不完全ですが..2011/05/05

40年前の古いアコーディオンの修理依頼を承りました。
ベースボタンの一部を押すと戻らなくなり、音が出たままになるという症状です。

ベースの不具合の原因は簡単でした。
ご覧の通り、ボタンが斜めに曲がっていますので、押し込むと周囲の穴に
ボタンが強く当たり、戻らなくなるという具合です。
これは、ボタンを修正して修理完了です。
ボタンの位置は外周部分なので、何かにぶつけて曲がったのでしょう。
このトラブルはよく見かけます。


少し弾いてみると、調律はかなり狂っていました。
楽器の中を点検すると、やはりサブタ皮が反っていました。
幸い、リードの錆はありません。


ベース側の大きなサブタ皮は酷く反っていて、写真の様に、
一部は蛇腹に当たり、蛇腹に挟まれている状態でした。
この状況では調律が狂うのは仕方ありません。

上記の状況や調律の状態を説明させて頂きましたが、
遠方からのご依頼で、演奏の本番が迫っていてすぐに練習を再開したいとの事で、
ベースボタンの修理だけでお返しする事になりました。
仕方がない事ですが、この状況でお返しするのは心苦しいというか、
不完全燃焼というか、心残りがあります。

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