ベースリードの修理2012/08/17

30年以上前の物と思われる少し変わったデザインのアコーディオンの修理をしています。
http://accordion.asablo.jp/blog/2012/07/28/6587497


前回までに右手のリード周りまで修理しました。
http://accordion.asablo.jp/blog/2012/08/12/6614826

ベースリードですが、こちらもリードバルブ(サブタ皮)が激しく反っています。


ベースリードを別の角度から見たものです。
やはり激しくサブタ皮が反ってります。
一番左の列のリードですが、本体直付けです。
これはとても面倒なタイプで、修理も調律も大変。


リードを取り外すとサブタ皮を押えている樹脂製のバネが落ちていました。
こうして剥がれた部品が穴を通り抜けて、ベースメカニック側にまで達している物も
幾つかみられました。
サブタ皮が反っていなくても、このような状態では全て貼り直しするしかありません。
通常の使用で剥がれ落ちる訳ですので、1つでも落ちていれば
他の場所も弱っているのは確実です。
演奏中に落ちれば音程のズレや、音が出たままになるトラブルがおきます。
そんな楽器は怖くて使えませんので全て貼り直しとなります。


ベースリードのサブタ皮を全て取り外しました。
古くて再利用できませんので、全数交換します。