ロシアのボタン式32010/09/06

ロシアのボタン式アコーディオンの修理をしています。
以前の修復については前日の記事をご覧ください。
http://accordion.asablo.jp/blog/2010/09/05/5379711

ベースリードの全てのサブタ皮を修正しました。
ご覧の通り、皮は平らになっています。
昨日ご紹介した、例の写真フィルムでできた押さえバネも平らです。
オリジナルを尊重しフィルムを再利用しました。
ある程度短期間で反りが戻ってくる可能がありますが取り敢えず、これで行ってみます。

リードブロックを留めているL字型の金具も調整してブロックの浮きを修正しました。
最初は隙間ができており、楽器を振るとガタゴト音がしていました。
もちろん、鳴らそうとして蛇腹を動かすと空気が盛大に漏れて音は殆ど出ませんでした。
これでベース側の修理は完了です。

右半分の修理にかかります。
右手のリードもサブタ皮が反っています。

楽器の裏に音色切り替えスイッチが付いていましたが、動かずに使えませんでした。
原因は、ご覧の様にスライドする板が湾曲している事と、
元々の木枠の加工不良による摩擦が大きい事でした。
これも修復しました。

リードの裏側のサブタも反っています。
やはり錆が出始めていました。

リードがあまりにも簡単に外せたので良く見ると接着のロウにヒビが入っていました。
これも修復する必要があります。
今日はここまで..