バンドネオン ボタン修理 ― 2021/08/20
今年はバンドネオンの修理のご依頼が多いです。
新たに修理のご依頼を頂きました。
ご覧のようにボタンが取れてしまったという不具合です。
バンドネオンのボタンは木製のアームに直に貼ってある部分と
バネを介してアームに接続されているボタンがありますが、
今回はバネで繋がっているボタンでした。
内部の点検も行いました。
分解前に音を確認してそれなりに調律の狂いが出ていたので予想はしていましたが、
リードに貼ってあるリードバルブは反りが激しく出ている状態です。
この状態では調律の狂いが出ると共に、蛇腹の切り返し時や弱い音で鳴らした時に
雑音を伴います。
内側のリードバルブも同様に反りが出ています。
バルブは古くないので修正して全体の調律を行えばよい状態になりますが、
今回は調律は見送りという事になりました。
空気漏れもそれなりにあります。
原因は色々ありますが、蛇腹の角部分に穴が空いている箇所が幾つか見つかったので
この部分は修理する事になりました。
外れたボタンが繋がっている部分です。
右にあるボタンのように本来はバネを介してアームと繋がっています。
該当箇所はバネが折れてボタンが取れたの台座の部分だけ残っています。
ボタン側の方に残ったバネを取り除きました。
引っ張って取り除くしかありませんので引っ張ったらバネが伸びました。
何れにしても再使用はできないのでバネを交換します。
同じ部品は無いのでバネを自作する事にしました。
自作したバネを適当な長さに切って元通りにボタンを収めて完了です。
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