左の番2010/07/17

先日、大修理のリピートが来ました..という記事を書きました。
http://accordion.asablo.jp/blog/2010/07/07/5247145

あれから右手のバルブのフェルトと皮を新しい物へ貼り替え、
楽器に戻す作業を行い、ようやく完了しました。
チャンバー付きの楽器の場合、バルブ交換は本当に大変な作業です。
右が終わりましたので、今度は左側の番です。

左手のストラップの根元ですが、やはり、あの赤い粉が..


ベース側のフタを空けてみると..
フタの裏側はこの通り!
フェルトの残骸の赤い粉と、虫の抜け殻が堆積していました。


ベースボタンの周囲にあるフェルトもしっかり食われています。


空気ボタンのバルブです。
ボタンの先にあるリンクの角が底板に当たる部分にある
消音とショック吸収の為の小さな丸いフェルトは食害により消失し、
接着剤だけが残っていました。 バルブも食われていますね..


ベースボタンを全て取り去り、複雑に入り組むメカニックを取り外すと
ようやく、一番底にベースのバルブが姿を現します。
不思議な事にバルブのフェルトは思った程、虫に食われていません。
ですが、年数から考えてやはり交換時期です。
この後は、バルブを楽器から取り外し、新しいフェルトと皮を貼り、
また、元通りにバルブ、ベースメカ、ベースボタンを組み込んで行きます。