おまけ付き2020/11/13

フランスからアコーディナが入荷しました。

Marcel Dreuxというメーカーの標準的なモデルです。
強くてシャープな音が特徴の物です。

届いた楽器を確認する為にケースを開けると何か黒い物が..
メーカーロゴ入りのマスクでした。
ヨーロッパではマスクなんて絶対しなかったのに状況が状況なのでしょう。
という訳で、こちらの楽器をご購入いただくとオリジナルマスクが付いてきます。
取り敢えず、限定2名様まで。


金山橋交差点2020/11/20



monte accordionの最寄り駅、金山駅からすぐの金山橋交差点の先は
ビル建設のための工事が行われています。
基礎工事が終わったようで、巨大なクレーンができて鉄骨の組み立てが
始まっています。
ご来店の際は、交差点の景色が以前と少し違うのでご注意ください。

日本にもあるコレクション2020/11/26

今日は木曜で定休日です。
先日、28年になるバイクの車検を終えたのでちょっと出かけました。


という訳で出発して2時間も経たずに目的地に到着。
岡崎市から北上できる高速道路が整備されたので楽になりました。



やってきたのは岐阜県恵那市明智町にある「日本大正村」です。



到着してまず向かったのはここ。
レトロな洋風木造の建物。



屋根の上には風見鶏。



この建物、駐車場からすぐのトイレでした。



トイレの中から見たステンドグラス。



日本大正村の案内図です。
この近辺には何故か、年号+村が幾つもあり、他にも明治村、
昭和村(今は改名されたようです)などあります。
大正村はテーマパークのように囲みがあって入場料が要るタイプではなくて
実際に人が住んでいる場所に古い町並みや施設があり、
付近一帯をそう呼んでいるという感じです。



趣のある路地と古い建物を無料で楽しめます。



こんな感じで風情があります。



紅葉の時期なので建物と一緒に楽しめました。



路地を抜けて行き着く先にある大きな施設が見えてきます。
大正浪漫館という有料の施設です。



浪漫館は小高い丘の上にあるので景色も良いです。



浪漫館には有料の展示施設があります。
今、NHK大河ドラマでは明智光秀を取り上げたドラマを放送していますが、
明智町は生誕地とされている事もあり、大河ドラマ館として
とても盛り上がっているようです。
(実はこのドラマを見たことがない..)

私のお目当ては大河ドラマ館ではなくて隣に小さく出ている看板の方。
「大正村所蔵品 イタリア鍵盤式アコーディオン..」と書かれていますが、
ここの所蔵品はそんな平凡なものではありません。

愛知には名古屋市で生まれた尾上隆治という方がいらっしゃいました。
この方は工場の経営者でありながらアコーディオン愛好家で、
このエリアでのアコーディオン普及に多大な功績をされた方です。
演奏や指導もする傍ら、アコーディオンの収集もしており、
亡くなられた時にコレクションを大正村に寄付されたのです。
当時は少し話題になりましたが今はあまり語られなくなり、
ネットでの情報も乏しく、アコーディオン愛好家でも知らない方が多いと思います。
大正村のサイトでも殆ど情報を探す事ができません。

大正浪漫館では尾上氏のコレクションの一部を常設展示しています。
撮影不可なのでここで展示物を紹介する事ができませんが、
一見の価値がある大変貴重な物です。
表の看板にはイタリア鍵盤式アコーディオンと書かれていますが実際には
世界的にも貴重な多くのアコーディオンがあります。
戦前の古いアコーディオンだけではなくダイアトニック式、コンサーティーナ、
バンドネオン、ボタン式アコーディオン、バヤン等々..
イタリアのカステルフィダルドにあるアコーディオン博物館で見られるような物が
日本でも見られます。

展示物で記憶に残っているのは、国内外のとても古いアコーディオンの他、
鍵盤式バンドネオン、楕円ボタンのボタン式アコーディオン、湾曲鍵盤アコーディオン
、美しい貝細工の楽器、東京オリンピック記念モデル 等々..
その他、アコーディオンを抱えている陶器の人形コレクションや、
アコーディオンが描かれている切手のコレクションなども見られます。



ロマン館のように後で作られた建物もありますが、古い物も残っています。
ここは役場跡で今は大正村役場として資料館になっています。



ここは個人的に好きな逓信資料館です。
古い郵便局跡ですが隣は現役の郵便局。



反対隣は昭和な感じの商店。
大正村は意図的に大正だけを集めておらず、人が暮らす町なので、
散策すると昭和レトロなものにも沢山出会えます。



逓信資料館の中には電話に関する古い機械が見られます。



古い電話交換機ですね。
手でプラグを差し替えて電話を繋いでいたのだと思いますが、
このプラグ、エレキギターや楽器の接続に今も使われるフォンプラグです。
名前の由来は電話交換機から来ています。



古い電話機も展示されています。
さすがにこの感じの物は使った事はありません。



手回しのハンドルが付いた物は小学生の頃にタクシー乗り場にあったのを
見たことがあります。



ここまで来ると実際に使った事のある物も出てきますね。



水路沿いの歩道も整備されています。
右奥に見える綺麗な建物は大正浪漫亭で、一階はお土産売り場、
二階はレストランになっています。



という訳で、浪漫亭の2階にあるレストラン「かわかみ」に来ました。
大正にちなんで洋の要素を入れた和食という感じのメニューもあります。
国産豚のヒレカツ丼を頼みました。
850円で味噌汁、付け合わせ、ドリンクも付いていてお値打ちですが、
驚いたのは分量の多さです。
メニューに半分サイズもできます、と書いてある理由が後で理解できました。



食後のコーヒー。
ドリンクは平日のみのサービスのようです。
器が綺麗ですし、ボリュームもあり、きちんと器が温めてある点に感心しました。



食事も終わり帰る事にしました。
折角バイクで来たけど徒歩で楽しむ場所なのであまり意味無かったです。

大正村は見るものが沢山ありますので一日かけて楽しめます。
駅もすぐ近くなので電車で来るのもお勧めです。
そして何よりも、ロマン館のアコーディオンコレクションをお勧めします!
国内でこのようなコレクションを見られる場所は他にありません。


日本大正村のサイト


フレンチボタンのベース修理2020/11/28

当店で販売したフレンチタイプのボタン式のベースで
僅かな発音遅れがあるということで修理をしました。


発音の問題はリードではなくベースメカニックという事が分かったので
分解する事にしました。
フレンチタイプのボタン式は全て沈まないキノコ型ボタンが特徴ですが、
これが結構大変で、分解する時はボタンの頭を全て外す必要があります。
120個回して取るのは結構大変です。
勿論、元に戻す場合は120個取り付けが必要です。



ボタンのトップを外し、ボタンの部品も抜き取りました。
フレンチタイプのベースのもう一つの特徴である、
ボタンの板部分が階段状になっているのが良く分かります。



ベースメカニックを全て取り出し、バルブだけになりました。
ベースの異常はここまで分解しないと直せない場合もあります。
今回の異常は一般のユーザーなら不良にならないレベルの僅かな事象ですが
プロ奏者なので感知できるというものです。
大抵の場合指摘しても、「そんなものですよ」、「弾いていれば良くなってきます」、
などと言われて誤魔化される程度とも言えます。
病気と同じで色々な診断ができますので楽器の不調もセカンドオピニオンを
試してみることをお勧めいたします。

当店でご購入の物はこの様なディープな修理でも保障で直しますし、
修理も当店で行うので余計な時間は掛かりません。
たとえば保証修理にならない案件でも当店で新品をご購入いただいた場合は
修理、調律費用は3割引きになります。