ベースボタンの調整2008/04/22

昨日から引き続いて、ベース部分の組み付けを行いました。古いバルブは捨てて新しい物に変えた為、バルブの高さが変わっています。ちなみに、バルブ交換といっても新品で用意されているのは木のバルブ本体だけなので、フェルトや皮は自分で付けます。元のバルブと高さが変わるので、そのままベース部分を組んで行くと120個あるベースボタンの高さが不揃いになるのはもちろんですが、バルブが開いたままであったり、ボタンが引っ込んだままであったりして使い物になりません。そこで、ボタンの位置をきちんと揃える作業が必要になります。ボタンにガタが出ない事と、バルブから空気漏れしない事、高さが揃う事の全てをクリアする為の調整ですので、これも時間をかけて正確に行いました。完成させる事が目的ではなく、きちんと調整する方法と作業を習得する為ですので。まあ、120個全部行う訳ですからどうやっても時間は必要です。
写真は、バルブを固定している途中の物です。普段は楽器のふたを開けてもバルブ上にベース機構が載っていますので、このように直接見る事はできません。

ベースボタンの調整は夕方におわりました。綺麗に並んだボタンは、楽器の向きを変えてもガタが無いので高さは揃っています。少し押せばすぐ音が出始めるのでレスポンスが良いです。
まだ時間があったので、スイッチ切り替えの調節と、グリルの表面研磨、グリルのネット交換をしました。グリルには傷がありましたが、磨くと綺麗な艶が戻りました。グリルの古いネットと、左手部分の蓋のネットも交換し、楽器の中身だけではなく、見た目も段々と良くなってきます。