国産アコの修理2012/08/31

24年前の国産アコーディオンの修理の受付をした事を先日書きました。
http://accordion.asablo.jp/blog/2012/08/29/6635525


その楽器の修理を開始しました。


24年前という事で、とても古いという部類にはなりません。
ですので、経年劣化はありますが、中は比較的きれいです。
写真はベースリードですが、低音の大きい方の木枠は直付けですね..


外れてしまったリードです。
一般的にはロウで接着してありますが、これは違うようです。
ロウの様に常温である程度の粘りを持っていませんので、
割れた部分がギザギザになっています。
ロウの様に加熱すると溶けますがもう少し融点が高い感じです。
色あいから言って、シェラックかも知れません。
シェラックはカイガラムシという虫が分泌する樹脂状の物です。

新たにベースボタンの不具合も発見しました。
高さが低くなっています。


ベースのベルトですが、恐らく当時からの物と思われるビニールが..
もちろんこれは出荷時の保護用ですので、使う時は取り去ります。
折角のベルベット生地なのに、長年ビニールに触れて演奏するのも
勿体無いですし、場合によってはくっついて取るのが困難になりますので。