Nuits de Nacre 20192019/06/27

昨日からフランスに来ています。
今日はパリから電車でTulleという山間部の小さな町に来ています。

15時にTulleへ到着してアコーディオンメーカーのMaugeinを訪問しました。

夕方に再びTulleのホテルまで戻ってきましたが、この時期のフランスは
21時過ぎてもまだ明るく、夕方でも昼?というような太陽の位置です。
異常気象の影響で気温は35℃以上はあるか?という感じです。


Maugeinからホテルへ戻って来てしばらく休憩し、19時頃に出かけました。
気温が高くて日中の野外での行動はかなり厳しい状況です。
さて、この時期にTulleに来たのは100周年のMaugein訪問以外に
Nuits de Nacre というアコーディオンの祭典が行われているからです。
今年で32回目というこの催しは、今年の場合、6月27日から4日間開催され、
Tulleの多数の会場でアコーディオンを中心としたコンサートや展示などがある
大きなイベントです。

恐らく、Maugeinがこの地にあるのでここで開催されているのだと思います。
町をあげてのイベントで、町中にポスターやディスプレイがあり気分が盛り上がります。
画像は雑貨屋のショウウィンドウですが、Nuits de Nacre向けに飾ってあります。


こちらは別の店の出入り口ですが、やはり Nuits de Nacre仕様になっています。
Nuits de Nacreはコンクールのような競技はありません。
ひたすらコンサートを行うという感じです。
Nuits de Nacre(真珠の夜)というタイトルですが、イベントは日中も行われています。


こんな感じで屋外にステージが作ってある箇所が幾つかあり、
また、教会やレストランなどの屋内や路上での演奏もあります。
そして、一部、有料公演もありますが大半は無料です。


祭りの時期という事でレストランの混雑を予想して早めに食事する事にしました。
ここは川沿いの道路脇にあるクレープ屋で、屋外ステージから近いので
音楽も聴こえます。
通常、夏でも日陰は涼しいので冷房設備が無い店が殆どです。
店内の席は暑くて使えないに等しいのでテラス席にしました。


飲食店のメニューですが、これも祭り仕様になっています。
沢山のお客さんをさばく為の策でもあると思いますが、
街が一体となって祭りを盛り上げている感じがあります。
パリと違って価格が安いのでありがたいです。


本当はワインが美味しい所だと思うのですが、暑いのでシードルです。
ガレットを頂くからというのもありますが..


そば粉で作ったクレープ、ガレットです。
できたて熱々でやって来ます。


デザートも手抜きなし。
そこはやっぱりフランス流というところでしょうか。

予想通り、食べ終わる頃には席は一杯になり、従業員の方も
超忙しい状態になっていましたので退席しました。


食事が終わって20時過ぎましたがまだ明るいです。
そして相変わらず暑いです。
夜になれば涼しくなるかと思いましたが全然で、川があるためか湿度も高く、
なんと言うか日本の熱帯夜のような感じで、
お祭りで人が多く出歩いているのもあって、なんだか
日本の夏祭りのような空気感がありました。

盆踊りではありませんが、ステージ前には踊るスペースが作ってあり、
自由に踊ることができます。
本当に暑いのですが高齢の方も元気に踊っています。


演奏が中断し、なにやらセレモニー的な感じになりました。
Maugeinの社長と高齢の男性がステージに上がり何かを手渡しています。
恐らくMaugein100周年のセレモニーと思いますが、言葉が分からないので
本当のところはよく分かりません。
ダンスのスペースにはアコーディオンを持った人が集まってきました。


そして多くのアコーディオニストが一斉に演奏を始めました。
恐らくプロの奏者ではない人も沢山いる感じで、Maugeinの従業員もいます。
楽器は全てMaugein!
噂に聞いたLED内蔵のスケルトンの鍵盤式アコーディオンもありました。


22時も過ぎてようやく暗くなりましたが涼しくはなくて熱帯夜という感じです。
ずっとこのステージ前でミュゼットのシャワーを浴びました。

私がアコーディオンを始めて間もない頃、フランスのChartresという所で行われていた
アコーディオンフェスティバルに角谷さんという元プロアコーディオン奏者だった方に
連れて行っていただきました。 角谷さんは晩年、ネット上では「カブトガニ」の名称で
アコーディオン情報を発信していたので知っている方もいると思います。

Chartresへ行ったのは1998年の事ですが、その時に初めてボタン式アコーディオンの
演奏やバンド形式でのミュゼットの演奏を見ました。
MaugeinやCooperfisaというメーカーがあるのもその時に初めて知りました。

この経験が無ければ私はボタン式を演奏していなかったかも知れませんし、
ボタン式アコーディオンについて詳しくなっていなかったでしょう。
当然、アコーディオン店としての方針も違っていたと思います。

客席に座ってミュゼットバンドの演奏を聴いていると目の前の席に
角谷さん夫妻が座っているようなそんな気がしました。


午前0時前にホテルに戻りました。
窓からライトアップされた川が綺麗に見えます。
イタリアで滞在していた時にも経験しましたが、お祭りは深夜まで続きます。
まだ演奏もしていますし、人も沢山います。

昨晩フランスへ到着したばかりなのに、今日は内容が沢山あって
既に2、3日滞在しているような錯覚があります。
明るい時間が長くて一日にできる事が多いせいもあると思います。
明日もTulleに滞在します。

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