んでよいと思います。
その頃には中国楽器も十分に元が取れたでしょう。
今回の楽器は34鍵盤の物ですが中国製ではボタン式や
41鍵盤のダブルチャンバーのような上位機種でも
34鍵盤と同様の構造でできているので耐久性の問題があります。
なので先を見越して上位機種を購入するという方法はお勧めしません。
長く使う事を考慮するならヨーロッパの楽器です。
この楽器は整備済みという事ですが、全くそういう感じはありません。
リードバルブに反りがありますし、リードの調整もできていません。
当然、調律も酷い状態です。
高音部のリードも同じようにダメな状態です。
発音が悪いですし、リードバルブの反りの為に雑音が出ます。
リードバルブの交換、調整を行い、全体の調律をすれば
楽器として使えるようになりますが、
そこまで費用をかけるだけの価値が残っていない楽器という判断で
今回はベースボタンを修理して取り敢えず使えるようにして
作業を完了しました。
不思議なことにベースストラップだけは新品のような感じです。
これをもって整備済みとして販売する手口なのでしょうか?
幾ら2万円台といっても使えない物に費用をかけるのは無駄です。
オークションで複数の中古アコーディオンを販売するようなところから
楽器を買っても良い事は一つもありません。
発表会2022 ― 2022/05/22
今日は毎年行っているmonte accordionのアコーディオン教室の発表会です。
2020年は新型コロナの影響で開催できませんでしたがそれ以外の年は
開業の翌年から毎年行っています。
今年で12回目です。
9時、会場に到着しました。
初夏を思わせるような晴天となりました。
会場はいつもお世話になっている名古屋市港文化小劇場です。
2018年からこの会場を使っています。
会場入り口ですが会場のスタッフの方がこんなに立派なポスターを
作って掲示してくれました。
感激です!
昨年はホールの天井改修工事のため4月から閉館という事で
3月に発表会をさせていただきました。
今年はいつも通り5月に開催ですが天井にはネットが張られていました。
地震の時に落下物を止める為と思いますが、より安心して使って行けますね。
ほどなくしてリハーサル開始です。
反響板の設置も予定より早く完了していただき、リハーサルが早く開始できました。
会場スタッフの皆様には感謝しかありません。
会場入り口のセッティングを行いました。
こうして見ると何か物々しい感じで、コロナ以前に見たら
伝染病の検疫場かと思う感じでしょうか?
コンサート会場の入り口には見えませんね。
今はこれが普通になってしまいました。
あっという間に開演時間の12時半が来ました。
最初の奏者の演奏が始まりました。
沢山のお客様のご来場をいただきました。
席にはまだ交互に使用禁止の表示が残っていますが、
今は規制なく全て使う事ができます。
350席もあるので余裕です。
コロナの事を予見した訳ではありませんが見込み入場者数より
過剰な定員数の会場にしておいて良かったです。
ステージ裏で待機している奏者です。
ここは緊張感が漂っています。
第一部が終わりました。
二部構成で行っています。
休憩の後、第二部開演です。
こちらの奏者は今回、最遠方の参加者です。
広島からの参加ですが普段はオンラインレッスンを受けています。
その他、レッスン開始から1年未満の方も多数参加いただきました。
最短はレッスン開始から2ヶ月です。
発表会はレッスンを受けている方は全て参加する事ができます。
勿論、不参加も自由です。
あっという間に最終奏者です。
今回は、鍵盤式23名、ボタン式14名の参加予定でしたが
1名欠席で36名が演奏を行いました。
うち4名は講師とスタッフです。
発表会では講師演奏は勿論ですがスタッフ(2名)も演奏します。
私も毎年演奏します。
アコーディオンを販売したり修理、調律する上で
演奏できる事はとても重要と考えています。
最後はアンジェロさんの演奏です。
2019年まではこの後に合奏も行っていましたがコロナの影響で
ステージ上の人数制限があるので今は見合わせています。
終演後の写真撮影ですが、講師2名は生徒さんから花束が渡されました。
記念撮影です。
演奏が終わってホッとする時です。
今年は36名の演奏となりましたが、これでもまだコロナ前の人数に戻っていません。
2019年は42名もの参加者がありました。
撤収して店に戻って片付けを行い、金山駅近くのネパール料理店で
身内打ち上げです。
2019年までは終演後に打ち上げ会を行っていましたが今年も見合わせです。
毎年の打ち上げ会もカレー店で行っていました。
カレーを選んだ訳ではなくて、会場近くに他に何もないからです。
来年こそは打ち上げまでやりたいところです。
今年も無事に発表会を終えることができました。
ご来場いただいた皆様、会場スタッフの皆様、ありがとうございました。
ご参加くださいました皆様、お疲れ様でした。
来年も同じ会場で5月14日に発表会を行います。
来年に向かってまた頑張りましょう!
リードの交換 ― 2022/05/24
プロ奏者の方から持ち込みの修理のご依頼がありました。
症状は音が出ない箇所がある事と、空気漏れ、調律の狂いなどです。
まずはアコーディオンの本体と蛇腹を分割して分解する必要がありますが
ここで問題発生。
右手側に6本ある蛇腹と本体を繋ぐピンのうち2箇所が何故か
ネジに交換されています。
そして、両方のネジ共、本体側のネジ穴が磨耗してネジを緩めても
幾らでも回って抜けません。
これでは楽器を分解する事ができないので先へ進めません。
2つあるうちの片方はなんとかネジを抜く事ができました。
ネジに変えられているのは表から見えない背面部の2箇所です。
これはベース側と蛇腹を繋ぐ7本あるピンの1つですが、
元から付いているのはこのような物です。
どうやってもネジが1つ抜けないので仕方なく、ベース側を先に分割して
本体をひっくり返して蛇腹の内側とリードの狭い隙間に手を入れて
指先でネジの頭を押すようにして緩めてやっと外れました。
ネジが入っていた蛇腹の木枠ですがネジの最大径以上に穴が広がっていて
ネジの溝も無い状態です。
これでは幾ら回しても緩みません。
元々、ネジを入れるようにできていないので問題が出ます。
楽器によっては最初からネジを使う場合がありますが
そのような楽器ではネジを受ける方に金属部品が付いていたり、
木の厚さや材質をネジに対応できるように設計しているので問題は出ません。
この楽器には元々付いていない部品に変えられている物が3本ありました。
一番右のピンは元々付いている純正品です。
左の3つは交換された物で、正しい部品ではありません。
元々ピンが入っている所にネジを入れようという発想が私には理解できません。
分解に手間取ってしまいましたが、蛇腹と本体の境界付近から
空気漏れがあるという事で位置を特定し、原因を探しました。
通常よくあるのは合わせ目に入っているパッキンシールの劣化や
切断、位置ずれによるものですが、今回はシール部分は問題ありませんでした。
色々調べてみると蛇腹の木枠にヒビが入っている事が判りました。
上の画像の部分ですが分るでしょうか?
拡大してみると亀裂が見えます。(矢印部分)
蛇腹を開く方に動かすとこの亀裂が広がるので空気が漏れます。
原因が判れば的確な修理をする事ができます。
空気漏れは原因特定が難しく、複数個所で別々な原因で起きている事があり
スッキリ修理する事が難しい場合があります。
調律が大きくずれている箇所があります。
普通に使っていて1箇所だけ大きく調律が変わる場合、
リードが折れている事を疑います。
今回もリード折れが疑わしいので該当リードを外しました。
音が出なくなっていれば完全にリードが折れているので
見ただけですぐに分りますが音程が大きく狂う場合は
完全に折れていないのでパッと見では分りません。
該当リードをルーペで観察する亀裂が確認できました。
矢印部分の先にとても細い亀裂がありますが分かるでしょうか?
このような亀裂ができると大きくピッチが下がります。
そのまま演奏を続けるとやがて折れて音が出なくなります。
リードが折れたり、調律がずれる原因を鳴らす事による金属疲労という意見を
ネットで見た事がありますがそれは間違いです。
リードは金属疲労が問題にならないように疲労限度以下になるように
設計されているからです。
もし、金属疲労が原因であれば使う程に調律は低くなって行く筈ですし、
使う頻度が多ければ段々とリードが折れて行く筈です。
実際にはそんな事はありませんので疲労説は誤りです。
使って行く事でリードが柔らかくなって音が出やすくなる等の記述も
見た事がありますが事実無根で、何も分っていない人の意見です。
ネットには間違った事が本当の事であるように書かれている事もあります。
著者の経歴など確認すれば信憑性は大体想像できます。
ネットで寄せ集めた情報を知っていたかのように記述する輩は
ただ注目を集めたいだけなので信用してはいけません。
折れたリードを交換する為に新しいリードを用意しました。
今回はリードバルブはオリジナルを移植して使います。
リードを外した際、木枠の内側に亀裂を見つけました。
亀裂の部分を外側から確認すると木枠の木材を張り合わせている境界が
開いている感じです。
このままでは内部空気漏れが起きますのでリード交換前に修理しました。
内部空気漏れについては以前にも記述しました。
折れたリードを交換しました。
この後、交換した音の調律を行います。
アコーディオンの場合、表裏1対のリードが付いた部品を
交換するだけで済みますが、バンドネオンなどの場合は
リード部分のみを作製して交換するのでとても大変な作業となります。
リードを交換した木枠ですが、ちょっと見ただけで
以前に交換したリードがある事が判ります。
今回は一番右のリードを交換しましたが、オリジナルより少し全長が長いので
木枠の高さギリギリです。
矢印部分の2箇所は逆にオリジナルより短めなので低くなっています。
これは以前に交換された物と思います。
よく見るとリードのリベット部分が平らなので高級なリードではありません。
オリジナルはダブルリベットになっていますがダブルとシングルに
大きな違いはありません。
今回交換した一番右端のリードはオリジナルに合わせてハンドメイドです。
プロが使う楽器なので交換するなら同等品にします。
プロが使う楽器でなくてもオリジナルと同等品にするのが普通と思いますが..
プロが使う楽器は使用頻度が高く、音量も大きいので
リードが折れる事も一般奏者より多くなって行きます。
この木枠だけでも3箇所交換した跡があります。
先ほど、金属疲労ではリードは折れないと書きましたが
頻繁に使う楽器は折れるという事と矛盾すると思うかも知れません。
リードが折れる原因はリードの材料中にある欠陥、空隙、異物などです。
それ以外にも調律による傷や大きな力が原因になる事もあり得ます。
このような原因はすぐに破損する事はなく、このような原因と併せて
頻繁に使う、大きな音で演奏する事により金属疲労が起きて破断します。
欠陥や傷などの原因がある場合のみ金属疲労が起きるという事です。
金属材料中にはある割り合いで必ず微小な欠陥が入りますので
そういう部分が偶々入ってしまったリードは頻繁に使う事で折れます。
不適切な調律方法も原因になりますので正しい方法を習った人が
調律をしている所で行う事は重要です。
調律実施後に調律が合っているというだけで判断できない事象もあります。
リードの交換2 ― 2022/05/25
昨日リード交換を行った楽器ですが、他にも折れたリードがあるので
今日も交換作業を行いました。
リードが折れた箇所です。
昨日と違って高音部分の内側リードです。
今回は完全に折れていて先端がありません。
内側なのでリードバルブが上にあると見えませんので画像では剥がしてあります。
リードが完全に折れた時は音が出ない症状と同時に
空気が抜けるような音が出て蛇腹も少し動きます。
リードに異物が詰まった時は音が止まりますが
空気の音は出ないので症状である程度判断ができます。
今回もオリジナルと同等のハンドメイドリードと入れ替えます。
リードを交換しました。
折れた先端は楽器内を探したら出てきました。
小さな物ですがリードに挟まれば音が出なくなりますし
レジスターの機構に入れば音の切り替えに支障が出ますので
楽器内に残っているのであれば取り除きたい物です。
修理作業は完了しました。
後は楽器を閉じるだけですが、昨日書いた通り、
この楽器を分解する時に不適な改造により手間取りました。
今後のため、元々の部品と交換されていた3つの部品をイタリア製の
一般的なピンに置き換えることにしました。
画像は付いていた部品と新しく用意したピンです。
古い穴は埋めて新しいピンに交換しました。
背面なので修理痕も大きな問題にはなりません。
これで次回からは普通に分解する事ができます。


















































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