ANCONA泊2008/04/10

4月7日にCASTERFIDARDOに入り、4日間を過ごしました。結局、この4日間で大小7社のメーカーを訪ねました。効率的にまわればもう少し行けたかも知れませんが、私にとっては初めての試みであったので、まあまあではと思っています。各社へ行って感じたのは、どこのメーカーも自分の製品に自信を持ち一生懸命にやっているという事です。大きな会社では産業ロボットや自動制御の工作機械での加工も取り入れ効率を上げつつ、組み付けは担当者を決め、エキスパートが手作業で組み上げるという方法で高水準の品質を保った手作り品を送り出しているという印象です。中小メーカーでも専門の作業者が分業し、手作りで丹念に職人が組み上げているという感じでした。昼間は2時間休憩し、ワインも飲んでしまう陽気なイタリアンですが、仕事中の姿勢は一生懸命で、楽器を作るという誇りに満ちていました。自社製品に対する熱い思いから、時折、他社の事を悪く言ったり、噂的な事を言う場面もありましたが、これは日本との慣習や表現の違い程度の事だと感じました。そんな事より、最も良くないと思うのは、そういった軽いイタリアンの発言を、そのまま日本の販売先や、ウェブ上で流してしまう事です。そういう行いは、その部分だけがクローズアップされ、事実とかけ離れた印象を多くの人に与えてしまうという罪を持っています。発信する側が注意すべき事ですが、受け取る側も常に多面的に解釈する事が必要だと思います。発信する側は、他人の発言を利用するという点で、自己に責任が無い状態で行う為、気軽にそういう行為に及ぶ事が危惧されます。

話が反れましたが..
夕方に、3泊お世話になったCASTELFIDARDOのホテルからタクシーでANCONAへ向かい、駅近くのホテルへ向かいました。CASTELFIDARDOでの滞在は、気候も良く、イタリアの大都市や観光地には無い、のんびりとした雰囲気があるし、アコーディオンメーカーもあるし、もっと長く滞在したい気持ちが沢山ありましたが、次の予定も決まっているので、風景を目に焼き付けながらANCONAに向かいました。シートベルトもせず、携帯片手に電話したり、メールしたり、落ち着かない運転のタクシーに乗って。面白いのはタクシーなのに何故か、運転手の横に座らせる事でした。後で分かったのですが、なんと後部座席には大人しい大きな犬がいたのです。ちなみにこのタクシーにはメーターも無かったので、乗ってすぐに料金を確認しました。イタリアーノ恐るべし..

ANCONAに着いて明日の為に駅までの道と乗車ホームを確認するため、ホテルから歩いて出ました。13年前よりだいぶ賑やかになった気がします。その分、ちょっと物騒な気配も感じました。ホテルは食事が高かったので外で食事しました。やっぱり、都会は全てのコストが高い。都会という程の大都市でも無いですが..
写真は、ホテルの駐車場から見たANCONAの景色です。港町の風情があります。
明日は、いよいよ本題の北イタリアを目指します。

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