両鍵盤 修復4 ― 2014/12/13
ベース側も鍵盤になっている珍しいアコーディオンの修復をしています。
右手側リードの古いリードバルブを全部外しました。
この楽器は古い物ですが41鍵盤でMMMLの4セットなので
リードバルブの数もかなりの量です。
鍵盤の先端が破損しています。
幸い、破片は全て揃っています。
破片を接着して形がもどりました。
ここまでは簡単ですがこの後の仕上げが必要です。
鍵盤は高さにかなりのバラツキがあります。
バルブ材の劣化や部品の変形などが原因です。
鍵盤を押すとバルブが上に持ち上がりますが、
場所によってはグリルカバーに接触してベンベンと音が出ます。
打楽器的に使えそうな位です..
グリルカバーが大きく変形している訳ではないので
バルブの上がる量が増えているという事でしょう。
鍵盤の深さは8ミリ以上もあります。
鍵盤が深いのでバルブの上がる量も増えてグリルに接触するのでしょう。
右手側のリードを取った後の本体です。
丸穴と角穴の二種類があります。
角穴のところはシャッターがあり、音を止める事ができます。
ですが、近年の楽器と違い、こちら側にシャッターはありません。
シャッターはリードの木枠の方にあります。
この方式は何かと面倒が多いので最近はあまり見られなくなりました。
ベースリードです。
29鍵盤のフリーベースという事になりますが、思った以上に
リードが沢山入っていてビックリです。
リードバルブは反り、変形、剥がれなど様々な不具合が出ています。
ベースリードの全景です。
7列もあります。
一番高音のリードと一番低音のリードは、木枠が直付けでした。
これは苦労しそうです..
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