レジスターの修理 ― 2023/08/27
Weltmeisterの小型ボタン式アコーディオンの修理、調律を承りました。
MMの楽器でスイッチでMとMMが切り替えできるようになっていますが、
ボタンの1列で切り替えができないという症状がありました。
リードの木枠を外してみたところです。
ボタン式なのでボタンの列に合わせてリードの木枠が3列あります。
画像の一番下の列では、シャッターが開いていません。
この楽器はMかMMのみなので、全てのシャッターは同時に開か閉になる筈です。
こんな風に、上2列のシャッターが開いていれば下の列も開いていなければなりません。
一番下のシャッタが開閉していない事が分かりましたが、
どう見ても、このシャッターだけ開閉機構が無いので動く筈もなく..
ふと思い立って、蛇腹の内側の探索をしました。
蛇腹の内側に挟まっている小さな部品を見つけました!
これで原因と修理方法が確定しました。
一番下のシャッターは真ん中のシャッターと連結して動くようになっていました。
連結部品が取れた事で動かなくなっていましたが、部品を戻して修理完了です。
この状態を最初に見ていれば簡単な修理でしたが、
既に部品が無い状態だけを見ると何故??となります。
それにしても、力の掛かる部分なので、もう少し確実な連結方法が良いと思います。
この後、全体の調律とベースの空気漏れの修理を行い修理を完了しました。
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