クラビエッタ2011/09/21

クラビエッタ(Clavietta)という鍵盤ハーモニカの様な楽器の修理を承りました。
アコーディナの販売と修理を行っているという事で私の所へやってきました。

見た目、鍵盤ハーモニカそのものですが、余分を削ぎ落としたボディーは
殆ど、鍵盤しかない楽器の様に見えます。
この楽器はイタリア製で既に生産はされておらず貴重品となっているようです。

早速、分解を始めましたが興味深い事に気付きました。
この吹き口、どこかで見た事がある..
そう、これはBORELのアコーディナの吹き口とそっくりです。
以前にBORELの修理をした時の写真は下記で見られます。
http://accordion.asablo.jp/blog/2010/09/16/5426509

前の記事には樹脂のキャップが登場していませんが、
現物にはクラビエッタと同じ様な物が付いていました。
因みに、吹き口にテープを巻いているのは、私が吹いて点検、調整をする為です。
お客様の物ですので。

ケースの底が2重底になっているのもBORELアコーディナと同じです。
ドレンバルブも位置は違いますが、形はソックリ。

鍵盤から繋がるバルブもBORELの物とソックリです。
ソックリというか同じと言えるでしょう。
以前に修理した記事でも、この部分の写真が見られます。
http://accordion.asablo.jp/blog/2010/09/15/5423548

このクラビエッタもかなり古いので、パッキンシールが傷んでおり、
空気漏れがかなりありました。

リードも細いプレートにステンレス製でアコーディナと同じ物です。
取り付け方法はネジと接着剤の両方を使っています。
これもBORELアコーディナと同じ。ネジと接着剤の材質は違うようです。

クラビエッタのケースにはMADE IN ITALY と書いてあります。
BORELのアコーディナはフランスで売っていた筈ですが、
生産はイタリアだったのかも知れません。
現在販売しているBORELを原型とした復刻アコーディナはフランスで作成されています。
リードはイタリア製だと思います。

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