バヤンの修理2013/06/22

先日、記事にしました80年前のバヤンの修理を開始しました。
http://accordion.asablo.jp/blog/2013/06/05/7034699



右手のボタンは変色している物に黒く塗装して補修したらしく、
塗装が部分的に落ちて見栄えが悪くなっています。
これを補修する為と、ボタン下部にあるフェルトがペランペランに薄く
潰れていますので交換する為にボタンを全て取り外します。
現代のボタンと違い真ん中のネジを緩めて取り外します。


ベースボタンもフェルト交換とベースメカニックの修理の為にボタンは全て取り外します。
120個外すのはなかなか大変な作業ですが、更に作業を困難にさせる事があります。
写真の中央のボタンですが、ネジの頭が欠けています。
こうなるとネジの取り外しが困難になります。


こちらも取り外し困難なベースボタンです。
中央の黒いボタンですが、ネジのマイナス溝がありません。
何故無いのか分かりませんがこのようなネジの問題がある箇所がいくつかあり、
全て取り外すのに時間がかかりました。



右手ボタンの黒いボタンを真っ黒にしました。
外観が引き締まりました。


これはベースボタンを外したところです。
こちらはベースメカニックを分解調整する為に外したままにします。
ボタンの軸は驚いた事に木製です。
さすが年代物です。

ボタンの下に付いていたフェルトです。


リードに付けてある皮のバルブです。
反りはあまり出ていませんが劣化して硬化、ひび割れがあります。
全数、交換します。
皮の押さえに使っているのは映画のフィルムみたいです。
よく見ると端にスプロケットの穴らしき物があります。



ベースリードは木枠が直付けでした。
これはリードバルブを交換するのがとても大変になります。


取り外したリードバルブです。
結構な量ですね..