バヤンの修理 ― 2021/02/28
比較的状態の良いバヤンの修理を行っています。
これはベースリードです。
4列分が一体になった木枠にリードが付いていますので
木枠の内側面に問題があるリードでは取り外して
作業するしかありません。
低音のリード2列分はその向かいに高音のリード列があるので
リードを外した後のロウ留めが大変です。
リードの下の方は向かいのリード列の木枠が邪魔をするので。
さて、こちらは右手のボタンを分解したところです。
この楽器は右手のボタンを操作するとカツカツとノイズが出ます。
原因はボタン裏のフェルトの劣化です。
一般的なボタン式アコーディオンではボタンを回すとボタンだけを
外す事ができ、フェルトも挟んであるだけなので簡単に
抜き取り交換できます。
ですが、このバヤンではボタンのトップを外せない構造です。
フェルトは接着されていつので取るのも大変です。
なので分解してボタンの裏面に手が入るようにする必要があります。
バヤンのボタン部分を初めて分解しましたが、
こんな構造になっていました。
この部分の構造はボタン式アコーディオンより整備性が良いですね。
内側2段のボタンの裏面です。
これでボタンの裏面を作業できます。
フェルトは劣化して薄くなり柔らかさがありません。
一番外のボタン列はフレームがあって更に分解しないと
ボタンの裏面を触ることができません。
ここまで分解してやっと1列目のボタンの裏が見えます。
フェルトは接着してあるので綺麗に取り去るのも結構大変です。
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