中古品の再生開始 ― 2012/08/15

当店で在庫している中古楽器の再生を始めました。

イタリアEXCELSIORの最高峰、コンチネンタルです。
恐らく２０年程度以前の物です。


比較的新しい中古ですが、外観に問題があります。
グリルカバーは凹んでいますし、このカバーのパネル自体が
元々付いていた物とは違います。
理由は分かりませんがパンチングメタルに変えられています。
EXSELSIORのRのメッキも取れています。


鍵盤の高さにバラつきがあります。
経年劣化でバルブのフェルトや皮が縮みますがその量が同じではないので
このように鍵盤の高さに差が出てきます。
また、鍵盤を離した時のバルブが閉じる音も大きくなっています。
これも経年劣化でフェルトや皮が硬化するためです。


バルブの経年劣化がある程度進んでいると判断した為、バルブのフェルトと皮を
新しいものに交換する事にしました。
この楽器はチャンバー付きですのでバルブの数は通常の倍で、４１鍵盤なので
８２個もあります。
バルブを鍵盤から外し、バルブから古いフェルトと皮を剥がしました。

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