ボタン式ダブルチャンバー2台2023/02/13

イタリアからボタン式(インターナショナルタイプ)の
アコーディオンが2台入荷しました。
メーカーはイタリア カステルフィダルドにある1946年創業の老舗 Giustozziです。


右46音、HMML、MLチャンバー、120ベースという
標準的な範囲でのフルスペックの楽器です。
外装は黒のセルロイド張りです。


46音、HMML、ダブルチャンバーなので何の制限もなく演奏ができます。
リードはハンドメイドです。
勿論、MMの波の速さは任意に調整してお渡しします。


蛇腹の内側は赤になっています。
ベースリードの一番低音の列は、木枠がL字型のホーン形状になっているので
豊な低音が響きます。
この構造を持っている楽器は案外少ないです。


重さは実測で11.6kgでした。
46音のダブルチャンバーとしては標準的な重さです。
アコーディオンは実際の重さがカタログ値と大きく違う事が多いので
カタログ値が軽い事を理由に機種を選ぶと当てが外れます。


もう一台は同じ機種で外装が木目になっている物です。
楽器としての仕様は同じです。
リードも同じで、ハンドメイドです。


アコーディオンは殆どの場合、本体は木でできています。
黒い楽器は木のボディーの表面にセルロイドが貼ってあります。
木材は通常、合板が使われています。
この楽器は合板ではなく、無垢の木材でできており、
素材の木目そのものを活かしています。
本体が無垢と合板では僅かに響きの違いが出ます。


蛇腹は木目の外観に合わせて、表は焦げ茶で中はアイボリーです。
角の金具は金メッキです。
蛇腹の金具以外も、金属パーツは金メッキ仕上げです。
この楽器もベースリードの最低音の列はL字型のホーン形状の木枠です。


重さは実測で11.2kgです。
セルロイドが貼っていない分、少し軽くなっています。

Giustozziのアコーディオンは家族経営の小さな会社ですが、
丁寧に作られた良い楽器を良心的な価格で提供してくれます。
その為、年間に沢山の楽器を作る事はできませんので、
輸入代理店をしてもビジネスとしては規模が小さいです。
同じ仕様の楽器であれば日本で有名なブランドよりも低価格です。
ですが、性能が劣る事はありません。

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