青ボタン入荷2010/06/05

イタリアより、ボタン式のアコーディオンが届きました。

CooperfisaのPerla304という機種です。
Perlaはコーペルフィサの標準グレード品です。
この上には、上級モデルのDiamante、更に最上級モデルの
Super Cesareがあります。
この楽器の仕様は、右52音MML、左120ベース、重さ9.8kg。
青いセルロイド貼りで、装飾付きです。
MMLのリードセットですので、MMと違い、幅広い音色が出ます。
MMでは、MとMMの2種ですが、MMLならば、M、L、MM、ML、MMLの
5つのパターンがあります。
ミュゼットしか弾かないのであればMMで十分ですが、
Lの単音やMLなどは結構使い所のある音です。
ちなみに、52音ありますので、MMLでも鍵盤式のHに相当する音も出ます。
リードに関して言うと、フレンチタイプのボタンらしく、ロウではなく、
釘で固定されていますので、明るく鋭いボタン式らしい音が出ます。


右のボタンは5列ありますので、どの様な運指にも対応できますし、
全てのキーで弾き易く、5指で演奏するのにも適しています。
4列タイプのボタンは、4指奏法で弾く場合には良いかも知れませんが、
5列ある方が何かと便利。重さが特別増える訳でもありませんので。
右のボタンの黒鍵部分はブルーの特別仕様。
グリル部分はメーカー伝統のデザインにラインストーンや、
白、銀のペイントで装飾されています。勿論、職人の手作業です。


左手側は、120ベース。96ベース以上あれば大抵問題ありませんが、
ベースボタンは少なくても結局、12音分のリードが必要なのです。
僅かな重量増だけですので、120ベースにしておけば間違いありません。
ボタンは6列ありますので、dimのコードボタンもあります。
3列ベース仕様ではありませんので、今まで2列ベースを使っていた人が
持ち替えても違和感はありません。
ベースボタンは全てブルーの特別仕様。
ボディーの4隅にも、メーカー伝統のデザイン装飾がされています。
文字は全て、銀の縁取り付きの白いペイントで、ラインストーンが並べてあります。
Cooperfisa、Vercelli、Italia の3つの文字が入っています。
Vercelli はメーカーのある都市の名前です。


蛇腹の表面はつや消しの銀のテープですが、中を開くと水色になっています。
蛇腹留めと、左手のベルト、背負いベルトも全て青の皮製です。
とても美しい楽器です。標準モデルながら、音も素晴らしいです。
これで重さは10kg以下ですから、敢えて96ベースを選ぶ
必要もないかも知れませんね。MMLという事もあり長く付き合える楽器です。

オーダー装飾2010/06/05

先にご紹介した青いボタン式と共に、赤いアコーディオンも入荷されました。
しかし、これはお客様のオーダーした物なので在庫ではありません。
ですが、とても綺麗な楽器に仕上がっていますので、ご紹介します。

先に紹介した青い楽器よりも小さいサイズの楽器です。
Perla300という型番で、右手46音のMM、左は80ベースです。
ボディーカラーですが、通常の赤いセルロイドではなく、
もう少し明るいトーンの赤で、不規則な模様が十字というか、
クロス状になっている特別な物です。
蛇腹の表は艶消しの赤で、中はオレンジ色です。
蛇腹留め、左手ストラップ、背負いベルトは全て赤の皮製です。


右手のボタンは黒鍵部分が赤。
グリル部分は、金のネットを張り、Cooperfisa伝統の装飾を
色分けとラインストーンで飾っています。
Cooperfisa のロゴの左右にある絵柄ですが、これは
オーナー様自身がデザインなさった物です。
手書きで書いて頂いたイメージをスキャナーで取り込み、
細かい部分の塗り分けや修正を私がパソコン上で行い、
データーをメーカーへ送って作ってもらいました。
実際に届いてみると思った以上の出来栄えに感動です。


左のボタンは金のミラータイプです。
メーカーロゴなど、文字の部分は金の縁取り付きの白いペイントで、
ラインストーンが並べてあります。
細かい部分のオーダーを伝えるのに苦労しましたが、
完璧な出来栄えにオーナー様にも大変喜んで頂けました。
勿論、楽器としての出来も素晴らしい物です。
小さなメーカーですので、細かいオーダーにもしっかり応えて頂けます。
但し、ちょっと時間がかかります。少人数での手作り故..