駐車場20202020/01/21

大変申し訳ないのですが、monte accordionには専用の駐車場がありません。
幸い、近距離に沢山の駐車場がありますので調査をしてみました。

黄色のPの部分は、monte accordionから200m以内のコインパーキングです。
A~Nまでのアルファベット順に近い距離となっています。


A パークレポ 名古屋市波寄町

monte accordionから84mで最も近い駐車場です。
徒歩1分程度です。
料金も平均レベルです。
良いところは近い事と、料金が30分刻みの設定というところです。
悪い部分は最大料金が日中と夜間で分かれるところです。
知らずに19時を過ぎると1000円になります。


B 名鉄協商 桜田町第3

こちらも86mと至近距離。
料金は平均的ですが、最大料金は少し高めです。
場所が分かりやすい所です。



C PARK ZEUS 波寄町

100m以内の至近距離。
料金は平均的。
最大料金が安いですが、それ故に満車の時が多いです。


D 三井のリパーク 桜田町第3

距離は114mなので近いです。
場所も分かりやすい所です。
最大料金は少し高め。



E ひよこパーキング

距離は近い方です。
2台分しかありませんが空いていれば一番のお勧めパーキング。
最大が500円と安く、時間の刻みも30分。
そして、屋根付き。
細い路地なので場所が分かりにくいです。



F 三井のリパーク 波寄町

距離は近い方です。
軽自動車専用ですが料金は高め。
場所は分かりやすいです。


G,H  名鉄協商 金山駅東第3,第4 
道を挟んで2箇所あります。
店からの距離は遠くないですが、細い路地なので場所は分かりにくいです。

こちらは金山駅東第3。

こちらは金山駅東第4。
第3と第4は向かい合わせで同じ会社で値段も同じに見えますが、
最大料金の設定が、第3の方が24時間なのに対して
第4は20時までなので、長く停める方は選んでください。
それが理由で第4の方が空いています。
また、第4の方は壁際の所があるので日中日陰です。


I 名鉄協商 金山駅東第5

距離は遠くないです。
料金設定が高めですが収容台数が多く、分かりやすい位置です。



J アイペック 名古屋桜田町第1

店からの距離は150m程度です。
最大料金が安いですが、時間あたりの料金は高め。



K アイペック 名古屋波寄町第1

距離は150mを少し越えます。
最大料金は高く、時間料金は30分刻みで平均値。
コンビニの裏です。



L 三井のリパーク 桜田町第2

店からは少し遠いですが200m以内です。
最大料金は高めですが通常料金は平均値です。



M 名鉄協商 金山駅東第6

コンビニの駐車場内にあるコインパーキング。
なので良く見ないと見落とします。
少し高いですが他が満車でも空いている時がある穴場。



N 名鉄協商 桜田町

店から200m圏内ギリギリの位置。
最大料金は高め。
場所は分かりにくく、駅からも遠いですが何故か満車の時が多い。


と、ここまで14箇所が200m圏内のコインパーキングです。
10年前と比べるとかなり増えましたがそれでも、
雨の時には満車が多くなってきます。

以下は一覧です。
黄色枠は優れている点で、青枠は劣る部分です。
情報は2020年1月時点ですので変更されている事もあります。
地図と併せてご覧下さい。



破損の修理2020/01/24

お客様から調律のご依頼で宅配便で届いたアコーディオンの
左手側の本体部分の破損を修理しています。


ベースの下部にある4箇所の足が当たる部分の内側の木が破損していて、
接着修理をしているところです。
この損傷の原因は楽器を宅配便で送った際の梱包不足による
輸送中の衝撃によるものです。
ハードケースに入れられてきましたが楽器の下の空間への緩衝材が薄く、
宅配業者でケースを強めに置いた時に脚部に大きな力が加わってその内側が
破損したのだと思われます。

楽器を宅配で送る際は楽器の下とその周囲に厚く緩衝材を入れるようにしてください。
アコーディオンはベースの手のひらが当たる面を地面、
鍵盤の先が空に向くような姿勢で送るようにしてください。
そして、楽器の下には沢山の緩衝材を入れてください。
ハードケースだけでは楽器の下に緩衝材を入れるスペースが少ない場合があります。
その時はもうひと回り大きいダンボール箱に入れてケースの下に緩衝材を入れます。

荷物の周囲には大きく分かるように、壊れ物表示と輸送中の
向きを指定する表示をするようにしてください。
これはどの方向から見ても分かるようにする必要があります。
宅配業者から表示するためのラベルをもらうことができます。
依頼する業者が使っているラベル表示以外のものは貼ってあっても
無視される可能性があるので、依頼した業者からもらうのが間違いないです。
きちんと梱包されておらず、表示もされていない場合、万が一の際に
宅配業者からの保険が使えない場合が多いです。
なにより、大切な楽器を壊さないためにできる事をしておきましょう。

日本製ビンテージ2020/01/25

とても古い日本製アコーディオンの修理を承りました。
ご依頼は昨年ですが大掛かりな修復で長期になるため、
なかなか開始できない状況でした。


自宅の蔵から出てきた物で、ご先祖様愛用の品だったと思われます。
外観の保存状態がかなり良いですが恐らく60~70年程度以前の物と思います。



トンボ楽器製のASIAというモデルのようですがおしゃれなデザインです。
セルロイドの色も綺麗に残っています。
さすが、古い立派な蔵から出てきただけのことはあります。
温度、湿度が保たれていたのでしょう。




恐らく純正のハードケースもとても綺麗な状態。



ハードケースの中に押してある印です。



楽器に付いていたベルトですが、木綿の布を巻いて補修してあります。
緑色の革なので元々付いていたオリジナルと思います。



ベースのバンドも木綿の布で綺麗に補修してあります。



ベルトの金具はピカピカです。
年代を考えると驚異的。
リードがスチール製ということで、当時は殆ど真鍮製だったと思いますので
かなりの高級品だったのではないかと思われます。



外観は綺麗ですが、鍵盤の高さはかなりのバラツキがあります。
鍵盤自体は酷い変色や変形もなくとても綺麗です。



鍵盤のカバーを外してみると..
この部分も大変綺麗です。
木でできたバルブは高さのある独特な形状です。
花魁の下駄?みたいな形ですね。

バルブにはフェルトは無く、皮だけ貼ってあるタイプで、
フェルトの虫食いによる鍵盤高さの乱れではありませんでした。
単にアームの変形だけと思います。
いずれにしてもバルブは一旦外して皮の交換が必要です。



外観は綺麗ですが内部は経年を感じさせます。
リードバルブは反りが盛大です。



リードには錆びが出ていて、リードを留めているロウも劣化でボロボロです。
そういえば、以前にNHKでドラマのエキストラに出た時に修理した
トンボの古いアコーディオンも同じような感じでした。
年代も同じ位と思います。



ベースリードです。
なんと、5列もあります。
そして1列は面倒な直付けです。



ベースリードもリードの錆び、ロウの劣化、リードバルブの劣化があります。
という訳で、内蔵している全てのリードは取り外して錆びを除去して
リードバルブを交換し、木枠にロウ留めするという作業が必須です。
当然、最後は全体の調律も必要になります。



ベースリードを取り外すと空気の出入りする穴とバルブ表面が見えます。
茶色の所はバルブの皮が付いていますが、白いところは皮がはがれて
下の白いフェルトが見えています。
ベースメカニックは全て取り出してバルブのフェルト、皮を交換し、
調整しながら戻して行く作業が必要です。



ベースの底板です。
シリアルNo.が書いてあります。
開口部の網は虫食いで破れています。



ベースメカニックは驚くほど綺麗な状態です。
埃も少なく状態は大変良いです。
これならバルブ材の交換は現代の楽器と同じ感じでできそうです。
と言っても、その作業自体が大変ですが..



ボディーの内側に印がありました。
「TODA」という印と「510」、カタカナの「ヤ」、四角に囲まれた「A」の4種類。
TODAは検査した人?
510はこの楽器の製造時の識別番号で、ヤとAは不明です。

さて、この楽器、修理すると、とても時間が掛かるので費用も相当になります。
一般的には修理しない選択になりますが、古くから家に伝わる物で
保存状態も良いので直す価値は十分にあります。
70年前の楽器の音を私も聴いてみたいです。

ちなみに、この楽器が出てきた古い蔵は改装して春にはカフェになるそうです。
オープン時に間に合わせて当時の楽器の音を蔵のカフェで響かせたいという
オーナー様のご希望です。
ご期待に沿えるよう頑張って修復させていただきます。

日本製ビンテージ22020/01/26

70年程度以前の日本製アコーディオンの修理を承りました。

修理は昨年の年末から開始しました。
最初にリード周りの修復から行いました。



これは元の状態の右手側のリードです。
皮製のリードバルブは古くなり硬化と反りが出ています。
リードには錆びが出ていて、リードを木枠に留めているロウも劣化して
ひび割れが起きています。
このままでは楽器として使えないので木枠からリードを取り外し、
古いロウと錆びを除去した後に新しいリードバルブを貼り付け
木枠に戻してロウで留める作業が必要です。



リードバルブを剥がしたところです。
錆びはそれなりに出ていますがこの程度であれば修復可能です。
この楽器はかなり古い物ですがリードはスチール製で
リードフレームはアルミニウムなので当時としては高級な楽器と思います。



リードを全て取り外し古いロウを取り去ったところです。
まだ錆びは残っています。
この楽器は34鍵盤、リードセットMM、ベースは5列リードです。
右手のリードは34×2×2=136 のリードがあります。
34鍵盤でMMの2セットリードですが更に2倍して136本となります。

リードは一方からの空気の流れでしか発音しないので同じ音程に
表裏で取り付け、1対として使います。
蛇腹の開閉で空気の流れが逆になるので表裏1対必要になります。
表裏で音程を変えるとハーモニカやダイアトニックアコーディオンのように
1つの穴(ボタン)で2音程出せる楽器になりますが調性に制限が出ます。

ベースは12×2×5=120 です。
1オクターブ、12音程で表裏で2倍、5列リードなので5倍で120本です。
この楽器には合計、256本のリードが入っている訳です。
その全ての錆びを落とし、リードバルブを張り替え、木枠に再接着します。
調律も256本のリード全てで行います。
リードだけでこのような状況ですので、
アコーディオンが何故高価なのかが理解できると思います。



リードのフレームには音程とTOMBOの刻印がありました。
当時はリードも内製していたのでしょう。
現在、日本ではリードを生産していませんしアコーディオン自体、生産していません。
このオリジナルリードは貴重品ですね。

ちなみに、ヨーロッパでもリードを内製しているメーカーはありません。
リードを専門に作っているメーカーから買って取り付けています。
なので、リードに関しては数社の物を各メーカーが選んで使っています。
現代においてアコーディオンメーカーのオリジナルリードは存在しません。
リードは生産工程が多く、調整も大変なので内製ではコストが見合わない為です。
イタリアに多くあったリードメーカーでさえ統合されて数社となっています。
楽器に内蔵されているリードの刻印を見ればリードメーカーが分かります。
そこに楽器メーカーの名前は無い筈です。
楽器を個人で開ける事は推奨しませんので、修理や調律の機会に
見せてもらうと良いでしょう。



木枠に残った古いロウも綺麗に取り去ります。



錆びを除去したリードです。



これは取り外した古い皮製のリードバルブ。
再利用はできません。



リードを木枠戻してロウ接着を行いリードバルブを貼り付け、
楽器の中に戻した状態です。
これは右側。



こちらはベース側です。
これだけ見たら現在の楽器と変わらないようになりました。
ここまで行うだけでもかなりの時間を要します。
音に関しては調律を除いてここまでで完了です。
後は操作系、バルブ関係の修理です。