Cooperfisaボタン入荷2012/07/11

イタリアよりフレンチタイプのボタン式アコーディオンが入荷しました。

右MM、96ベースと右MML、120ベースの2機種で
それぞれ白と赤がありますので合計4台です。


こちらは右がMMのモデルです。
スイッチでMとMMの切り替えができます。
46音ありますので小型ですが鍵盤式のフルサイズより音域があります。
また、小型ですがボタンは5列ありますので、あらゆる運指に対応できますし、
移調もやり易いです。
このクラスでは4列ボタンが多いと思います。


メーカーロゴは銀の縁取りにブルーの文字にラインストーンが入っています。
グリルの網と蛇腹の中もブルーです。


ベースボタンは96ありますので、殆ど不自由ありません。
このクラスは80ベースが多いですが、これはdimが付いています。
フレンチタイプは3段ベースで、コードがメジャー、マイナー、セブンスという物も
ありますが、この楽器は2列ベースでディミニッシュがありますので、
鍵盤式から移行する方にも扱いやすいです。


こちらは、右MMLの52音、120ベースのモデルです。
ベースは120あります。
このモデルも右のボタンは5列、ベースは2列ベース4コードです。

赤ボディーの方は、銀の縁取りに白い文字にラインストーンです。
グリルの網は銀で、蛇腹の中は赤です。

同じ機種の装飾入りもあります。
http://accordion.asablo.jp/blog/2010/07/12/5261639


MMLなのでボタンの裏側にスイッチが5つあります。


どの機種もボタンはミラータイプ。
ベースボタンも同じです。
ドーム状の透明樹脂の下がミラーの様に反射するものです。
グリルカバーは金属のピカピカした物ではありませんが、
それに引けを取らないデザインです。


この4機種、発注から完成まで1年近くかかりました。
大きなメーカーではありませんので。

ベースリードの修復2012/07/11

60年前のアコーディオンの修復をしています。
前回の記事はこちらです。
http://accordion.asablo.jp/blog/2012/07/03/6563687


右手側のリードの修復は全て完了しましたので、後はベース側です。
これはベースリードですが、やはりかなりの確率で錆が出ています。
さぶた皮は反っているので取り外した後です。
この楽器は5列リードですので、12音×2×5=120 のリードがあります。
リードプレートには2本付いていますので60個とも言えます。
右手よりはだいぶ少ないですが、その分、大きいので大変です。


リードを木枠から外したところです。
古いロウは残ったままです。
写真の様にロウが内部に流れ込んでいる箇所がありました。
場合によってはリードが触れますので問題になります。
こうした製造時からの不具合も修復で除去する事ができます。
古い楽器でも修復をすると新品より良くなる部分も出てくるという事です。