ネットのリスク2009/11/17

ネットオークションで購入した楽器の音がおかしくなったとの事で修理依頼がきました。古い楽器で音が濁るという事から、サブタの反りを疑いましたが、現物の音を聴くと、どうも違う感じです。
中を開けて点検してみると、サブタはやはり反っていましたが雑音の種類が違うので試しにサブタを取ってみましたが、やはり変です。色々と考えて結局、リードを固定しているロウが劣化してひび割れが起きている事が原因と分かりました。ちなみこの楽器、サブタの反り、リードの錆も出ていて、調律もヘンテコな事になっていました。
購入者から聞いた話によれば、自ら調律をして整備済みという事でオークションにアコーディオンを複数出している人の物らしいですが、少なくとも、この楽器に関して言えば整備はされていませんし、調律に関して言えば人為的におかしな調律になっていると言えます。実際、調律痕を見ても、間違った事をしているのは明らかです。
ネットに書かれている事は何のチェックも無く、書いたもの勝ちみたいなところがありますし、間違った情報や修理法なども平気で書かれていますので情報を鵜呑みにしない事が重要です。
これはアコーディオンの事に限らず、ネット時代には必要な注意事項ですね。

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