クレー ― 2025/02/27
今日は木曜で定休日。
訳あって名古屋まで出てきました。
栄まで来ました。
3月14日まではテレビ塔前に「ぴよりん」がいるようです。
愛知県芸術文化センターです。
目的地は愛知県美術館。
今日のお目当てはこれです。
パウルクレーはスイス生まれの画家ですが、私がクレーを知ったのは
中学校の時で、美術の教科書に絵が載っていたからです。
それで、クレーというとその頃のある出来事を思い出します。
美術の授業でA3位の紙のキャンバスに水彩画を書くという時間があり、
題目は自由だったのか、空想的な物を書くだったか?
で、私は絵を描くのがとても苦手なうえに、題目が自由という事で
何かを創り出すという事もできず、キャンバスはいつまで経っても白いまま..
時間だけが過ぎて行き、周囲の人はどんどん出来上がって行く..
で、何故かオレンジ色(朱色?)と水で、滲ませたシミを書きました。
それ以外に何も出てこない..
巡回してきた美術の先生が立ち止まって曰く、
「クレーに影響されたのね。」と、一言。
そういえば教科書に出ていたクレーの絵は背景がオレンジの染みのような感じで
抽象的な風景のようなものでした。(記憶曖昧です)
オレンジのシミのような造形は私の書いた物と似ていて、
その時はマネしようとしたつもりは全く無かったのですが、
指摘されて思えば、教科書で見ていた記憶から自然にマネていたのかも?
ただ、先生に「影響されたのね」と言われた時、気分は悪くありませんでした。
クレーの絵に似ているね、と言われたら違っていたでしょう。
そんな事があったのを今でも覚えていますが、多分、その絵は未完のままで
授業は終了したのだと思います。
中学2年の事と思いますが、大人や先生がかける言葉はとても大事ですね。
書いた絵の最後がどうなった覚えていませんが、このやり取りは今も忘れません。
で、今回、その教科書に載っていた絵に出会えるか?と思ったのですが、
残念ながら分かりませんでした。
その後、ネットで検索しても分かりませんでした。
あれはどんな絵だったのか..
パウルクレー展を堪能し、芸術文化センター内を移動中に
館内にある書店のような所へ寄りました。
アート系の書籍や雑貨がある面白い店だったのですが、
3月31日で閉店してしまうようです。
店内の殆どの物は既に無くなっていて、残り物がセール品で出ていました。
そんな中で店頭のワゴンの一番上にこんな本が..
とても古い物で、何かの縁と思い買ってきました。
小暮正雄という方の編曲による楽譜です。
ネットで調べてみると、あまり情報はありませんが
アコーディオン奏者だったようです。
出版されたのは昭和26年なので戦後ですね。
出版社は全音楽譜出版社とあります。
これはあの、ゼンオンですね。
実は今も社名は全音楽譜出版社でした。
内容は2部構成で、第一部はヒット歌謡集。
知っている曲もありますが、殆ど知りません。
聴いたら分かるものはあると思います。
第二部は世界民謡集。
こちらの方は分かる曲が沢山あります。
こういうものは時代を超えて残るという事でしょうか。
古い貴重な資料に巡りあう事ができました。
この本はmonte accordion内で閲覧できるようにします。
書籍はネット通販が普通になりましたが、
偶には実店舗に赴くと思いもよらぬ発見があって良いですね。
さて、アートショップではもう一つ、掘り出し物をみつけました。
ナショナルジオグラフィックのバックナンバーが幾つか売られていて、
その中の一つで宝物を掘り当てたような気分で買ってきました。
2008年11月号ですが、何故これを買ったのかというと、
「浜辺のゾウアザラシ」と表紙に書いてあったからです。
記事では、南米サウスジョージア島のミナミゾウアザラシの
素晴らしい写真が載っていました!
現在、日本の水族館などではゾウアザラシを見る事ができません。
2017年に加茂水族館で保護されたキタゾウアザラシがいました。
これを見に行く為に出かけたのですが、なんと、出かけたその日に
死んでしまいました..(2022年6月28日)
道中の新幹線で知った時の落胆たるや..
翌日、水族館で献花してきました。
その後、どうしても見たくて、昨年3月にアメリカまで行って
野生のキタゾウアザラシのコロニー(2箇所)へ行きました。
コロナ以降、初めての海外でしたが、アメリカも人生初でした。
それ以来、ゾウアザラシファンとなり今に至る..です。
実はコロナ直前にもアザラシを見に行っています。
フランスMaugeinに行った後にオランダへ向かい
アザラシ保護施設へ行っています。
行ったのは、昨年ネットで拡散して有名になった「アザラシ幼稚園」と
同じような施設で、Texel島にあるecomareという所です。
この時はアザラシ幼稚園で有名になった所は時間が無くて寄れませんでした。
なので、4年前からアザラシ幼稚園のライブカメラは見ていましたが、
まさかこんなに有名になるとは思っていませんでした。
アメリカの野生ゾウアザラシコロニーもライブカメラで見られます。
時期的には12~3月がお勧めです。
ここもそのうちネットで拡散して有名になるかも?ですね。
クレー展の方ですが、特設のショップでオリジナルグッズを買いました。
買ったのはこのクリアフォルダーだけです。
ところで、ウチの居間に敷いてあるラグですが、クレーの絵に似てませんか?
これは通販でデザインが気に入って購入した物ですが、
勿論、パウルクレーの絵の事は全く知らずに選びました。
今回の展覧会で似たようなデザインと気付いてちょっと驚きです。
やはり無意識のうちにクレーに影響されているのでしょうか..
愛知県美術館でのパウルクレー展は3月16日までです。
その後、兵庫、静岡に巡回するようです。
申告完了! ― 2025/02/26
初雪 ― 2025/01/10
今日は名古屋でも雪が降りました。
年末は各地でかなりの積雪があって大変だったようですが
愛知県南部では降っていません。
通勤で家(岡崎市)を出た時は曇りでしたが、
名古屋に入ると雪が少し舞っていました。
降車駅(金山)に近づくと段々と電車の速度が遅くなり、
ついに、ひと駅手前の熱田で止まってしまいました。
乗った電車は快速なので通常、熱田には止まりません。
車内で再開を待ていると、後続の普通電車が来るというアナウンスが。
そして、耳を疑うアナウンスが..
快速は停車を継続し普通が先に出ます!
快速8両に乗っている人が4両普通に一斉に乗るという事態に。
超満員の電車に乗りたくなかったので熱田駅で下車して
徒歩で店まで行く事にしました。
熱田駅はサラリーマン時代に利用していた駅です。
ここで降りるのは久々で当時を思い出します。
止まったままの快速を横目に歩いています。
熱田から店までは1.9kmなので歩いても大したことはありません。
ですが、途中から風と雪が強烈になってきました。
店に着く頃には雪まみれになりました。
そして、その頃には雪は止んでいるという..
という訳で、今年の初雪となりましたが積雪はありませんでした。
仕事始め 2025 ― 2025/01/05
2025年、最初の出勤日です。
本年も宜しくお願い申し上げます。
休みから水をあげていなかった鉢植えですが、何故かバラが3つ咲いていました。
本当は剪定しないといけないのですが..
1月2日に行った六所神社で引いた、恒例の「招きみくじ」の猫です。
増殖中..
ポストには沢山の年賀状が!
皆さん、ありがとうございます。
年賀状と一緒に1通のレターパックが..
1月31日のcobaさんの名古屋ライブのチラシでした。
1月31日 18:30 名古屋ボトムライン です。
私は年末にチケットを購入しましたが、まだ販売していますので是非!
初詣2025 ― 2025/01/02
正月2日目。
動かずに食べてばかりでは体に悪いので、
初詣という名目を作って出かけました。
自宅から徒歩3kmにある六所神社へ来ました。
このところ毎年来ていますが、意外にも2日の昼は空いていました。
1日は長蛇の列で並ぶ気も起きませんが、列は5メートル程度でした。
2023年の記事はこちら。
初詣: cookie's blogここの本堂はとても綺麗な装飾が施されています。
中央には龍。
両サイドには獅子。
軒の角材にも細かい装飾があります。
本堂の側面に行くと細かい彫刻が幾つもあります。
大抵は動物と植物のセットで、これは鹿とモミジ。
これは猿と琵琶でしょうか?
イタチ?と葡萄。
鬼瓦には葵の紋があり、先端には菊の紋?
派手な本堂の隣に地味な社があります。
パッと見、地味なのですが、軒下には色鮮やかな彫刻があります。
何故か殆どが鳥類で、植物とセットになっています。
鳩と椿?
鴨と稲穂?
猛禽類と竹。
キジと紫陽花?
日本には居ない孔雀も。
六所神社の建物を鑑賞しつつ、今年も「招きみくじ」を。
今年も黒でした。
おみくじは中吉でした。
騒がず精進せよ、という感じでしょうか。
占いというより戒めですね。
六所神社をあとにして、徒歩10分程度で名鉄 東岡崎駅まで来ました。
すると、昨年まで見えていた駅ビルが..
そして構内も改装中で、いつも初詣に食事していたロッテリアもありません。
まあ、ロッテリアに行きたいという訳ではなくて、
年始でそこしかやっていないから、というだけの事ですが。
駅の表に大きな表示板があり、旧駅ビルの写真がありました。
これを見ると、もう駅ビルは無いのか..という寂しさが沸きます。
2021年に訪れた駅ビルの記事があります。
駅から北へ向かい、菅生川まで来ました。
市民税の無駄遣い、人しか渡れない巨大木製橋を渡り対岸へ。
この橋の両側170mには以前からある立派な橋が架かっています。
僅か340mの区間に3つも橋があるという事です。
橋を渡ったすぐ先に老舗の喫茶店「丘」があり、営業していました!
渡ってきた橋は「丘」専用か?と思うくらい、
端の前後に重要な施設や道路はなく、何の為なのか全く不明です。
2022年の初詣の時に初めて訪れた「丘」ですが、
今も変わらずの内装でした。(少し進化しているかも?)
今日のBGMは豊橋出身のシンセ奏者、喜多朗さん。
NHKのシルクロードのテーマが有名ですね。
個人的には棚にあるレイモン ルフェーブルのLPが気になります。
私が初めて自分で購入したCDが、ジェットストリーム(JAL提供の
FMラジオ番組)のレイモンルフェーブルオーケストラの物でした。
時代はレコードからCDへ移る頃で、初めて買ったのは
レコードではなくCDになりました。
勿論、それ以前はレコードレンタルで色々借りて、
カセットテープに録音して聴いていましたが。
今では想像もつかない人が居ると思いますが、
その頃はレンタルレコードが全盛期でした。
おかげで、低コストで沢山の音楽を聴く事ができました。
今はネットで沢山の音楽や動画を見られますが、
低質な物も多く、それを見極める判断ができない方には
害になるという問題があります。
良い物はタダにはならないという考えが必要です。
丘の内装ですが、ギラギラの銀の反射素材をベースに、
カラフルな装飾がしてあるという感じです。
手作り感満載の装飾ですが、プラスして昭和レトロな物があります。
レコードやオープンリールもそうですが、その他、ポータブルラジオ、
テーブルゲーム、壁面シャンデリア等々
ギラついた内装ですが、何故か落ち着く不思議空間です。
今日はカレーを頂きました。
エッグカレーがウリの店ですが、今日はエッグ無しで。
推測ですが、一般的な業務用カレーではないと思います。
色は濃く、塩味は薄く、甘みがあり、遅れてスパイシー感が来る感じ。
スプーンに巻かれた紙ナプキンに昭和感があります。
追加でコーヒーも頂きました。
ランチに追加の場合は割り引きになります。
付属する小さなお菓子は愛知限定の習慣らしいですが、
元々このような感じしか知らないので実際は分かりません。
伝票と一緒に丘ステッカーが来ました。
これ、ひとつずつ手切りで作られているらしいです。
店内のいたる所に貼ってある丘は、お客さんがもらった物を
その場で貼って行って増えているのでしょう。
手書きのメッセージを書いて行く人もいます。
壁にも丘だらけ。
よく見ると、ポータブルラジオから延びるアンテナに追加の線が..
さらに注意してみると、置いてあるラジオは電源が入っていて
小さな音でFMが鳴っていました。
これも演出なのでしょう。
照明の傘の内側にまで丘が貼ってあります。
照明器具はレトロな感じですが、電球はLEDでした。
環境には配慮しているという事でしょうか。
というより電気代節約かな。
照明器具の線が天井に繋がっていますが、
配線が途中で接続されていて、ビニルテープで巻いてあります。
ちょっと危険な感じで、火事にならなければいいけど..
と、思いましたがLEDなら電流も少ないので
多少の接触不良があっても火事にはならないかも?
喫茶レストラン 丘を出て、菅生川の遊歩道へ下りました。
水仙と椿の競演が楽しめます。
春になると桜と菜の花が楽しめます。
菅生川を西に進み殿橋をくぐって土手を登ると菅生神社があります。
コンパクトな境内ですが私の好きな場所です。
参拝者の列は殆どありませんでした。
手書きの行灯が並んでいて綺麗です。
同じ敷地内にはお稲荷さんも。
こちらもお参りしました。(商売繁盛!)
道路脇にある看板です。
これによれば、岡崎最古の神社という事で、
なかなか凄い神社なのです。(すごう神社だけに..)
更に西へ行くと岡崎城があります。
そしてその隣には龍城神社があります。
ここは長蛇の列です。(巳年だけに..)
というか、ここは毎年こんな感じです。
参拝者の列は右へ巻き込み、城のお堀に沿ってぐるりと回り込んで
100メートル程度まで続きます。
あまりに列が長いのでいつも列を見るだけで満足します。
家康を祀っているからなのか、大人気です。
すぐ近くの菅生神社と差があるのは何でだろ?
岡崎城の裏手に周ると武将隊のショウをやっていました。
結構沢山の人が見ています。
武将隊のすぐ向かいには、NHK大河ドラマ「どうする家康」
に合わせて急遽建てられた土産物売り場があります。
どうする..が終わった後、どうしたのかと思ったらまだありました。
建物の一角では岡崎出身のイラストレーター、
内藤ルネさんの作品展示会が行われていました。
昭和の少女漫画的なイラストやパンダのイラストで有名ですが、
生誕地は羽根町という事で、私のとなり町でした。
イラストの展示と共に販売もしていました。
イラスト以外にも当時のグッズが展示されています。
これらは全て撮影可でした。
土産物売り場の裏手には大きな花時計があります。
これは私がここへ初めて来た頃からある古い物です。
最低でも50年は存在していると思います。
調べてみると1960年という事でした。
花の部分は頻繁にデザインを変えているようです。
私がとても気になっているのは、3時の位置にあるマンホール。
リコーエレメックスと書いてありますが、
その下に愛知時計電機と書かれている筈です。
小学生の頃からこのマンホールの中が気になって気になって..
という事で、今見ても中に入ってみたい衝動が起きます。
岡崎城から別ルートで戻ってきましたが、
途中、イオンモール岡崎の敷地内を通過しました。
それで、イオンまで来たなら隣は町内の神社がある、
という訳で、最後は最寄りの神社に来ました。
ここは通っていた中学校のすぐ近くですが、
まさか神社の裏に大きなショッピングモールができるとは
思ってもいませんでした。
いつもは年明け後の1時頃に来ていましたが、
2日の昼ともなると参拝者も殆どいません。
ですが、まだ仮設テントがあり、お神酒を頂けました。
夜中に来ると浅い陶器の皿ですが、紙コップで多量に頂きました。
残っても仕方ないからでしょうか?
という訳で、徒歩10kmの初詣でした。
2025年も良い年になりますように..
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